【悩むことに意味がある】受験生が出てくる映画3選
「これで良いのだろうか?」
受験生は悩みの連続だ。志望校に悩み、目の前の設問に悩む。一問解いては悩み、また一問解いては悩み…。
そんな受験生の一番の悩みは「将来どうしよう」ではないだろうか。(僕は社会人になっても悩んでますが…。)
そこで今回は、将来に悩む受験生が出てくる映画を3作品を紹介しよう。彼らと同じく将来に悩むアナタにとって、解決の糸口くらいにはなるかもしれない。
キセキ あの日のソビト(2017)
親の期待か、自分の趣味か
ミュージシャンも歯医者も同じ職業なのに、将来目指すと言った時に親に反対されやすいのは、圧倒的にバンドマンだろう。この映画はそんな親の期待と自分の趣味に揺れる受験生の話だ。
父親は医者、仕事に誇りを持っていて、子どもたちにも同じ医者についてもらいたいと思っていた。その父に反発して兄のジン(松坂桃李)は家を飛び出してミュージシャンを目指した。歯医者を目指す弟のヒデ(菅田将暉)も、音楽をやりたいと思いつつも、父と兄の関係を見て言い出せずにいた。
しかし弟の音楽の才能に気がついたジンは、弟と自分の夢を叶える為ある秘策をとる。それは前代未聞の「顔出しナシのCDデビュー」だった!
映画っぽい設定と思うことなかれ。実は日本の人気バンドGReeeeNの実話を題材にしている。
歯医者でありながら、メジャーバンド。彼らが成した偉業は、親の期待と自分の好きなことに揺れる受験生の指針になる。
GReeeeNのメジャーデビュー曲『道』は必聴!
グッモーエビアン(2012)
進路で家族と揉めた受験生へ
「親がチャランポランだと、子供がしっかりする」なんていうが、元パンクバンドのギターであるアキの娘・ハツキ(三吉彩花)はまさにそう。成績優秀で、家事もしっかりこなす。
ハツキに父親はいない。代わりに母とバンドを組んでいたヤグ(大泉洋)が、いつの間にか父親の代わりに。そのヤグも自由人で、急に大金ができて家を飛び出し世界中を回って、帰ってきたと思ったらお金もなく、近所の人と仲良くなって毎日お祭り騒ぎ。アキもそのヤグを咎めることなく、一緒に笑っている。
そんな二人を見ていたハツキは志望進路に「就職」を選んだ。早くひとり立ちしてヤグとアキの家から出るために。そのことを担任から聞かされたアキは、ハツキに本気なのかを問う。「あんたは自分が立ち向かわんといかん問題を、すり替えとるだけなんじゃなの。甘えとるだけなんじゃないの。」
中学生にとっては、進路も家族も、悩むには大きすぎることかもしれない。それでも立ち向かわなければいけない時がある。家族と話さなくてはいけないことがある。
家族の支えがあってこそ、子供は大人へと成長していけるのだから。
おとぎ話みたい(2014)
田舎から上京したい女子高生
田舎に暮らす高崎しほ(趣里)の将来の夢はダンサー。東京に進学したかった、する理由は誰にも言わなかった。なぜならこんな田舎で、ダンスという高尚なアートを理解してくれる人は誰もいないと思っていたから。
そんなある時、社会科の新見先生(岡部尚)に踊っているところを目撃される。この先生は他の人と違った。知的で、ダンスの高尚さを分かってくれて、何より田舎にはない都会のセンスを持っていた。しほは徐々に先生に惹かれていく。
哲学的な台詞とおとぎ話のような場面展開で、見る人によっては???となりそう。ただ受験生の頭の中を上手く表現した映画とも言える。
田舎を出たい、好きな人の側にいたい、夢を叶えたい。そんな欲張りな受験生の願いは「おとぎ話みたい」になるのか…?
悩むことが大人の始まり
受験生の映画といえば『ビリギャル』が有名なのだけど、今回はあえて外した。(実話を基にした受験サクセスストーリーで面白いです。本来なら受験生に一番勧めるべき映画かも。)
なぜなら志望校に合格するだけが受験ストーリーではないから。結果はどうであれ、受験を通じて「将来を悩んだこと」に意味があると思う。
受験を通じて、これまでの敷かれていたレールから、初めて自分でレールを敷かなくてはいけない。そこが大人の始まりと言えるんじゃないか。
将来を悩もう。
そして悩み疲れたら、今回紹介した映画を見て「他の人はどうしてるんだろう?」と参考にしてみては。
編集:円(えん)
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