【初停電の夏夜に】真っ暗な部屋で全裸になってホラー映画を観た
「全裸でホラー映画を観ると怖さの体感が8倍を超える」
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先日電気料金の支払いを忘れたせいで、帰宅をしたら電気が止められていた。
部屋の中は真っ暗。
あいにく外は雨のため、窓から入ってくる明かりもわずかだった。
すでに深夜1時を回っている。
今から支払いを済ませても、電気の復旧は数時間後だろう。
初めての経験だったが、慌ててもしょうがない。
何事も考えようである。停電の夜にしか出来ない貴重な体験があるはずだ。
すぐに「停電の夜にしか出来ないこと」を考えはじめる。
ふと「全裸でホラー映画を観ると怖さの体感が8倍を超える」という都市伝説を思い出した。
昨日「ホラー映画を全裸で観ると、服を着ている安心感がなくなるので、怖さが体感8倍を超える」という話を聞いたので、エクストリームな怖さを味わいたい方か、何らかの事情で全裸になる言い訳が欲しい方は、お試し下さい。(Twitterより)
本当だろうか?
暗闇の中いそいそと服を脱ぎ、ボディペーパーで全身を清める。
シャワーを浴びたかったが、停電で給湯器も動かず水しかでないので仕方がない。
そして恐る恐るiPadでAbema TVを開き「リング」を再生する。
クーラーも使えない熱帯夜。
額に汗をにじませるも、どことなく寒気を感じる。
缶ビールは要らない
度々あらわれる恐怖に、毎回全身がびくっとなる。
全裸でいるため、びくっとなる度に反動が全身に残る。
心臓に悪いどころか、全身に悪い。
とりあえず素面で全裸映画は嫌だと思い、
缶ビールを飲みながら鑑賞するも、全く酔わない。
更には缶ビールから滴りおちる結露が太ももに落ちる度に、
無駄にびくっとする。
缶ビールは完全に不要である。
締め付けられる身体
順調に物語も進み、恐怖の合間でひと息ついた瞬間、身体の異変に気がついた。
?!
関節が痛い?!
それもそのはず、
膝を抱え込む格好になり、身体を無理矢理縮み込めている。
何度も脚を崩してあぐらをかいたり、脚を伸ばしたりしてみても
気がつくと膝を抱え込む格好をしている。
映画に没頭していくほどに、自然と防衛本能が働くせいか、
膝を立てて、その膝をがっしり腕でホールドしている体勢を取ってしまう。
腕に力が入るから、膝が締め付けられ、股関節が悲鳴をあげる。
見終わる頃には全身が痺れていた。
美人は恐怖を上回らない
途中あまりに怖すぎるため、
若かりし頃の松嶋菜々子さん、竹内結子さん、中谷美紀さんら錚々たる美人を見て
気持ちを高ぶらせようとした。
何よりこちらは全裸である。
明らかに美人有利の状態であるはずが、全くもって気持ちが高ぶらない。
恐怖の前では、美人も太刀打ち出来ないのだと身をもって体感した。
全裸よりも怖さが増したこと
無事に映画が終わった。
いつもであれば電気をつけて、暗く怖い世界から明るい日常に戻れたことを実感し、
ホッとひと息つけるのだが、
停電のせいで明るい日常に戻れない。
故に、緊張が全く解けない。
…iPad から貞子出てこないよね?
映画が終わったにも関わらず、自然とあがる心拍数。
たしかに全裸でいることで、映画の怖さは多少なり増したかもしれない。
しかしそれ以上に、停電のせいで映画を見終わってからも、部屋を明るく出来ないことのほうが怖かった。
寝れない夏夜は、全裸でホラー映画を見よう
熱帯夜が続いている。
夜になっても気温は下がらず、なかなか寝付けないこともあるだろう。
そんな時は「真っ暗な部屋で全裸になってホラー映画」をお勧めしたい。
さすがに8倍は言い過ぎだが、怖さは増すし、多少なりとも涼しくはなれる。
実体験を踏まえて、改めて見る時のポイントをまとめる。
・缶ビールは不要、無駄な恐怖を増やすだけ
・身体を意識的に伸ばす、立ったり座ったりする
・美人だなぁって思うだけ無駄
・電気料金はちゃんと払う
鑑賞する作品は「ホラー映画」であれば何でも良いと思う。
もしかしたら、洋画だったらまた違う体験が出来たかもしれない。
ただ夏夜に涼しくなりたいのであれば「リング」が一番良いかもしれない。
〜♪
Oooh きっと来る
きっと クール
きっと cool
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