ちょっと足すだけの生活
「丁寧な暮らし」に憧れて、前より少し広めな部屋に引っ越して1年半。あっという間に過ぎゆく生活の中で、当初予定していた「丁寧な暮らし」からはどんどん遠ざかっている。
家で作るメニューは片手で数えるほどだし、油断したら冷蔵庫のモノがほとんど賞味期限切れになる。外食の方が多くなってしまっている。
今日もまた、同じようなところを歩き、同じような景色の中で、同じようにご飯をいただく。
ただ同じご飯でも楽しむコツがある。
それが、「ちょい足し」である。いつもはそのまま食べるところに、アレンジを効かせてみる。合うこともあれば、合わないこともある。
どちらにしても、同じような日に刺激をくれる。
今回は、繰り返しの日々の中で見つけた「このレシピ(ちょい足し)が好き!」を3つ紹介する。
かき揚げ蕎麦の「かき揚げ」に蕎麦湯をかける
これは特にチェーン店系のお蕎麦屋さんで、「冷やし」かき揚げ蕎麦を食べる時にしている。チェーン店のかき揚げは、冷めてることが多く、なんか蕎麦と馴染んでいない。
そこで、温かい蕎麦湯をかき揚げにひとかけする。すると、かき揚げの衣が蕎麦湯を吸い込み風味が増す。しかもかき揚げが温められて美味しくなる。
ただし蕎麦湯をかけすぎると、冷たい蕎麦がぬるくなって美味しくない。ちょうど良い量を試行錯誤した結果、30cc(お水グラス4分の1)程度が良かった。
ラーメンと一緒に頼んだライスに胡椒をかける
これは特に家系ラーメンの時にしている。家系ラーメンはスープでご飯を食べる文化があるため、ライスが無料でついてきたりする。
そのまま一緒に食べても美味しいのだが、卓上にある様々な調味料も使って一工夫。ライスに胡椒をかける。
ラーメンに胡椒をかけても同じでは?と思われるかもしれないが、胡椒ライスにした方が、ラーメンの濃い味の間のアクセントになって美味しい。
麻婆豆腐にお酢をかける
最近みつけた中で一番気に入っている「ちょい足し」がこれ。麻婆豆腐にお酢をかける。辛さと酸味が調和して、マイルドになりつつ、スパイシーさの奥にあるコク深さが際立つ。
一皿まるまる掛けるとお酢を大量に使う&後戻りできないため、取り皿に分けながらお酢をかけるのがおすすめ。
以上、「このレシピ(ちょい足し)が好き!」を紹介したが、いかがだろうか。
おそらく、「しょーもな!」と思った方もいることだろう。
しかし、そんなしょうもない「ちょい足し」を繰り返すことが、日常を楽しむ秘訣ではないだろうか。
なぜ自分は「丁寧な暮らし」に憧れたのか?
丁寧な暮らしをしている人の話を聞く中で、日々の生活に彩りが出るように工夫している姿に憧れたのだ。
だからといって、彼らと同じような生活を目指す必要はない。自分のスタイルにあった生活の工夫があるはずだ。
日々の生活に飽きを感じている人、ぜひ自分ならではの「ちょい足し」を見つけてみてはいかがだろうか。
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