【賀正】どこにも行けないから気がついたこと
あけましておめでとうございます。
今年の年末年始はは実家に帰らず、自宅でゆっくりと過ごしています。
家にいることはあまり多くないので、家でのんびりしていると色々なことが気になりました。
窓のサッシにたまったホコリ、電子レンジの上に放置されたブックスタンド、何もかかっていないハンガー・・・
普段から見えていたはずなのに、ちゃんとに見ていなかったものたちが、たくさんあることに気が付きました。
身の回りにあるものに注意を向ける。それはモノに対してだけではなく、人に対してもそうであるべきだと思うのです。
そのことを考えさせてくれた映画が『雨の日は会えない、晴れた日は君を思う』です。
(以下、ネタバレあります)
この映画の原題は『DEMOLITION』、つまり「解体」です。
主人公・ディヴィスの妻が、ある日突然事故で死んでしまいます。しかし彼は「悲しい話だけど つらくないんだ」と、自分の心に欠陥があると思い始めます。
なぜ悲しくないのか、最初は初めから愛がなかったからだ、と思うのですが、どうも愛しい妻のことばかり考えてしまう。本当の原因は何かを突き止めるために、ディヴィスは解体作業をはじめます。
二人で住んだ家を解体する作業の中で、妻が抱えていた心の内を知ることになります。そしてディヴィスは「こまめなコミュニケーション(手入れ)」が必要だったことを知るのです。
「壊す→立て直す」という方法はものごとを前に進めるために有効な方法です。ですが人間関係については、毎日少しずつ少しずつ手入れをしていく方が有効なのです。
実はディヴィスそのことを既に見ていました。彼が見た動物のテレビ番組では、サルが互いに毛づくろいをしていました。彼らはただ蚤を取っているのではなく、毛づくろいを通じて互いの関係性を良くしているのです。
彼がそのことに気が付けたのは、奇しくも妻が死んだことで、周囲のことがよく見えるようになったからです。それまで何度も見てきた光景を、改めてしっかりと。
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2021年も、まだまだこれまでとは違う世界線が続いています。昨年の2月に急に世界線が変わって面食らったところもあります。
それから1年が経ちます。この変化に右往左往するのでも、何かに妄信するのでもなく、目の前にあることをよく見ながら、進んでいきたいと思います。改めて、しっかりと。
そんなこんなで、日刊かきあつめも今年8月には3年目に突入します!
あいかわらずマイペースに、メンバーたちとワイワイやっていきますので、今年もどうぞよろしくお願いいたします!
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