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【兄弟喧嘩】見守る?止める?親の立ち位置
兄弟げんかに、頭を悩ませている親御さんは多いですね。 親御さんの中には、自分自身が一人っ子で、兄弟喧嘩の経験がないために、余計にわからないという方もいらっしゃいます。
いざ、兄弟・姉妹喧嘩が始まると、
親としてどうふるまっていいのか?
下の子の味方をしていいのか?
上の子を諌めればいいのか?
迷ってしまう親御さんも大勢いらっしゃいます。
今回は、兄弟喧嘩を少しポジティブに解説してみます。
子どもが自分が感情を表に出し、相手にも同じように感情があることを知って、ぶつかり合う。
じつは、この経験はお子さんにとって、大きな心の成長のチャンスなんです。
現在は、子どもたちが「他者」と感情をぶつけ合って喧嘩をする機会そのものが減っていると思います。
その理由として、
よその子とのトラブルを避けたい親、子ども同士のトラブルを回避したい大人たちが、(昔と比べて)かなり早めに子どものケンカの仲裁に入っている、という背景があると思います。
結果として、子どもは自分の感情を表に出して、他人にぶつけにくくなっています。
そうした中、家庭で、家族同士で、ぞんぶんにぶつかり合える兄弟喧嘩は、ある意味、貴重な経験とも言えます。
では、兄弟喧嘩の中で、親として、どんな立ち位置で、どんな対応すればいいのでしょうか?
親がやるべきこと、反対にしてはほしくないNG行動があります。
1)してほしいこと → 子どもたちの気持ちに共感してあげて。
兄弟喧嘩は、基本的にどちらの味方もせずに、双方の気持ちに共感してあげてください。
例えば、
「○○ちゃん、怒っているんだね。どうしてそんな気持ちになったのかな?」
「○○ちゃんは、いま悲しい気持ちなんだね。教えてくれてありがとね」
子どもたちは、自分の感情が親に理解されることに安心感を覚えます。
2)してはいけないこと → すぐに仲裁に入る。
「どっちが先にやったの?」など、親がすぐに犯人(?)探し、悪者(?)探しをしてしまうのはNGです。これでは、子どもたちは、自分の感情を押し殺し、善悪の判断を親に委ねる子どもになってしまいます。
3)してほしいこと → 喧嘩のあとのアフターケア
喧嘩が収まったあと、これは実は最も大切な時間です。
ここで、子どもたちに気持ちの整理をする機会を与えてあげましょう。
例えば、
「さっきはどんな気持ちだったの?」
という質問によって、子どもは自分の感情を言語化し、自己理解を深めます。
「(喧嘩相手の)お兄ちゃんは、どう感じていたと思う?」
という問いかけをしてあげることで、他者への共感力が育ちます。
そして、親は、喧嘩の後、泣いている側の子のフォローに回りがちですが、泣いているほうではなく、心がトゲトゲしていそうなほうの子どもに寄り添ってあげてください。
きっと、胸のうちに、まだモヤモヤの感情が残っているはずです。
最後に補足です。学びの多い兄弟喧嘩ですが、もちろん、相手に怪我をさせるようなことはあってはなりません。
喧嘩の最中ではなく、事前に「ご家庭のルール決め」をしておくのがいいと思います。
例えば、モノを投げるのは禁止、などです。
今回の記事の内容について、私のYoutubチャンネルでお話しています。
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