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ヨガ哲学から学ぶ幸せのハードルは下げたら下げただけ楽になれる
双極性障害と闘う私
私は、双極性障害(躁鬱病)と闘いながら子育てをする1人のママだ。
私の病気は、躁状態とうつ状態を行ったり来たりする波のある病気で躁状態のときはこうして文章を書いたり
趣味のカメラを撮りに出かけたり好きなことややりたいことに没頭できる。
でも、そこで元気を使い果たすと私はうつ状態に入る。
文章を書く気力はもちろん、日々の家事も歯磨きもお風呂も入れないほどに何もできないゾンビと化す。
そんなゾンビ化していたのが先週。
お風呂も2日に1回しか入れず、娘の育児も食事とお風呂に入れるのが精一杯で散歩にも連れて行ってあげることができない。こんな不甲斐ない母親でごめんねと自分を責め続ける毎日だった。
でも、落ち込むことも底辺まで行くと底があることに気付いた。
とことん落ち込むことでもうこれ以上悩んでも仕方ないな(笑)とちょっと波が落ち着く。
人はずっと落ち込んでいるのも体力がいる。
ひたすらに寝て、寝まくって、落ち込んだら
落ち込むことに疲れてくる。
そしてまた少しずつ、日常生活に戻って来られるようになる。
そこで気付いたのが幸せのハードルは下げたら下げた分だけ幸せになれるということだ。
今日はちゃんとご飯を食べれた。はなまる。
お風呂にはいれた。200点満点!
外に出られた!最高!
これだけでいい。
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別にキラキラした日常なんてなくていい。
毎日は生活なのだから、ご飯をたくさん食べて、よく眠れていたらめちゃくちゃ幸せなのだ。
あったかい部屋で、ぬくぬくしながら眠れるなんて超最高じゃないか。
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今日なんて、近所のハンバーガー屋さんに娘を連れて
出かけることができた。めちゃくちゃすごいじゃん。
昨日、新しいベビーカーを買ったので試し乗りしたかったのもある。
出かけられたのはたったの1時間だけれども
病気と闘う私にとってはめちゃくちゃ濃厚な1時間だったのだ。
思い出したのはヨガ哲学
そんなとき、思い出したことがある。
私は2年前ヨガにハマりヨガ哲学を学びたくて
ヨガの資格であるRYT200を取った。
そのヨガ哲学を思い出した。
「心の断捨離」がヨガ哲学では大事だということ。
人は誰でも負の感情を何かしら抱えやすいもの。
ただ、実はそれは「心のクセ」から生じていることがあります。
ヨガ哲学では、ネガティブな感情や執着、思い込みは過去の経験に基づく心のクセ(反応パターン)だと教えています。
「もしかして〇〇〇かも…」「きっと〇〇〇なのだろうな」など、自分のマイナス思考のクセに気付き、少しでも心持ちを変えることができれば、負の感情が生まれにくくなるかもしれません。
ネガティブな感情が浮かんだときは、ひと息置いて、その状況を客観的に受け止めることがポイント。
感情と行為を切り離し、「今私は怒っているのだな」とその事実だけを認識し、受け止めることで、感情に振り回されて周囲や自分自身を傷つけることを回避できるのです。
ヨガ哲学では、「傷つけることを避ける(アヒムサ―/アヒンサー)」の積み重ねが、日々を穏やかにするために大切であると説いています。
ヨガには、今この瞬間に存在している私は満たされた状態と考える「足るを知る(サントーシャ)」という教えがあります。
満たされない想いは至るところにありますが、ないことを悲観するのではなく、今存在しているものですでに満たされている状態であることを再確認し、感謝する気持ちを持つことで、自然と心が穏やかになるはずです。
「足るを知る(サントーシャ)」というのはとても大事なこと。
人は足らない部分に目が行きがちで、ないものねだりになってしまうことが多々ある。
私も、病気にならなければ… こんな性格じゃなければ…と"たられば"に縛られてしまうこともある。
でも、私には私を愛してくれる家族がいて
毎日食事が摂れて、安心して眠ることができる家がある。それだけでめちゃくちゃ幸せなんだということに目を向けてみた。
ただ、この世界に生きているだけでそれだけで幸せなのだと思うことができた。
感情と行為を切り離す、というのはなかなか難しいけれど、私は落ち込んだとき「今は落ち込むときなのだ」と客観的に捉えられるようになった。
ヨガ哲学では「傷つけることを避ける」ことが大事で
どんな自分も大事にする、自分の内なる想いを大事にすることが大事であると説いています。
相手を傷つけることはもちろん、自分自身をまずは
一番愛すること、それがヨガ哲学では大事なのです。
そして何より、私は今双極性障害という病気と闘っていて躁状態のときも「無理しないこと」がいちばん大事。
何よりも、自分の心身が大事で元気を使い果たさないことに重きを置こうと思っている。
やりたいことはたくさん、たくさんあるけれど
まずは1個ずつ目の前のことからこなしていこうと思っている。
まずはみなさんも、幸せのハードルを少し下げて
自分を甘やかすことも大事。
ぜひそんなヨガ哲学が参考になったら嬉しいです。
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