相談(5)モヤモヤを切り替えるにはどうしたらいいですか。
「オンラインみんなの子育て相談室」は、
皆様からいただいたお悩みや質問をもとに、
心がちょっと軽くなる考え方のヒントを一緒に考えていく
子育て世代のための相談室です。
解説:かわてみか(み) インタビュアー:高田ともみ(と)
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些細なことでなんだかモヤモヤ……。
この時期はどうしてもそんな時間が増えてしまう気がしますね。
モヤモヤしても、いつまでも考えてしまうのはもう止めたい!
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Q.モヤモヤした時の心の切り替え方を教えてください。
と:はい、これはずばり私からの相談です! みかさんよろしくお願いします。
み:お願いします(笑)。
と:私、一度モヤモヤすると、それを引きずってしまうところがあります。そのことをずっと考えてしまって、気付いたら一日経っていた!っていうことが結構あって。
み:モヤモヤ、引きずりますよね。わかります。
と:これをもうなんとかしたいと思っているんですが、みかさんは、自分がモヤっとした時、どんなふうに対応してますか?
み:そうですね。やり方はいろいろあると思いますが、私は自分に質問するようにしていますね。
と:な、なんてシンプル! その、自分に質問するとは一体?
み:自分に質問するというのは、つまり、そのことについて解決できるかどうかを確かめる方法なんです。考えてみてはっきりとした答えが出るならそのまま考え続けてもいいと思いますが、今すぐに答えが出ないことを考えているのなら 、残念ながらただ時間が過ぎていくだけなんです〜
と:(ド、ドキッ!)はい!
み:私は、その時間がもったいないと思ったら、切り替えます。
と:それが「自分に質問する」ということですか?
み:そうですね。考えすぎているな、と思ったら、例えば、「それは、私が考えないといけないこと?」っていうふうに、自分によく質問しています。
と:なるほど、自問自答していくということなんですね! でも、それってけっこう高度なテクニックでもある気がします。初心者でも取り入れやすい、「これは切り替えに効く!」というおすすめの質問というのはありますか。
み:そうですねえ。「それは、誰の問題ですか?」かな。
と:ガーーーーーーン。これはすごい。私はいったい、誰の、なんの問題でモヤモヤし続けてるの?! 衝撃が走りましたよ今。
み:大事なのは、課題を分けてあげることなんです。相手の問題なのか、自分の問題なのかをはっきりさせて、自分の問題ではないのであれば考えるのをやめる。それは、相手の領域を奪ってしまうことにもなるんですよ。
と:うむむむ、ぐうの音も出ない……。そういえば、昔、アドラー心理学のベストセラー『嫌われる勇気』を読んだことを思い出しました。その中にも「課題の分離」に触れたところがあって、その時も同じくらい衝撃を受けたはずだったのに(泣)。
み:そうそう、その「課題の分離」です。あーちょっと今日考え過ぎちゃってるな、と思ったら、自分に質問してみましょう。案外、自分とは関係のない、相手にとっての問題についてずるすると引きずってしまっていることが多いんですよね。
私も意識しないとついやってしまっている時があるから、気持ちはわかります。でも、そこに気付いたら、もうそれ以上そのことは考えない。相手の領域に踏み込まないであげてくださいね。
と:はい、もうモヤモヤは自分のところだけにします! なんだかすごくすっきりしました!
<おすすめ参考図書>
『嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え』
岸見 一郎・古賀 史健:著 ダイヤモンド社:発行 2013年
この オンライン子育て相談室は、
市民団体「ママと暮らしのデザイン社」
との共催で開催した
インスタライブをもとに再構成したものです。
解説: かわてみか(おやこコーチングmamanoria)
HP https://coaching-ehime.com/
取材: 高田ともみ(編集者/作文教室の先生)
Note https://note.com/tomomitakada
協力: 視聴者の皆さん
◆継続コーチング
◆HSP相談
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