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なんとかなりたい

雨続きだと体質的にどうもスッといかず、本日2本目のチオビタを流し込みながら、寝息がもう聞こえてきそうな20時の中津駅をいそいそと歩く。もう帰るんだからチオビタなんて飲まんでいいのにと思うけれど、もう帰宅する体力すらそんなに残っていなかった。
頭痛のわっかが14時くらいからずっとぐうるぐうる回っている。しつこい。

インスタのリールで「激務女子」と自称する人たちは、22時に退勤してそこから走っているか、出勤前に走って22時まで仕事するらしい。体力バケモンじゃん、そんな体力あるなら走らなくてもいいじゃん、いや、走っているからその体力が維持できるのか。その時点で、私は同じ土俵にすら立てない。マインドだけは激務女子なんだけどな。

先月、突然東京の空気に触れたくなって、夜行バスで旅をした。私はかねがね東京にあこがれていて、弟が新宿に住みだしてからはよりあこがれは強くなった。久しぶりの夜行バスは、意外と寝れた。やっぱり大阪って小さいんだなと思った。東京って、どこまでも逃げ場がありそうでいいよな。

久しぶりの友達に会って、ミント味のジェノベーゼを食べた。ミント味のジェノベーゼが茶化されずに出てくるところが東京の良いところだなと思う。そして夏の終わりにちょうど良く爽やかでおいしかった。表参道は心斎橋で、でも心斎橋なんかよりずっと、キラキラしていた。でも私は、心斎橋の雑な輝きじゃないと共存できないなと思った。

そして大阪に戻ってきて、またとにかく来たものを横に流すことを必死のパッチでやっていて、でも結局ここずっと同じところしか歩けていない気がして、なんとかしたくて、例えば本屋で普段絶対手に取らない車の雑誌とかを手にしてみる。でも本屋で答えを探している時点で、たぶんそんなに軌道は変わっていないんだと思う。

今のままでい続けるには、今のままじゃそのうちだめで、たとえば何者かにならねばならんか、という焦りが出る。私はそんな世論に流されないので、という顔をしながら、めちゃくちゃ、映り方を気にしている。いや、なんかになりたいよ、目立ちたいわけではないからなりすぎにはなりたくないけど。

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