短歌
真瀬に "きみは短歌みたいだよ、なんか。" とよく分からない事を言われた、それをいま思い出した。短歌をいくつかまとめました。
晩春の怒りは百合の蕾のよう
弾けて世界なんて割ってしまえ
あなたの頬まだ濡れている
賑やかな銀河がそこにあったみたいだ
好きだった 宙にほどけた 過去形の
嘘を孕んだ 私の言葉は
煙草へ火 差し出すことの ゆっくりと
あなたを殺して あげてるんだよ
ショベルカーが 嘆きの姿で 挙げた手を
風が寄り道 しつつなだめた
人類の 祈る姿が 美しい
ことについての 世界論争
ウイルスも人間も生きていけない
世界をかける 風とシロクマ
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