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2023.0226鋭児「Are You Experienced?」

鋭児、初ワンマンSold Outおめでとうございます!!
この日が来るのを楽しみにしていたのだけど、当日はいまいちピンときてなかった。私はなんでもピンと来るまでに時間がかかるので。ほんとかなと思いながらぼんやりと過ごしていた。ワンマンをするバンドという事実も、それが今日ということも。終わった今も、あの光景が記憶としてあるだけで現実だったのか正直ピンと来ていない感じもする。

ここで当日の感想ではなく自分のお気持ちや思い出を綴り始めるが、まあnoteなんてそうゆうもんなのでね。
私はライブハウスによく行く女の子であったが、ずっと1人では行けなかった。それでも当日はまだAGEだった鋭児を観たくてウジウジと悩んでいた。そこにきた「あちゃもライブこいよ〜」というちょっとした、多分誰にでも言ってる連絡ひとつで決断して、ライブを見るべく初めて1人で下北沢シャングリラへ行った。ライブまでの待ち時間はソワソワするし、2回目以降のライブでも他の鋭児ファンの方々と私があまりにも違くて場違いなのではないかと何度も思った。それでもだんだんと仲のいい人たちができて、ただ大好きだっただけの(それでももちろん充分だが、)ライブハウスは安心する私の居場所になった。1人でもいられる、1人で行っても誰かがいてくれる場所になった。そのきっかけを作ってくれたのは間違いなくAGEだ。
鋭児になって、ドラムは連さんから太郎さんになって、演奏技術とか詳しくないけど、そうゆうはっきりとしたバンドの変化もあった。古参アピールとかではなく、ただ純粋に事実として、変わっていく鋭児を見てこれたことは本当に光栄で誇らしい。いつ知ったからどうとかではない。でも、この時のAGEとしての鋭児を知れたことはすごく誇りだ。運がいいだけなんだけど、私はすごく特別に思っている。

こちらワンマン東京のセトリ
WIMだけはなぜいつも略称なのだろうか。

ようやく内容に触れるが、正直初めに話したように実感はなく、はっきりとしたモヤのような夢のような記憶だ。

はじめの方はほとんどサブスクリプションに出ていない曲。全体として解禁されていない曲が多くなるのかなという考えがよぎった。一昨年12月に行われたWWWでの自主企画がそうで合ったように。「Fire」の頭、原曲ではある合唱のような部分は最近ずっとマイクを通してはっきり聞いていない気がする。しかし私たちの耳には聞こえている。それを示すのが観客の拳を上げるリズムだ。あのタイミングで拳を突き上げ、腕を伸ばしている。今日は声だって聞こえたよ。
進むにつれほとんどが解禁されている、みんなの歌える曲になって、ああこのバンドはもうすでにこんなに沢山の曲を抱えているのだなと思った。解禁したばかりの「0423」(いつまでも読み方がわからない)や「Human」を初めとした曲が奏でられていく。ただ知っている言葉や作りなのは確かだけど、やっぱりアレンジというか、ライブでの変容がすごい。ふざけんな、これからもライブでしか鋭児を愛せなくなるだろ。そんなことない、どんな鋭児も愛してるからね。「超新星」を初めて聴いた時から思っていたが、また別のダンスフロアから聴こえてくる曲のような感覚がしていた。ステップの踏み方が違うというのでしょうか。ただ根源根底は同じで、明らかに鋭児で、でもたぶんそれは彼らが何を奏でてもそうなんじゃないかなって思う。好きなだけ好きなようにさまざまを教えてほしい。鋭児の様々を見せて欲しい。ちなみに、誰も僕の味方じゃないなんてことはなく、皆まで言わないが、まあそうゆうことだ。ねみんな。

中間の漢字曲がぎゅっとくっついているのはわざとなのか偶然なのか、そのゾーンがすごく好きだ。今回のワンマンの大きな特徴というと、響一さんのダイブ、C&R、銀河の大合唱だと思う。「銀河」。あの大合唱で泣かなかった人はいるのだろうか。曲調としてはいつもよりも明るい銀河だった。ただ、あの大合唱に揺れる空気と泣き笑いする響一さん、みんなの柔らかくて届けようという気持ちの強い声に、心を泣かせずに立っていた人ははたしているのだろうか。観客の温かさを感じると共に、ここにいるのが全て鋭児を愛する者たちなのだという実感になった。ホームというのは会場に対して使う言葉だろうが「家族のいる場所は車のドアを開けたってそこがお家なんだよ」というめちゃくちゃシーンだけ覚えていてタイトルもストーリーもわからないアニメの言葉のように、家族のようなみんながいるこの場所はいつだってホームなんだなと思った。

MCから「PANORAMA WORLD」でグルーヴを作り直し、「IGNITE」のペイさんのダンス乱入も最高。これだってワンマンじゃないとなかなかできない。隣の人の腕がぴったりと自分の腕にくっついて、その腕の湿度が後から思うと多分最悪なんだけど、全然気にならなかったな。ルールやマナーは大切だけどしてもいいのに暗黙の了解や圧で抑制されるのは違う。様々なことが解禁された今彼らはもっと自由だ。いつか書いた、制限がなくなった時の鋭児は恐ろしいよ、という言葉、大きな伏線回収。
もうそこからはライブのクライマックスを担ってきたキラーチューンが後半で次々に連発されていく。「R.I.P」「W.I.M」「$uper $onic」で畳み掛けてく。ラストの「Dancer in the dark」でこれでもかと会場を掻き回し、そうかと思えば一つにぐるっと抱きしめてた。丁寧さを愛していて、鋭児の。丁寧さが大好きだから破壊が大好きなんだ。丁寧であればあるほど、それをつんざき喉元や思考という概念すら掻っ切る千春さんのギターや脳を掻き回す聖史さんのサウンド、地の底どころかそのもっと奥からだずだずと持ち上げるひろとさんのベース、誰よりもきっと丁寧さを持ち合わせているのに破裂と鼓動を生み出す太郎さんのドラム、遠く繊細でありながら龍や雷(いかづち)のような音の残像すらはっきりしているような響一さんの歌声がより一層パワーを持ったものになるんだ。逆も然り。それがあっての繊細さや儚さなのかもしれないね。

鋭児のことになると私は頭が悪くなる。私はどちらかというと保守的で自制心が強いタイプである。しかし彼らへの愛は私のそれさえも変容させてしまう。いつでも攻めの姿勢。私の原動力やアクティブの根源のほとんどが鋭児だ。狂ったようにライブに行くのも、永遠と労働できるのも、自主企画の開催のきっかけだって鋭児。恋は盲目というのであればこれは恋なんじゃないかとも思う。
「ビッグバンのころに、世界なんてとっくに終わったし、宇宙なんてとっくにしんでいるのではないか。今は、しんでいく宇宙の走馬灯でしかないのに何がヤマなんだろう?」と考えていたんだけど、前に。今日はそのヤマの小さなどこか一部なんだと思う。

ただ立ち尽くして彼らの音楽を受け取ることに一生懸命になっていた。手のあげ方もノリ方もわからなかった私は、今日、両手をあげて飛び跳ねて、ずんずんと前へ前へと気持ちを押し進め合唱もした。隣の人と肩を組んだ。初めは居なかった友達と、互いの好きな曲のときに肩を叩き合った。

鋭児はこれからどんどん大きくなるし、どんどん進化していく。強くて嫋やかで、愛と平和に溢れている。彼らをラブでもピースでもないというのならこの世にラブもピースもない。彼らが世界を救うし私の世界の救世主。

これを書いていたらようやくピンときた。だから、多分もうすぐなんだと思う。私は負けないし、それは、鋭児が負けないから。全部に寄りかかっているわけではないけれど、私の全ては彼らだ。負けない、そして、負けた私だって救ってくれるから、負けるまで絶対に負けない。

大好きな日でしたありがとう。

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