頑張って頑張らない
自分でいうのもなんだけれど、頑張っている。しかしそれは長所の話ではなく、短所の話だ。
今までで2回だけ学校をサボった事があって、1回はこの間、辛くもめんどくさくもないのに何故か大学の目の前で心が一瞬だけ閉じて引き返してしまったあの時。もう1回は高校2年生の冬、部活しかない日に、朝起きたら気分が良くてとびきり素敵な日になりそうだったのに、自転車を漕ぎ始めたら涙が止まらなくなって引き返して、それから裏口からこっそり入り押し入れで息を殺してたあの日。家にいる事が祖父にばれないように自転車を隠し、親が帰る直前で少しだけ家を出て何食わぬ顔して帰ってきたあの日。
人って案外簡単に、そして急に、何のきっかけもなしにダメになってしまうんだなと思う。
自分の辛さってダメになるまで気づけないし、さぼったらサボったで自己嫌悪に陥ってしまうし、頑張る事じゃなく頑張らない事があまりに下手すぎる。頑張らないってなにをしなければいいんだろうか、頑張らないためには何をすればいいのだろうか。
こうやってマイナスなことを書いているとめんどくさいなと思う人もいるだろうし、まあそもそもこんな私を目に留める人なんてごくわずかなのですが、こうゆうこと書かないほうがいい事くらいわかっているんですよね。
頑張らなくていいよと言われると、頑張って頑張らないようにしてしまう。頑張ってるようにしてはいけない、と、頑張ってしまう。頑張るってなんだ????
私は誰かのために、誰かに評価されている自分のために頑張ってきた。それがよくなかったのかなと思う。ちょっとかまってほしくて、ただ何を言ってほしいでもなく、そうかって言ってほしくて、「大学サボってしまった」と伝えた。間違ってしまったな。
『やめて』って言われちゃった。そんなことないのによく「完璧」と言われる事があって、それを求められていることもわかるし、そうありたいとも思っているからいいんだけれども、。でも、崩れた時に私は認められなくなってしまうんだと思って、あれ以来心が立ち直れなくなってしまった。
サボってもいいけど言わないでほしいって、そんな私を知りたくないって言われてしまう。ひとりじゃなく、たくさんね、沢山のね心配の連絡が来たの。「頑張らなくていいよ」「なにか辛くなる理由があったの?」「いつも完璧なんだかららしくないよ」「真面目なのにどうしたの」ぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶ、つらかった。頑張らないってなに、理由がないと崩れてはいけないの、完璧ってなにらしいってなに、真面目って何?わかってるよ面倒臭いでしょ。でも、一度ダメになったら、戻らなくなってしまった。
ほら指を紙で切ったくらいなら治るけど機械で斬り落としたら生えてこないじゃん。目には見えないけどきっと心もそんなもんで、わりとちょっとしたことで元に戻らなくなるんだよ。
頑張って戻らないといけないし、頑張るのをやめると嫌なめんどくさい私がすぐに顔を出してしまう。頑張って頑張らないようにして、頑張ってめんどくさい自分を殺して、そうやって頑張って頑張らないといけない。
頑張って頑張ることを続けていかなくてはいけない。
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