2022年9月25日の日記
2022年9月25日の日記
きのう気になっていた誰かの日記を落札した。
その前の日、大雨の中を小さなおんなのことおとうさんを送っていたら靴がすっかり濡れてしまって、ようやくコインランドリーに靴を洗いにきたところ。
おんなのこははじめ何もしゃべらなかったのに、それが過ぎればおとうさんが自分だけ見てくれているか確かめてばかり。こっちみて、ねえ、ほんとにみてる? 抱っこして。ねええ、抱っこしてないじゃん!
おとうさんは4号室を借りるだろうか。好きなように使ってもらえたら、と思う。
日記を落札する数時間前、中学の1年生しかいないクラスの、1限と2限の間の間延びした休み時間。
ノート表紙のすぐ裏の左寄り、「みんなの前で指されたときだけ、真面目になる奴だらけ。空気読むKY」
”対話”の特別授業ではなんにも喋らなかった男の子のノート。斜めに小さくなっていく文字が、読むともなく読まれている。
雨がホワイトノイズのように降っている。芯を貫く雷を引き連れて。
雨が久しく降っていない。もうそれはあがったのだろうか。まだだろうか。
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