「っぽい」裏組織のボス
私の仕事は「インスタグラムで受験情報を発信する」仕事だ。全国の悩める高校生達の脳みそのシワとなっている事を誇りとしている。毎日毎日、そういう会社のそういう「っぽい」ボスから送られてきた「誰が知りたくて、誰が有効活用出来るんだろう?」というような情報を、ひたすらインスタグラムに投稿している。
驚くべき事に私は中卒で、eventuallyとinvaderの違いからアメリカとカナダの見分け、極めつけにはDとBの小文字の違いすら分からないのだ。
「っぽい」ボスは「っぽい」手をつかって、私を英検1級に合格させた。しかし未だにBとDの見分けも付かないし、イギリスとアメリカの違いも分からない。
以上で私の告白を終了とさせて頂きます。神父様、どう思われますか?
懺悔室のカーテンの奥からそう聞こえた。
あなたが言いたいことはなんですか?「っぽい」手を使って英検1級に受かった事の懺悔でしょうか?それとも私は本当に英語を理解してるのか?という事でしょうか?
後者です。
なるほど。
[中断]
書くのが億劫になったので辞めます。
僕は思考実験のひとつの「中国語の部屋」を膨らませて書きました。好きな思考実験のひとつなのでぜひ調べてください。良い夏を。
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