歴史は繰り返される
2週間経過
愛馬を移動して今日で2週間。すっかり落ち着き、愛馬は放牧地で穏やかに過ごしている。
柵の下、内側よりはちょっと外側の草が美味しく映るのだろうか。そんなにキワを攻めなくても、真ん中の草も美味しそうだけど?
幸せ
私の方も最初は不安だったけど、少しずつ慣れ、何より毎日愛馬に会えて、乗れるのは最高の幸せだと思う。毎日乗っていると、色々なことを考える。乗馬を始めた頃に読んだ子供向けの本『ウマの絵本』に書いてあったことを思い出した。
「馬に初めて乗るキミは馬に初めて乗った人類とまったく同じなんだよ (中略)馬に乗るときはキミの中で人類の歴史が繰り返されるんだ。初めて馬に乗った人類と21世紀に生きるキミは馬の上ではまったくおなじなんだよ!」
ヨーロッパで騎士道を極めていた人も、日本で武将として馬に乗っていた人も、裸馬に乗っていたインディアンも、ハリウッドの西部劇で馬に乗っていた俳優も、最初から完璧に乗れたわけではなく、程度の差こそあれ、どうして上手く曲がらないのか、とか、どうして合図が伝わらなかったのかとか、悩みながら乗ったのかなぁ。
そう思うと、できずに悩むこともまた楽しい。色々試して、1つずつコツを掴んで身につけて行きたい。
Sunset
今日の夕陽を見ていて、これってまさにsunsetだと思った。あるべき場所へ帰って行くようなイメージだ。「日が沈む」を直訳したらsetと言う動詞は出てこないのではないだろうか。でも外国人が日本語を学ぶときも、日が「沈む」って動詞を選ぶのはなかなか難しいと思う。覚えてしまえばそれまでだけど、あぁこういうことかって腑に落ちる瞬間って嬉しいし、忘れない。乗馬の感覚もきっとそうなんだろうな。