⑥価格改正をするためにやるべきことを知る【値下げしたいときは?】6-3
⑥価格改正をするためにやるべきことを知る
・値上げのタイミング6-1
・値上げまでの具体的な準備6-2
・値下げしたいときは?6-3(この記事です)
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・値下げが必要な時
前回の記事で【イベント企画】についてもお伝えしました。
このような楽しいイベントの目玉としてのセールもありますし
一般的には、(マネジメント目線での言葉遣いをすると)
売れないから値下げする
在庫を整理する
っていう理由で、セールが存在しています。
正規価格(プロパー)での販売で必要な在庫は売り上げ予算の1.5倍以上だと言われてはいますが、商品や材料などの在庫を抱えすぎてしまった場合どうしますか?
私たち作家や小規模ビジネスの経営者は、仕入れなどの先行投資からお金の流れが始まります。予測をしながら仕入れをしていきますが、どうしても見込みが外れるというのは仕方がないことなのかもしれません。
販売のために十分な在庫を確保したり、
材料を仕入れて制作したりと
いろいろとリスクもあるので
セールでの販売も【想定内】であることは必須ですね。
また、デザインや素材に関しては【生もの】なので
お洋服などは特にトレンドの傾向があってその季節に売ってしまいたい
というものもあります。
そんな時はセールをして在庫を一掃します。
【値上げありきの値下げ??】
あとは、新しい企画・商品のモニターを集うときも
正規金額より値下げして募集します。
こちらもお試しという意味でもセールの概念かなとおもいますが
ただのセールではありませんね。ここで私たちが欲しいのは売り上げではなく【お客様のお声】なんですね。
あなたにとって未来につながるメリットの多いセールです。
後ほど正規金額に戻すときには必然的に値上げされるのですから、【値上げの仕方・カテゴリー】なのかもしれません。
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・セールの打ち出し方
※まったくセールをしないというブランディングもあります。例えば老舗系ブランドのエルメスのように。貴金属系のアクセサリーなども季節を問わない時代を問わないデザインであればセールを無理にする必要もありません。この辺も奥が深いですね。別記事にできたら書きたいと思います。
一般的にデパートやファッションビル・その他個人商店などが、セールの時期になると一斉に街がその流れになります。
なのであなたの販売方法がWEBのみであっても、世間一般のこの季節の流れに沿ってセールを開催するのをお勧めします。
ここで、私が長らくおりました、アパレル業界の常をお伝えいたします。
【セール新作入荷の流れ】
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
1月 秋冬セール
2月 秋冬セール・春夏新作入荷 来年秋冬展示会スタート
3月 新作入荷 来年秋冬展示会
パリ・コレ(プレタ)秋冬コレクション
4月~6月 季節ごとのイベント
7月(プレセール・顧客向けのシークレットセールも含む)
8月 春夏セール
9月 春夏セール
新作入荷 来年度春夏展示会スタート
10月 春夏セール
秋冬新作入荷 来年度春夏展示会スタート
パリ・コレ(プレタ)秋冬コレクション
11月 季節のイベント
12月(プレセール・顧客向けのシークレットセールも含む)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
いまやセールの時期もどんどん早まっているのでこの限りではありませんし、
ハンドメイド作家さんが、アパレルのカレンダー通りに発表することを推奨しているわけではないのですが
やっぱり世の中の物欲が高まってきているときにその流れに乗ることも必要だと思います。市場の流れをよく観察することをおススメします。
【告知はいつする?】
季節のイベントごとは販売計画と照らし合わせて2か月前に告知し始めるというのがいいのではないかと思います。
お客様のスケジュール(ボーナスの使い道など経済的なものも含め)の確保がしやすいという理由です。
セールの場合はわたしがショップにいた時には、具体的な告知はせず通常2週間前くらいからの告知をしていました。
2~3日前の突発的な告知というのも有効かもしれません。
これはなぜかというと、セールでの販売を前提にしているわけではないからです。プロパーでの販売が正規金額なんですよね、なので早めに告知すると買い控えみたいなことが起こります。なのでセールの告知はぎりぎりにするようにしていました。
この辺は扱っているお品物にもよるかもしれませんね。市場を観察しましょう。
メルマガ会員さま限定で早めにお知らせするなどあなたのファンへのサービスとして差別化したり、プレセール(顧客様向けセール)を開催するなど
特別感を持たせるのがいいと思います。
☆☆☆番外編☆☆☆
お値段の反映においてこんな考えもあります。
あまりにも行列ができて大変になったというとき、人手が足りていないと感じるとき
制作において一部または全部の工程作業を一任できるような人や、技術において信頼できる人を確保するというのも手です。
そのための作業料を人件費・経費としてお値段に組み込んで、換算するという方法もあります。
こういった方法は、アパレルの個人メーカーでよくありました。
分かりやすく言うと
・ボタンつけだけお母さんにお願いする
・袋詰め作業を友達に手伝ってもらう
・生徒さんお弟子さんに制作を一任する
などですが
当たり前のことなんですが、ここで発生した作業料はお値段に組み込んで
きちんと先方へお支払いししましょう。
初期の作家さんにありがちなんですが、無料(ボランティア)でやってもらおうというのは無しです。
【第一日目マインドの話 最後のほう引用】
誰かに依頼する費用を経費と考え、敬意を表し正規金額をお支払いする。
経費をかけてしっかり事業として資金を回転させていくことを
意識して着手した人のほうがプロ意識が高く、結果的に早く回収できるでしょう。
これは忘れずにいてくださいね。
では次は「目標を決めいつやるか決める、今すぐ!」につづきます。
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著・ふじなわまどか
日本キャンディブーケアレンジメント協会公式ホームページ
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