⑤自分の作品の適正価格を知る【適正価格って何?】5-1
⑤自分の作品の適正価格を知る
・適正価格って何?(この記事です)
・基準を定める
・一般的な市場感覚を養うために
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・読み進める前に
これで、第10回の講座が半分終わります。あなたが心の残ったキーワードは何だったでしょうか。 お悩みについて何かヒントになることが見つかっているでしょうか。
これからも残り5回を「読んで終り」というのではなく、ぜひ実証出来そうなことはないか、日々のことに反映できそうなことはないか模索しながら読み進めていってみてください。
こういったマニュアル的な指南書って世の中沢山あります。わたしも、必要とする方へ思いを届けたいという一心で、このテキストを無料公開しています。
同時に、わたしの考えを沢山の人に知ってほしいというそういう気持ちもあります。ビジネスコンサルを生業にしている方々は、自分のキャラクター&考えに共感してほしいんですね。なので無料公開している人は多いと思います。
そういった情報過多な時代ではあるので、必要な情報は働きかければいくらでも出てきます。
それを集めてはフォルダにたまっていくだけでは意味がありません。ぜひ、行動してみてくださいね。それでないと意味はありません。
さて今日は
⑤自分の作品の適正価格を知る
という項目です。適正価格とは何でしょうか?
値付けで迷う作家さんが多いとも聞きますし、わたしもとても悩んだ経験があります。わたしたち作家の商品に対する価格は自分で決められるため、とても自由です。
業界の相場があるとは言え、そのさじ加減は経営者であり作家であるあなた次第なんです。作家活動においては、ひとり2役の役割があるんですね。
たとえば、作るあなたのほうは『こだわり持った素材を思う存分使いたい!』
でも、実際にはものすごく高くなっちゃうのでマネージメント側のあなたのほうは『もう少し経費を経らしたい!』という葛藤。
・・・
もしくは、このお値段でいいのだろうか。あちらのハンドメイダーさんはもっと安く設定している。かといって人気のあの人はもっとお高い。じぶんはどの位置にいたらいい?値段は世界観を決める一つの要素であることには間違いないようです。
・・・
これは迷う人が多いのもうなづけます。
・適正価格って何?
適正価格について調べましたところ、こういうことだそうです。
てきせいかかく 【適正価格】「原価・利潤などを考慮に入れて、適当と思われる価格」
ふむふむ。なるほど…
ここで①のお仕事としての制作マインドについての一部を、ちょっとだけおさらいしますね。
~引用~
自信=価格に反映されやすいものです。
これは、お値段を決めるときにも影響してきますが、自分主導で自信をもってお客様へおススメするために
自分だけの価格表マニュアル
を作成するといいでしょう。というより必ず作りましょう。
こちらは、普段からお値段を決めるときの指標とし、お客様へオーダーを受ける際には提示します。オプションなどで追加される内容を細かく価格設定しておくと楽です。
自分なりの価格法則ですね。詳しくは後の講座でもやりますが、ざっくりとした目安ですが材料費の3倍はいただきましょうとお伝えしております。
≪アクセサリー作家さんなら≫
・パーツ代×3を価格の基盤にする
・パーツ追加 ひとつにつき ○○○円
・ピアスからイアリングへ変更で ○○○円
≪洋服作家さんなら≫
・縫い線1本縫製工程につき ○○○円
・パターン変更1工程につき ○○○円
という具合ですね。必ず迷ったあなたを救ってくれます。
このように、第1回目で価格について触れていますが、出来上がった商品に対して「この仕事を初めて○年未満だし、こんなもんでいいかな」と妥協的に決めてしまうと、お品物自体がその価値になってしまうんです。
では一体何を基準にして決めたらいいのでしょう。
私はこの質問に
「原価+経費に加え、自分でモチベーションの上がるある程度の金額を足したもの(原価+経費の3倍の金額以上になるように)」
と答えます。
「でもふじなわさん、①で学んだようにお客様目線で考えると自分の都合でお値段が決められないんです。ぶっちゃけ、買うときはよりリーズナブルな方がいいと思いますが・・・」
そんな声も聞こえてきそうです。そんな時はどうしたらいいでしょうか?
次のテキスト「基準を定める」に続きます。
目次はこちら
著・ふじなわまどか
日本キャンディブーケアレンジメント協会公式ホームページ
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