何て言えば良いのかわからないけれど
阪神大震災と同様に、東日本大震災を、私は震度5弱の地域で体験した。
でも、どちらのときも、物が落ちたり倒れたりして壊れたとか、家族が電車が1日動かなくて帰れなくなったとか、そのくらいの実害しかなかった私が、
実際に、あの日突然、そしてその後の暮らしの中で、旅立たねばならなかった方々の、
逆に残された側の、それぞれに苛酷であっただろうこれまでの日々の、そして、続くこれからの日々の、
人間だけでなく、関わったすべての生き物の、
たくさんの気持ちを、本当の意味で実感することは出来なくて。
体験談記事やニュース映像、そこから自分なりに想像しても、やはり深く実感することは出来なくて。
だから、何て言えば良いのか、わからないけれど。
ただ、あの日からのすべてに、花を捧げたいと思う。
敬意を込めて。
つぼみ、三分咲き、五分咲き、満開。
辛さ、悲しみ、怒り、静けさ、虚しさから、
喜び、楽しさ、嬉しさ、明るさ、充実感。
それぞれの思い、気持ち、形、ペースが違っても、
一人一人の心で、今日もそれぞれの色の花が育ち続けられる、そんな日々であるといい。
今日はほんの少し、桜の力を借りたい。
* * *
今日、旦那さんは職場で、私はテレビの前で、娘のクラスは先生が帰りの会で「1分ちょうだい」と言って、家族それぞれ黙祷に参加できた。
誰の身にも起こり得る災害。
美しさと脅威を併せ持つ自然の中で、あまりにも弱い私たち人間は、その事を忘れずに、支え合って生きていきたい。
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