結婚のこと
医者と出会って結婚するなんて想像もしなかった、まるでドラマになりそうだね、と夫は言います。
女医の結婚相手は医師が多いのも事実。最近女医が増えるにしたがって、医師以外の職業の人と結婚するということを、耳にすることは多くなってきたけれど、病院で過ごす時間が長く、出会い自体が乏しいとなれば、同業者との結婚が多くなることは自然な成り行きでしょう。しかしながら、女医が増えれば、男性医師は減る。かつ、女医と結婚したいと思う男性医師の割合も減る(希望者は常にほぼ一定の率だと推測されます)わけなので、他職種ことに医療とは全く関係のない職業の方と結婚する人は増えることになります。
知り合うためには、自分の世界から外へ門を広げていく、ということは当たり前のこと。私の場合は知り合うために世界を広げたわけではありませんでしたが、結果的にはそうなりました。働き始めて約10年、スキルを身に着け一人前になるまでは、余裕なく仕事のために時間を使ってきました。こうなると、学生生活の延長で、プライベートにおいては価値観も感覚もほとんど変わらない日々が続いていただけ。一人前と呼べるようになって、仕事と気持ちに余裕がもてるようになり、ジムに通い始めました。で、そこで出会ったパーソナルトレーナーが夫です。
夫とは全く違う職業で、これまで育ってきた環境も大きく異なります。普段なら接点がなかったかもしれませんが、パーソナルトレーナーであったことで食事等の生活に関することやトレーニングに関することなどを話すことが多く、親しくなっていきました。
時間を仕事以外に使うこと、お金を払ってパーソナルトレーナーを付けることは、それまでの私にとってちょっとした変化で、それまでの自分を変えるために新しいことへの扉を開いたわけですが、それがプライベートで劇的な変化を及ぼすことになろうとは。結婚には運という要素もかなり関与しているのだなあと、本当に思います。
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