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子どもが危険な場所で手を繋ぎたがらないときの対処法:怒らず安全を守る工夫

危険な場所で子どもが手を繋ぐのを嫌がったり、急に走り出してしまう場面では、怒鳴ったり腕を引っ張ったりせずに、安全を確保しながら子どもの協力を得る工夫が大切です。以下に、事前の対策やその場での対処法を紹介します。

事前にできること


1. ルールを事前に伝える

危険な場所(駐車場や道路の近く)に行く前に、「ここでは手を繋ぐと安全だよ」「車が来たら危ないから一緒に守ろうね」とルールを説明します。具体的に「どんな危険があるのか」を優しく伝えることで、子どもが理解しやすくなります。
例:「車はすごく速いから、ぶつかると痛いよね。一緒に手を繋いで歩こう!」

2. 選択肢を与える

子どもが自主的に手を繋ぐように促すため、「手を繋ぐ」以外の選択肢も与えましょう。
• 「ママのポケットを持つ?」
• 「ママの服のすそをつかんでみる?」
• 「お散歩ロープを一緒に持つ?」

3. ゲーム感覚を取り入れる

子どもが手を繋ぐのを嫌がる場合、楽しいアプローチが効果的です。例えば、「手を繋いでゴールまで競争!」や、「一緒に手を繋いでカニさん歩きしよう!」など、遊びに変えると自然と協力してくれます。

4. お気に入りのグッズを使う

リード付きリュックやお気に入りのおもちゃ(ぬいぐるみなど)を持たせることで、危険な場所での行動を楽しく安全に管理できます。

その場での対処法

1. しゃがんで目線を合わせる

子どもが手を繋ぐのを嫌がったときは、怒る前に一度しゃがんで目線を合わせ、落ち着いた声で話しかけます。
• 「どうしたの?手を繋ぐのが嫌なのかな?」
• 「でもここは車が来るから一緒に守ろうね!」

2. 「安全」のイメージを作る

危険な場所では「ママが守ってあげるね」と伝えながら、手を繋ぐことが安心につながると感じてもらう工夫をします。例えば、「ここを一緒に通れば、車に気をつけられるから安心だよ!」と言うことで、手を繋ぐ意味を理解してもらいやすくなります。

3. 一緒に止まるルールを作る

急に走り出しそうになったときに、「赤い線のところでストップしよう!」「電柱の前で一回止まるね!」など、目に見える目標を使うと、止まる習慣を身につけやすいです。これを事前のルールに取り入れておくと、その場でも活用しやすくなります。

4. 危険な場所では代わりの行動を提案

手を繋ぎたがらない場合、具体的な行動を提案します。
• 「ママのカバンを持つ?」
• 「車が来るか一緒に見てくれる?」
• 「ここはカメさん歩きでゆっくり行こう!」

5. 危ないときは抱っこや安全なエリアへ移動

子どもがどうしても走り出してしまいそうな場合は、抱っこをして一旦危険なエリアから離れましょう。「ここは危ないからちょっと抱っこするね」と説明し、無理に力を加えることなく、安全な場所で落ち着いて話をするのがポイントです。

長期的に役立つ工夫

• 「お手伝いごっこ」で責任感を持たせる
「ママを守ってくれるお手伝いをしてね!」と頼むことで、子どもは自分が安全の一部を担っていると感じ、手を繋ぐことが特別な役割だと理解しやすくなります。
• 成功体験を褒める
手を繋いで安全に歩けたときは、すぐに褒めることで、次も手を繋ぐことへのモチベーションが上がります。
• 「手を繋いでくれてありがとう!とっても安全だったね!」
• 「ママ、○○くんのおかげで安心だったよ!」

怒らない・引っ張らないためには、子どもが「自分で考えて安全を守る」という感覚を少しずつ育てることが重要です。楽しさや安心感を織り交ぜながら、親子で一緒に安全な行動を身につけていきましょう!

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