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スピンキャストスタイル②

【スピンキャストリールの短所は長所】

前回はスピンキャストリールはどういうリールなのかを簡単に説明させていただきました。
今回はより詳しく書こうと思っていましたが、こちらを書くにあたって一応、変なことを書いてはマズいと思いまして色々調べてみました。
結果として、先人の諸先輩方が私の知識の何十倍も詳しく書かれていますのでそちらを参照された方がより理解が深まるという結論に達しました。
こちらでは私の考えも含めてサラッと行きます。

まずギア比が他のリールと比べて圧倒的に低い事です。
最近はベイトリールはハイギヤが主流です。「8:1」などですね。一昔前の「7.3:1」なんて今はほぼ標準ですものね。
それに比べてスピンキャストリールは「3:1」が一般的。
最近はだんだんとギア比も高くなってきて「4:1」以上のものも出てきていますが、それでもまだまだハイギヤとはいえません。
ですが、これがキッズロッドに採用される最大の理由だと思います。
ギア比が低いという事は弱い力でも強くひっぱれるという事です。
馬力がある、トルクがあるという事なのです。
アメリカの3歳くらいの小さい子がデカバスを釣り上げる動画なんかをよく見かけるのはそういう理由があった訳です。
実際、私も友人と琵琶湖で釣りをしていてデカバスを掛けた時に友人は「こんなリールで良くあんだけデカいやつスルスル引っ張って来れるよな!」と言っていました。

次に、構造上、ラインとの摩擦箇所が多いので遠投には向きません。
ですが中距離の釣りや短距離のピッチングなどで使用した場合はラインをフリーに出来て比較的軽いルアーも投げる事が可能なのでとにかく手返しが早いです。
さらに、構造的に簡単でトラブルレスなのも手返しの早さのもう一つの理由です。
ベイトリールのようなバックラッシュはもちろん無く、スピニングリールのベイルの上げ下げの一手間もありません。多少の糸ヨレも大きなトラブルにならない事が多いです。むしろ私はあまり気にしていません。
万一トラブルが起こってもフロントカップを外して観察するとすぐに原因がわかる事が多いです。
ランガンの場合、いや、ルアー釣り全般の事かもしれませんが、とにかく手返しが重要です。投げる回数が増えればそれだけ魚の前にルアーを通す確率が増え、さらに魚の前にルアーを通す回数が増えるという事は釣果に繋がります。
一方でラインの摩擦箇所が多いという事はラインの劣化が激しくなるという事実を産みます。なので私はラインの交換を頻繁に行なう事で対策をしています。

さらにスピンキャストリールはドラグ性能がイマイチなのです。
最近はベイトリールについているようなドラグを搭載した物も出てきていますが、総じて結構セッティングがピーキー、調整幅が狭いです。
ちょっと触るだけでガチガチからユルユルに・・・という事があります。
私はこの欠点を補う意味でラインをナイロンにしています。
ナイロンライン独特の伸びがドラグ性能を補ってくれるからです。
ドラグガチガチで大きい魚が来てもロッドのしなりとラインの伸びで意外となんとかなります。
またナイロンラインは浮くのでアタリが取りやすいという利点もあります。
先述しましたラインの劣化もありますし、コスパの面でもナイロンラインは一番合ってると思います。

また操作性の悪さ(サミング出来ない)を指摘される方もいらっしゃいます。
サミングはクラッチを押す手と反対のもう片方の手で出てゆくラインを触れは出来ます。
正直、面倒だし非効率という方もいらっしゃいます。
実際に私はサミングはほとんどしません。
なぜならそれを手返しの多さでカバー出来るのでは?と考えているからです。
うまくポイントに入るまで何度も力加減を調整して投げれば良いだけの事です。

以上のように、短所が長所になったり、短所を上手くカバー出来ればとても戦闘力のあるリールだという事がわかると思います。

次回は私なりのシュチュエーション事の使い方、タックル、ラインの太さなどを書いてみようと思います。

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