大人の仕事
学校の先生って、夢を応援してくれるもの。全力でサポートしてくれるもの。
だけど、私は先生に気に入られるタイプじゃない。
数いる生徒のうちの一人として面倒を見てもらえている。
今までそう思っていた。
そんな悲しいことを考えてた。
だけど、大学受験で出会った一人の先生で、人生が変わった。
先生は、誰にも賛同してもらえなかった私の夢に共感してくれて、尽力してくれた。尽力という言葉では足りないぐらいに。
先生には、何回も泣かされた。何回も悩まされた。
毎日練習後はトイレに駆け込み、暗くなった夜道を泣きながら帰っていた。
だけど、先生にぎゃふんと言わせたくて、先生に隠れて本気で練習した。
”練習したな。”
先生のあの笑顔は忘れられない。
高校最後の冬に、本当の大人の仕事を目の当たりにした。