絶望しながらマンガを読んだ話
今週の私は絶望的にやる気がなかった。それはもう、ひどかった。
大学院試験が8月末に迫っているのに、過去問を一問も解いていなければ、教科書を開いては閉じて、開いては閉じて。ボッフボフという音が鳴るだけで何も身にならない。せめて読むことだけでもしようと思って、ペンを片手にラインを引いてみるも、ただ教科書に線を増やして汚すだけの、無意味な作業しかしていない。
ネットで「やる気 出し方」とか検索かけようとしても、そもそもそのやる気すら出ないのだからしょうがない。「行動すればやる気も出てくるよ」とかいう輩がいるけれど、行動するためのやる気もでないからどうしようもない。
そんな私がこの一週間でやったことと言えば、マンガを読むことだった。今週読んだのは「ブルーピリオド」と「呪術廻戦」、あと「鬼滅の刃」の最新刊がでたのでそれも読んだ。ちなみに炭治郎は死んだ。虎杖も死んだ。主人公が死ぬマンガは名作だと思う。でも、異世界転生モノは嫌い。もう食傷気味だからそろそろ止めてほしい。ラノベ読まないから知らんけど。
他にも「BLUE GIANT」も読んだし、「魔法使いの嫁」とか「北北西に雲と往け」も読んだ。「さめない街の喫茶店」も読んだし、「ホリミヤ」も読んだ。ホリミヤ読む度にとてもキュンキュンする。青春、超微炭酸系。
普段勉強する時間をマンガに費やしたので、すごい量読んだ気がする。読んで気づいたのは、マンガの絵よりも言葉の言い回しが好きだということ。特に好きだったのは「ブルーピリオド」と「魔法使いの嫁」。
「ブルーピリオド」5巻の
「君は溺れている人がいたら、救命道具は持ってきても海に飛び込むことはしない。裸で泣いてる人がいたら、服をかけて話を聞くことはあっても自分も脱ぐことは絶対にない。」
「教えてやるよ冷静なんだ君は、正しいよ。正しいから優秀なのさ。」
「君はいつだって優秀だ。でもさ…っ正しい場所からしか話せないなら、アタシがお前に話すことは何もないね…っ‼」の部分がとても好き。
前後の文脈なし、かつ、文字だけだとなかなか伝わりにくいと思うけど、相談事とか悩みを持っている人と話すときに、正しい位置=安全な位置からだと真剣に話すことはできないよねっていうことだと解釈してる。たしかに~ってすごい納得した。
「魔法使いの嫁」の、これも5巻だけど
「私は痛いのも苦しいのも好きじゃない。怖い人も怒鳴る人もすごく苦手。…だから、私は私に笑ってくれた人たちには、私のために、笑ったままでいてほしいだけなんだよ」というセリフも好きだった。
他人のために行動することって、自分のやりたいことって言えるのかなと悩んだこともあったけど、結局それも自分のエゴなんだと、自分のわがまま100%なのかな~と少しだけ悩みが軽くなったりもした。
思えば両親がマンガ好きだったので、小さいころから色んなマンガを読んでいた気がする。「動物のお医者さん」とか「Dreams」とか。「ガラスの仮面」も好きだったし、ちょっと内容があれだけど「BANANA FISH」とか「夜叉」も読んでた気がする。あと姉の部屋に忍び込んで「ハチミツとクローバー」とか「シュガーズ」も読んでたし、今もよくマンガ借りている。たぶん、私が文章書く時の言い回しとか表現の下敷きには、マンガの表現が大きな割合を占めているのかもしれない。
最近は本を読むにしても勉強のための法律書とか、ビジネス書みたいのばかりで、読書が楽しくなかったりしたけど、今週の絶望期間にマンガを読もうという発想になれたのは運がよかった。読み始めると止まらなくなるのはよくないけど、いまのダメダメなメンタルを、マンガ読んで少しずつ回復していこうと思う。
おしまい。
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