笑顔と絆のスクラム
昨日、福岡おやじたい『笑顔と絆のスクラム』第10回記念イベントに行ってきました。
福岡おやじたいは、神経発達症(発達障害)の子を持つ父親を中心とした、神経発達症の啓蒙活動を行っている団体です。
今回のメインは、東ちづるさんの講演と、東さんと立花高校の齋藤校長との対談。
東さんは、自閉症や脳性麻痺の普及活動もされているのですね。失礼ながら、全く存じ上げませんでしたが、ただタレントさんが応援しています、なんかでは全くなく、心の底から「MAZEKOZEの社会」を目指す東さんの熱意にただただ感銘を受けるばかりでした。
素晴らしい言葉が沢山溢れていて、紹介しきれません。
「社会の役に立つ人」ではなく「人の役に立つ社会」を作ろう
全ての人に施しではなく、チャンスがある世界
浅く広く依存し合う
凡庸な当たり前を維持している人の中に限界を感じている人がいる
生き抜く=息抜く…SOSを出すこと
学校って、一番やらかしていい場所
子どものうちにやっていた方がいい勉強として「人権、経済、哲学」というお話が出ていて、「そうそう!!」でした。(私も、我が子にはこの3点をしっかり…と思っています。)
オープニングは、就労継続支援B型事業所で働くメンバーさんのよさこい踊りだったのですが…彼らの生き生きとした笑顔に飲み込まれて、(こう書くと失礼かもしれませんが、気持ちをより正確に伝えるために)思いがけず感動しました。
障害のある方々って、習い事をするのも難しい。本当はダンスが好きでも、こんな風に生き生きと自分を出せる場って、なかなか作れないでしょう。このイベントの重要性を開始数分で体感しました。
クロージングは障害を持った幅広い年齢の方々によるダンス。この時点で16時半だったので、本当は夕食作りのためにダンスの前に帰るつもりだったのですが、オープニングであまりにも感動したので、最後まで。そして、年取って涙腺が緩くなったせいか、不覚にも涙ぐんでしまいました。うまいとか下手とか、そんなことでも、障害があるのに頑張っていてすごいね、なんかでもなく。ただ単に、必死さ、気迫、踊る喜び…そこに感動。
感動したことに驚きを感じたときに、東さんがおっしゃっていた「優性思想」が自分にもしっかりあるなと気づかされ、色んなことを考えながら、ダンスを鑑賞していました。東さんが、障がい者に関心のない人を巻き込むには、「面白い」と「お得」だと仰っていましたが、今後のドンマイの在り方を考えたときに、やっぱりこの「感動」を伝えるモノを作っていきたいなぁ…なんて考えながら帰路につきました。刺激の多い一日でした。
福岡おやじたいの皆様、ありがとうございました。
東ちづるさんのTEDスピーチ
ご講演でのお話の一部はここでも聴くことができます!
とても素敵なので、多くの人に聴いてもらいたいです。