今じゃない
サッカーを始めたころ、体の使い方がうまくて運動神経のいい子や勘のいい子が試合にでられていました。
息子はこのどれにも当てはまらず、楽しむことすらできずサッカーをやめたのですが、
ミニバスに転向してからは本人のやる気と指導者のおかげで少しづつ地区では名前を知ってもらえる選手になってきていました。
市内に息子のチームの他にもう1チームあって
そこのキャプテンA君がセンスもあって技術もあってとにかく「上手い」選手でした。
息子はそのチームでも練習させてもらっていたので関わることも多々ありました。
コーチの中には同じ地区の同じキャプテンということで露骨に比べ
「このくらいA君はできるよ」「A君にはその感じじゃ勝てないな」
というような言葉をなげかけてくるともしばしば.…
そういう言葉にスイッチが入ってしまう私はまた一人で悩むんです。
「一生懸命努力してるのに、どうしてA君を超えられないんだろ」
そんな折、地区選抜対抗試合が行われました。
A君と息子は選抜では同じチーム。各ミニバスから選抜された子たちが月2~3回集まって練習会をしてシーズン最終に対抗戦をするんです。
息子のプレータイムはあまりありませんでした。
A君はというとほとんどの試合に出て県の選抜にも選ばれどんどん上に上がっていきます。
「息子となにが違うのかな….」
主人に相談するとこんな答えが返ってきました。
主人「小学生だからだよ。」
私「え?どういうこと?」
主人「本来小学生がやらないことや教えてもらってないことができるんだよ、A君は」
私「そうなんだ.…才能がちがうんだ。じゃあ努力では超えられないのかな」
主人「いや、今A君がやってることやできることって中学生になってちゃんと教えてもらってればみんな普通にできるよ。それを小学生がやってるから目立つし凄いっていわれるんだよ。そもそもセンスがいい子だから余計にね」
成長のタイミングはそれぞれ。
もちろん、指導者やサポートする周りの大人の影響も多分にある。
ということは
「今じゃない」ってことなんだ。
息子がグンっと伸びるときは必ずくる。
食事だって気をつけてるし体のケアだってちゃんとしてる。
コーチも主人もついてる。
来るべき「その時」を逃さず波に乗ればいい。
それまでは息子を信じ自分を信じ
今すべきことを全力でする。
大丈夫、息子のピークはまだこれから!
そう、今じゃない!!!