マイポリシーを決めておくと日々の行動が楽になる
ポリシーとは直接の意味は「政策」なんですが、方針という意味もあるのはご存知でしょうか?
もちろん政策となると何やら大きな意味になってしまいますが、ここでいうマイポリシーとは、小さな決め事というか、ちょっとした「自分の行動指針」のことです。マイルールとでも言うのでしょうか。
マイポリシーに基づいて行動すると、色々とちょっとした判断に迷いがなくなり、自分に一貫性がでます。
プチマイポリシーを持とう
例えば、「私はエスカレーターに乗ったら歩かない」というマイポリシーを持っています。これによって、いくら並んでいようが、エスカレーターに乗るときはおとなしく待ちます。逆に急いでいるときは階段を使う、としています。なので、エスカレーターにするか階段にするか迷いません。
階段がなくて、エスカレーターしかない場合も都心部では増えてきているので、どうしても急いでいて(例えばすぐにトイレに入らないと非常にまずいなど)、エスカレーターを歩かなければならない時はあります。
これは、あくまでも方針なので、そのときは仕方なくエスカレーターを歩きます。
こんな感じで、最悪ダメな場合まで優先順序を考えて決めておくと、行動に迷いがなくなりスムーズになります。
ただのこだわり?ではないのです
こだわりとは少し違うんです。
こだわりと言うとやはり個人的な感情が多く含まれます。「方針」は導き出されるものでなくてはなりません。
まず、エスカレーターに乗っているとき、単純に「歩くと危ない」というのと、不要なラッシュアワーの小競り合いに巻き込まれないと言った「リスク回避」があります。エスカレーターを歩くリスクよりも静かに乗っていた方が自分にとってストレスにならないからです。
また、エスカレーターは人が乗っていなくても動いていて電気を消費してしまうということから、積極的に乗るようにしています。一部センサー感知式もありますが、それにより止まっていた場合はなるべく階段を使うという判断をします。私一人ごときの為に多大な電力を使うのは忍びないという考えです。
このような理由から、私にとってエスカレーターに乗るときの行動方針が導かれるのです。
質問にもスムーズに応えられる
こうやってマイポリシーを決めておくと、質問された時にも淀みなく答えることができるのです。
例えば知人と一緒で、私は止まってゆったり乗って、知人はさっさと歩いて上がってしまったします。
知人は、「年取ったよね〜、エスカレーター歩くのももうきついよね〜?」と言ってきたとしましょう。それに対し、私は上記のように明確に答えることができます。
これによって行動にブレがなくなります。
ここでのポイントは、その答えが「この方が好きだから」とか極めて個人的な感情、趣向ではなく、こうこうこういう理由からこの行動指針が導き出されている、というのが重要なのです。
「めんどくせえ奴だな」と思われることもあるかもしれません。しかし、実際にはポリシーがない方がめんどくさいのです。
日々は判断をマイポリシーに基づいて決める
日々の行動は判断の連続です。この判断は実際には大したことがないのに、ちょいちょい脳に負荷を与え、心にストレスを与えます。
特に現代人は、忙しくなんでも効率良くやろうとしてしまうので、このようなストレスは日々図りしれないものがあります。
この大したことのない判断を、自分に対し、満足できるような方針に沿って合理的にクリアすることができるのが、「マイポリシー」なのです。
これは日々の食べ物の選択、ファッションの選択などにも応用できます。
例えば、今日は牛丼にしようか、カツ丼にしようか、と選択肢も「吉野家」か「かつや」と言ったファストフード程度なのに迷っているとしましょう。
もちろん、他にも個人的な理由はたくさんありでしょう。先日「吉野家」は行ったばかりだなぁとか、次の打ち合わせ場所の近くに「かつや」があったなぁ(時間的効率と遅刻するリスクの軽減)、とか。
そこでプチマイポリシーの登場です。
「牛を食べるより、豚を食べた方が環境負荷が小さいです。なので、今日はカツ丼にします。」
マイポリシーの、ポリシーにはもともと政治的な意味合いがあります。
つまり、「パブリックな何か」に配慮した上で、自分のストレスを軽減する効率の良い小さな、小さな「方針」とイメージしてください。
自分もみんなもちょっとハッピーになる方針
とでも言うとなんかいい感じかもしれません。
このコロナ自粛期間中でも、マイポリシーを決めれば、意外とストレス解消に役立つかも知れません。
明日からあなたも是非、マイポリシーを策定してください。そして、それによって日々の結果にそんなに大差ない、たわいもない判断の迷いから解放されてください。