後志のホップ栽培
札幌の Beer+MaltWhisky バー「Maltheads」(モルトヘッズ)です。
久しぶりにビアジャーナリストとしての記事を書きました。北海道の後志地方のブルワリーについてです。非常に「熱い」このエリア、今後要注目です。
https://www.jbja.jp/archives/36612
このnote記事はその番外編です。ぜひJBJAの記事を読んだ後にお読みください。
筆者は札幌在住ですが、3年ほど前から後志へ足繁く通うようになりました。現地のブルワリーを訪れるだけではなく、ブルワーさんと交流する機会が増えたのです。そして元々果樹園の多いこの地域、ホップ栽培があちこちで行われるようになってきました。
2021年現在の状況を公開に差支えのない範囲で書き記します。一部を除き各者の敷地内ですので、見学や無断の立ち入りはできません。(もちろんご紹介も出来ません)
上富良野のホップ専業農家に比べれば本格的ではなく、みな小規模です。将来的にどこまで拡大するかは現在のところ分かりませんが、後志は「野生ホップ発見の地」でもありますので、今後ますます盛り上がって欲しいと期待します。
余市町 ドメーヌ・タカヒコ内のホップ畑
北海道のドメーヌとして注目される、余市町「ドメーヌ・タカヒコ」の畑の片隅で、少量のホップが栽培されています。千葉県の「ハーヴェストムーン」用に栽培されています。毎年8月ごろに収穫し、10月に「Yoichi style IPA」として発売されます。
ドメーヌ・タカヒコによるFacebook書き込み(2017年の過去記事)
https://www.facebook.com/302279606452326/posts/1888137647866506
こちらは1年目より収穫のお手伝いをしております。
仁木町 試験栽培
JBJAの記事にも書きましたが、NIKIYA FARM & BREWERY で2021年から試験的に栽培を始めました。カスケード、ソラチエースなど数種類のホップを植えています。1年目にしてしっかりと鞠花が着いたのが驚きでした。
岩内町内 試験栽培
まだ試験栽培のため場所は伏せます。3種類のみ。カスケードは成りが早いですね。今後少しずつ規模を拡大されることを期待します。
敷地内に生えていた野良ホップ。
10メートルくらいの高さがあり(巨木に巻き付いています)、毬花は確認できませんでした。
岩内町 岩内町郷土館「野生ホップ発見の地」碑隣
「栽培」ではありませんが、サッポロビール提供によるホップが植えられています。品種は信州早生。元々は収穫せずに枯らしていましたが、2020年澄川麦酒が収穫して醸造に使いました。今年もその予定があるそうです。
他にも栽培しているところはありますが、直接知っていてかつオープンにできる範囲はここまでです。
なお、地域内で野生ホップ(「野良ホップ」と呼んでます)の自生地も確認しております。これはいずれ、ビアジャーナリストとして記事にしたいと思っています。