私が先生になった理由
学生時代、学校は私の居場所だった。
両親の仲が悪く、家庭の雰囲気が悪かった私にとって、学校は自分らしく居られる場所だった。
一切荒れることなく思春期を過ごせたのは、学校の先生、友達のおかげだと思っている。
親より先生に何でも相談したし、
家より友達の前でよく笑った。
高校時代、家庭のことでストレスがかかりかなり痩せてしまったが、
そんな時でも学校では元気に過ごせた。
現代は色んな家庭が増えていて、
私なんかより複雑な事情を抱えた生徒たちがたくさんいるだろう。
当時の私のように、家に居場所がない生徒は、どこかに居場所を持てれば救われる。
そんな子たちの居場所になりたい、居場所を作ってあげたい。
教員を志した当時は、こんなにハッキリとした思いがあったわけじゃなかったけれど、
自分はなぜ教員になったんだろう、と考えると
学生時代、学校が好きで、先生が好きだったからに間違いない。
なぜそんなに好きだったのか。
そこに、自分の素を出せる居場所があったからである。
だからこそ、私も誰かの居場所になりたいと思った。
ちょっと、おこがましいかもしれないけれど。
常勤の教員はリタイアしてしまったけれど、
何か違う形でまた教育現場に戻りたいという気持ちはある。
その1歩として、今年は、心理カウンセラーの勉強をしてみようと思う。