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旅する器用貧乏 休職を利用して世界一周

はじめに

はじめまして。皆さんは旅行が好きでしょうか。地球に住んでいるし、一度この目で世界を見てみたいと思ったことはないでしょうか。私は昔から世界一周をしてみたいとずっと心に思っていました。
しかし、お金がない。すでに社会人となり、現実的にも時間を作れない。語学力も心配。そう思い、遠い願望程度にとどまっていました。

ところが、仕事でメンタルを崩し休職することに。こんな長い期間休めることはないぞ、と一念発起し今回世界一周をすることにしました!

簡単に自己紹介をさせてください。
私は東京住まいの29歳です。昔から旅行が好きで日本47都道府県を制覇し、海外一人旅の経験もあります。

タイトルの「器用貧乏」は「何でもできるけど、これといった強みがない」と上司に言われ続けたのがきっかけです。

今回の旅を簡単にまとめましたので、興味のある方はぜひ読んでいただけますと幸いです。


旅のテーマ

今回世界一周しようと思ったきっかけは休職です。長期間の休みが取れること、またメンタル不調でどこか自分でない日々が続き、改めて「自分探し」をしようと思いました。
出発前に決めた旅のテーマは次の通りです。

  • 人類史の歴史を感じる

  • 自分の好きを追求

  • 新たな自己発見

また、予算も100万円に設定しました。
そのため、いろんな地域を回るよりも、日本から西へ移動し、最終的に東から帰ってくる「世界一周」を重視しました。

訪れた国・期間・費用・ルート・移動手段など

訪れた国

今回の旅で回った国は7カ国。それぞれの訪問理由は次の通りです。

  • ウズベキスタン:馴染みのないイスラム圏を知りたい、「青の都」が気になっていた

  • エジプト:言わずと知れたピラミッド

  • イタリア:幼稚園の時から行きたかったヴェネツィア

  • スペイン:ウズベキスタンで出会った日本人におすすめされ急遽追加

  • フランス:スペインを回るなら、陸路でイギリスへ行ってみたいから

  • イギリス:産業革命発祥の地

  • アメリカ:経済・文化の中心地

NYのロックフェラータワー頂上

期間

期間は18日間でした。1月29日に出国し、2月15日に帰国。2週間と少しで世界一周できました。

費用

皆さんが気になる費用は次の通りです。

  • 合計:755,740円

内訳

  • 航空券:477,166円

  • TGV・ユーロスター:36,706円

  • ホテル代(13泊):62,501円 ※NYとベガスはクレカポイントを利用し無料

  • ビザやESTA等:9,309円

  • eSIM:8,087円

  • 準備品:5,790円

  • 現地費用(食費・観光・移動費・チップ等):156,181円

ルート

日本を出発し、西へ西へと進みながら世界一周しました。
今回は訪れたことのある国を避ける縛りを設けたため、あえて東南アジアはスルー。いきなり中央アジアへ向かいました。
※帰国後に知りましたが、スターアライアンスなどの世界一周パッケージがあります。航空券は約36万円と超お手頃。しかし、燃油サーチャージは別途かかるため、自分のルートでは合計約55万円になる計算でした。
参考までに、以下のリンクをご覧ください。
ANA 世界一周航空券

移動手段

基本的に移動は飛行機を利用しましたが、バルセロナ→パリ→ロンドン間は列車を利用。

気を付けた点

費用を抑えられるところは徹底的に抑えました。

  • ヨーロッパではホステルを利用し、1泊5,000円程度に抑える

  • アメリカの物価が高いため、1.5ドルのピザをヘビロテ

  • トランジットを多く利用し、航空券を安く手配

  • Uberの利用を控え、歩けるところは歩く

ポジティブエピソード3選

ここからは旅先で起こった印象的な出来事を、ポジティブとネガティブに分けて紹介していきます。

1.人との交流

一人旅の醍醐味といえば現地の人との交流です。特に印象的だった三つを紹介します。

  • ウズベキスタン・サマルカンドでの宿の人

サマルカンドで宿泊した宿でトラブルが発生しました。それは、旅行代理サイトを通じた支払いが、実際には宿に届いていなかったこと。こんなことがあるのかと思いましたが、どうやら国の規制により大量の外貨獲得が厳しく制限されているようです。そのため、一度サイト経由の予約をキャンセルしてほしいと宿側からお願いされました。

しかし、サイト側では「支払い完了」とのメッセージがあり、両者の間で板挟みに。結局、三時間ほど格闘した結果、宿側の意見が通る形で決着。なぜ客の私が交渉しなければならないのか、日本では経験しない出来事でした。

ですが終わる頃には宿の人と謎の友情が芽生え、チェックアウトの際に連絡先を交換しました。もし日本に来ることがあれば案内したいなと思っています。

サマルカンドの宿「Renaissance Boutique Hotel 」
  • フランス人の優しさ

世界一の観光都市パリ。そのためか、観光客の私にもフランス人はとても親切でした。フランス料理のレストランでは、店員さんが簡単な日本語を交えた明るい接客をしてくれたり。他にも隣の席の方が気さくに話しかけてくれ、とても楽しい食事の時間になりました。

また、地下鉄の切符購入に苦戦していたところ、現地の方が助けてくれました。去り際に「ありがとう」と日本語で言ってくれたのが印象的で、「なんて温かい人たちなんだ」と感動しました。

おすすめのフランス料理店「Relais de l’Entrecôte 」
  • バルセロナの再会

訪問日を友人に伝えたところ、快く迎えてくれ一緒に食事を楽しみました。おすすめの美味しい料理とワインを堪能できただけでなく、海外で暮らすリアルな話も聞けて、とても新鮮な時間でした。

年齢が近いこともあり深い話ができて、この旅行で一番楽しい思い出となりました。異国の地で友人と再会するのは特別な体験であり、だからこそ今後も色あせることはないのかなと思いました。

パエリア最高においしかった

2.唯一無二の体験

旅行といえば非日常体験。中でも一番衝撃的だったのは、普段は立ち入ることのできない場所へ行けたことです。それは、ウズベキスタン・サマルカンドのレギスタン広場にあるマドラサの棟の頂上に登れたことでした。
本来は立ち入り禁止ですが、たまたま話した人との交渉が成立。

立ち入り禁止の扉を開け、世界遺産の裏側へ。暗い廊下を抜け、永遠に続く階段を上ると、そこから見える景色は圧巻!
この時しかできない貴重な経験をすることができました。

左側にある塔のてっぺんに登った
上からの景色!

3.自己発見

今回の旅のテーマの一つでもあった「自己発見」。それを強く感じたのが、バルセロナの地中海沿いのビーチでした。
ここは現地の人々の憩いの場のようで、砂浜ではビーチボールやフットサルを楽しむ人、散歩をする人、夕陽を眺める人など、それぞれが自由に過ごしていました。

私も同じく夕焼けを見ながら黄昏れていた時のこと。「No~」と電話越しにもかかわらず、全身を使って話しているスペイン人を見て、ふと気づきました。「そっか、俺、全身で楽しんでなかったな。身体全体で表現することが大事なんだな」と。

その瞬間、海外を飛び回る決断をした自分は間違っていなかったと、強く自己肯定できました。気づけば、自然と涙がこぼれていました。

夕陽がきれいなバルセロナのビーチ

ネガティブエピソード3選

一方で、旅の中でネガティブに感じたこともありました。ここでは、その三つを紹介します。

1.コミュニケーションを取ることを避けてしまった

ポジティブな第一位が人との交流だった一方で、ネガティブな面でも人との交流に関する後悔が残りました。これは特定のエピソードがあるというより、旅のところどころで感じたことです。

英語圏に入ってから、語学力に自信がなく、自分から話しかけることをためらってしまいました。また、国民性の違いもあってか、相手から話しかけられることも少なく、気づけばコミュニケーションの機会が極端に減ってしまいました。時にはホステルのラウンジでずっとスマホを見てしまい、振り返ると本当にもったいなかったです。

外国人だけでなく、同じく観光していた日本人とも、もっと交流すればよかったなと心残りがあります。例えばハリー・ポッターの9と3/4番線で写真を撮るために列に並んでいた時、隣にいた日本人に撮影をお願い。しかし、それだけで会話を終わらせてしまい、深く話すことを避けてしまいました。今思うと、とてももったいなかったです。

メンタルが落ちている状態での旅だったので仕方ない部分もありますが、以前は何の抵抗もなく話せていたことを思うと、大きな反省点です。

せっかくパブに行ったのに話せなかった

2.行動が制限されてしまう

これは物価高の影響が大きいというエピソードです。食事を満足に取ることができない。特にアメリカでは、日本の感覚の4~5倍。例えば、ビッグマックセットが2,000円、水が700円という世界です。

もちろん、そんな中でも$1.5のピザをヘビロテする格安旅の面白さを見つけることができましたが、食の楽しみがない旅がこれほど辛いとは思いもしませんでした。

実はフライトを逃してしまい、帰国が一日遅れたのですが、物価高を気にしてしまい丸一日空港で過ごす体験をしました。さらに、節約のために24時間を一食で乗り切るというハードな状況に。さすがにこれにはかなり堪えました。

$1.5ピザには助けてもらったけど。。。

3.自分に失望

めちゃくちゃ警戒していたにもかかわらず、ピラミッドエリア内でぼったくられてしまいました。エジプトのピラミッド周辺は、観光客を狙ったぼったくりが多いことで有名です。例えば、ラクダ乗りの価格は最初に提示される金額が相場の10倍だったりします。

それを知っていたので、私も交渉してラクダに乗ろうと考えていました。ところが、彼らもある意味プロでした(笑)。
最初は「映えるポイントがあるよ」と話しかけられ、次に「写真を撮ってあげるよ」、さらに「このポーズをしてみて」「ターバンを巻いてみよう」「別の撮影スポットがあるよ」——そして最後には、「ラクダにも乗っちゃおう」と、トントン拍子で誘導されてしまいました。

なぜスマホを渡してしまったのか、途中「No」と言えるタイミングがあったじゃないかと思うと、とても悔しい気持ちになりました。
ちなみにその後もUberで呼んだタクシーがUber料金とは別の高額交渉を吹っ掛けてきたりと、エジプトをマジで嫌いになりそうでした。

皆さんもピラミッドへ行く際は、くれぐれも気をつけてください!

この写真を撮った後最悪な事態が始まった

まとめ

人との交流が好き

この旅を通して分かったのは、私は人との交流が好きだということです。現地の人や新しい人との出会いに楽しさを感じました。
その一方で、反省点もあります。英会話に自信が持てず、想像よりもコミュニケーションが取れなかったことが強く印象に残っています。私が人との交流を大切にしていることの裏付けでもあります。

未知の体験が好き

新しい場所で新しいことを知る。行ってみないと分からないことがたくさんある。改めてその魅力を認識しました。旅好きの方なら、この感覚に共感してくれる人も多いはずです。

自己理解が深まった

今回の旅のテーマ通り、自分を再認識することができました。 人との交流が好きなこと、ノンバーバルコミュニケーションが不足していたこと、そして、この旅をきっかけにもっと世界を知りたくなったこと。
世界一周をして、本当に良かったと心から思います。

今後のアクションプラン

今回の旅を通して今後の自分アクションを記述します。

人との交流を深めるトレーニングをする

自分が楽しいと思えることをもっと増やせるよう、次のようなトレーニングをしていきます。

  • トーク力を磨く

  • 人との新たな出会いを増やす

  • 簡単な英会話ができるよう日々学習する

  • 来日している外国人向けのボランティアに参加する

まだ行ったことのない場所へ

旅は、私にとってやはり不可欠なものです。まだ見たことのない景色を求めて、次のような場所に行きたいと思っています。

  • 日本国内なら、離島

  • 海外なら、中国、インドネシア、南アメリカ

  • もし戦争が終われば、ロシア

お金を貯めて、また旅に出ます。

旅で収入源をつくる

まだ自信がありませんが、この旅好きを発信していき収入につなげることができないかと考えています。旅系Youtuberなんかができればと思っています!

最後までご覧いただきありがとうございました!
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