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小説家やカフェオーナーを経て土木業界へ。社会貢献のために働く人たちをサポートしたい

BIM/CIMと呼ばれる3次元モデル技術。
国の政策として推進されているにもかかわらず、業界内でさえその認知度はまだまだ低いのが現状です。
株式会社Malme(以下 Malme)で営業として活躍する野坂さんは、小説家、カフェオーナーなど多彩な経歴を経て、30代半ばで土木の世界に飛び込んだ異色の経歴の持ち主。
そんな野坂さんが何故土木業界に入ったのか、これからどんな業界を目指したいか等語っていただきました。


ー現在のお仕事について教えていただけますか?

Malmeは「ドボクをアップデートする」という理念のもと、建設業界向けに3DモデルやDX技術を活用したサービスを提供している会社です。
具体的には、施工の効率化や可視化、シミュレーションなどの高付加価値サービスを通じて、お客様の現場をサポートしています。
私の仕事は、主に建設会社や施工会社に対して、Malmeの技術やサービスを提案することです。
基本的には3Dモデルという、図面から起こしたモデルデータを販売しています。
お客様が施工しようとしている道路や橋、岸壁などのデジタルデータを作成し、それを買い取っていただくという形です。

ーなるほど。土木という専門的な分野ですが、野坂さんの元々のキャリアはどのようなものだったのでしょうか?

私のキャリアは最初から話すとすごく長いですよ(笑)
大学では土木ではなく、住宅を建てたくて建築学科に通いました。
当時はCADではなく、鉛筆で図面を手書きしていました。「CADなんて魂がこもらない」なんて(笑)
理想的な住宅を世の中に提供するためには人の心を変えないといけないと思って、卒業後に精査して選んだのが小説家でした。
2年間ぐらい執筆活動を行い、1冊の本を出版しましたが、出版社が倒産してしまって一旦あきらめたんです。その後、地元に戻ってレンタカー会社の店長を3年半ほど務めました。
そこでは社長相手に経費対策にレンタカーの提案もするのですが、「経営のこともわからないのに口出しするんじゃない」ということを言われるわけです。
それが悔しくて、個人事業主としてカフェを始めました。
しかし、コンビニがコーヒーを販売し始めたので売り上げが落ち、2年で断念。
その後はカフェの常連さんに誘われて、リサイクルショップのフランチャイズオーナーの下で店長として4年ほど働きました。
そして34歳の時、地元福井で一部上場の土木CADのメーカーに営業として入社しました。
ちょうど土木業界の3次元化が始まった年に入社して、そこから3次元をずっと経験しています。
土木の現場をもっと見たいと思うようになり、建設業向けサブスクリプションサービスの会社に転職し、現場での経験を積みました。
その会社も面白かったのですが、もともとやりたかったのはBIM/CIMだったんです。
CADメーカーにいた時からMalmeの高取社長とは何回も食事に行くような間柄でして、そして今年の8月からMalmeの一員として働くことになりました。

多彩経歴を経て土木業界にジョイン

ー非常に多彩なキャリアですね。土木の世界に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか?

最初は地元の有名企業だからという理由で土木CADメーカーに入社しました。
正直あんまり土木の世界に入ろうと思って入ったわけじゃないんです。
でも、建設現場のおじさんたちがけっこう面白くて、公共事業という国のためというよりは、地域住民のためという意識が強い。
そんな社会貢献のために働いている人たちと一緒に仕事をしたいという気持ちが強くなって、そうなると「もっと良い業界にしたい」と考えるようになりました。
現場の人たちが愚痴ったり改善を求めているところを解決する方法を模索する中で出した答えが3次元化でした。

―営業の仕事はどのような働き方になるのでしょうか?

基本的にはオンラインや電話での対応が多いですが、新規のお客様との初回の挨拶は訪問することもあります。
会社としてはフルリモートも導入していますが、私個人としては毎日出社しています(笑)
営業エリアは全国ですが、関東圏や中京圏がメインです。
今後九州や北海道にも展開していく予定です。

360°カメラを使って現場の下見に行く野坂さん

ー営業活動で苦労している点はありますか?

現在の課題としては、まだまだ知名度が足りていないことですね。
「Malmeって何をしている会社?」とよく聞かれます。
国の政策である「BIM/CIM」という言葉の認知度も一般的にはありません。もちろん工事の担当者はわかっていますよ。
でも、土木業者の受付の方などには「BIM/CIMの会社?」とわかってもらえないのが現状です。
もっと認知度を上げて「Malmeさん、知ってますよ」と言ってもらえるような状況を作りたいですね。

今後のキャリアデザイン

ーMalmeでの仕事ではどんなことを成し遂げたいと考えていますか?

施工会社さんが発注者さんからの指示通りに施工すれば完成するというシンプルな未来を実現することです。
発注者さんから図面が来てもその通りに施工できることなんて絶対にないんです。
多少の修正や調整はつきものですが、それが度を超えているので何とかしたい。
Malmeなら設計と施工の両方にアプローチできるので、両方からの意見を持っているということは、その未来にすごく近い存在だと思っています。

ー今後のキャリア形成について、どのようなキャリアを思い描いていますか?

Malmeのドボク業界に対するインパクトを大きくしていきたいです。
私はよく「パワー」という言い方をするんですが、影響力をつけていきたいと思っています。
重要な仕事であったり、インパクトのある仕事をしっかりこなしていき、そういったところにアプローチ・ジョインできるような営業をかける。
そしてMalmeの技術者たちの仕事を取ってくる。売り上げを立てる。評価をされる。認知度が上がる。
そして将来的には「Malmeのおかげで日本のドボクの設計技術者と施工技術者がとてもハッピーになる」という世界を夢見ています。
また、それは決して一人ではできませんので、それを一緒に実現できる人材をたくさん育成していくことも考えています。

Malmeの求める人物

ー後進の育成も見据えているわけですね。ではどのような人材がMalmeに向いているとお考えですか?

技術集団なので、どうしても土木の技術者や土木の知識がある方が求められてしまいます。
ですが、それ以上に大切なのは楽しむ心だと思います。
私が土木の世界に入ったのは30代半ばでしたが、国の基準や法律によって仕事が大きく変わるので、もう日々ものすごく勉強しているというかんじです。
知ったかぶりもダメですし知らないこともダメ。
日々勉強をして、その上で素直に「知らないので教えてください」と言える人が向いていると思います。

ー最後に、これからMalmeに入社を考えている方へメッセージをお願いします。

Malmeはまだスタートアップなので、自分で仕事を作っていく面白さがあります。
数値目標は与えられますが、その数値目標に対してどんな提案をして、どう売り上げを立てていくかは基本的に自分で決めることができます。
そしてそれを尊重する組織・文化に魅力を感じてほしい。
でも、つまりは自分で数字をつくるという責任を伴うので、それをも楽しんでもらえたらと思います。


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