【個人Vtuber企画】RPしたVTuber"全員”紹介する!! 【感想】
個人Vtuber紫虎ユラさんの企画がよかったので、執筆時はまだ企画が進行中ですが、配信を見た感想です。
虎のフリした猫のVTuber『紫虎ユラ』
【X企画】RPしたVTuber"全員”紹介する!!【#虎のVTuber応援企画】
企画の趣旨は、Vtuberさんを紹介することで、リスナーさんには推しを、Vtuberさんにはコラボ相手や友達を見つけてもらうことです。
初回の配信で12時間あります。
総勢130人が紹介されています。
それでも、まだまだ紹介していないVtuberさんがたくさん残っています。
初回以降の配信は、2~30人程度を数回に分けて紹介されていくようです。
企画の良いところ
この企画配信を見ていて、ここが良いなぁと感じたところです。
全員を紹介する
第一に思い浮かぶのは、やはり「全員」紹介するということでしょう。
現状で総数がどの程度の人数がいらっしゃるのかは把握していませんが、少なくても初回で130人いますから、それだけでもとても多いことがわかります。
それでも、忘れてる人はリマインドしてほしい、紹介の内容に問題があったら連絡してほしい、もっと拡散してほしい、としきりに伝えていて、対処することは増えますが、その労力を割けるほどに熱意がありますし、楽しんでいるのが伝わります。
企画への姿勢
単に紹介するだけではなく「見てもらう」、「知ってもらう」を大切にしていて、Vtuberさんやリスナーさんがいる時間を考慮して配信されています。
紹介さえすればいい、というわけではなく、そこにはこの企画に対する信念を感じました。
マッチングが企画のメインなので、この点は非常に重要だと思います。
繋がってこそ意味がある企画なので、取り組み方として非常に参考になりました。
ご本人は「ゲームのモチベーションが下がってきたから」、「キラキラしたものを周りに置きたい」のようなことを笑い話でされてましたけどねw
紹介企画というと、視聴者数が多い人が新人を引っ張り上げるような形で行われるものもあります。
夏色まつりさんの歌うまVtuberを発掘する企画がそれです。
それも魅力的で意義のある企画配信です。
今回の企画は、コラボ相手を探すという点もあるので、参加者がお互いに声をかけやすい範囲になっているのも意識されているように感じました。
お互いに高め合うまでの熱量を求めているわけではないと思いますが、それでも仲間を見つけて今後の活動の幅を広げる、という点に注目しているのだと感じました。
紹介が丁寧
配信のコメントでも書かれていますが、一人一人の紹介がとても丁寧です。
名前を読んで終わり、チャンネルを紹介して終わりではなく、一人あたり3~5分程度と紹介としては短いかもしれませんが、しっかりとビジュアルや活動内容、どんな人と相性がよさそうかもわかりやすく紹介されていました。
短い時間でも必要な情報はちゃんと伝わってくるので、Vtuber自体への解像度の高さと、無駄のない説明ができるのがすごいと感じました。
また、ちゃんと情報を取捨選択されていて、何でも、誰でも紹介するわけじゃなく、企画意図に沿った人だけに的を絞っているのも良いなぁと思いました。
魅力を伝える
個人的に一番良いと思った点です。
過去に「上手いとは何か」について記事を書きました。
記事で「評価軸を持たせる」ということを書きました。
ここにカレーライスがあります。
パッと見た最初の印象は「おいしそう」などになると思います。
ここから、どれだけカレーライスに対して解像度が高いかで、感想が変わってきます。
料理をされる方なら、カレーの粘度(トロッとしてるのか、サラサラしてるのか等)、具材の切り方(面取りしているか等も含む)や大きさの均一さ、その他ある程度の調理工程も予想して評価できるでしょう。
しかし、カレーに対する知識が無いと、おいしい、辛いなどの大雑把な感想になります。
もしここに、「このカレーには隠し味にあるものを使っています」と付け加えられたら、その味を探して味覚に集中することで、味の深さを知ることができます。
これが評価軸を持たせて、上手いと思わせるポイントです。
さらに「玉ねぎを甘みが出るまで炒めてます」、「牛肉がホロっとトロける食感になるように煮込んでいます」などの紹介がされると、カレーに甘みを感じたり、牛肉の食感にも注目できるようになります。
魅力を紹介しているわけですが、言い換えると提供しているカレーの強みに注目が行くように誘導しているわけです。
配信ではVtuberさんを見たことがない人でも、紹介されているVtuberさんの楽しみ方がわかるように紹介されています。
さらに、Vtuberをやっているからこそわかるすごさにも注目されていて、より魅力や努力がわかるようになっています。
Vtuberとして生まれるのが大変だという想像はしていましたが、リスナーが想像している60倍は難しいと説明されていました。それは事実でしょうし、それほど大変なのだとは想像していませんでしたから、新しい発見でした。
評価軸を持たない人に魅力や推しポイントを楽しく紹介するのは、簡単にできることではないので、配信の中で一番印象に残りました。
「勝てる土俵で戦う」と言ったりしますが、Vtuberさんは特にマッチする人を見つけることがお互いにとって幸せであることは多いので、好きな人を探せるのは良いなぁと思いました。
継続性
同様の企画が去年もあったようです。
Vtuberに限らず、コンテンツを出す人は常に新しいコンテンツを生み出していかなければいけません。
しかし、アイデアが湯水のように湧き出てくる人は数少ないです。
どこかでアイデアが枯渇してきてしまうので、ある程度のパッケージ化は必須だと考えています。
宝塚歌劇団、劇団四季などを思い浮かべるとイメージしやすいと思いますが、定番の演目があると思います。
『ベルサイユのばら』、『ライオンキング』などが有名でしょうか。
これらは、本筋は同じものの出演キャストを変えるなどして再演しています。
Vtuberさんだと、同じゲームを別のコラボ枠でする、同じコラボ枠で別のゲームをするなどがわかりやすいです。
一人の配信だとテーマを変える歌枠などもわかりやすいです。
季節ごとのイベントに合わせて雑談配信をするのも、そういった側面もあります。
マクドナルドが期間限定バーガーとして「月見バーガー」や「グラタンコロッケバーガー」を出すのがイメージしやすいでしょう。
このように、繰り返し使えるテンプレートのようなものがあると、長く活動を続けていくことができます。
また、「継続は力なり」という言葉もある通り、一回で終わらず複数回行うことで配信の価値も高まります。
正確な人数はわかりませんが、去年よりも人数は増えているようです。
来年も配信するとすれば、さらに人数が増えるのではないでしょうか。
また、個人的には「継続させられることも能力」と考えていて、どんなことでも継続していけることはすごいことです。
そういう点でもこの企画への熱意を感じました。
Vtuber文化やVtuberさん自身、それを取り巻く縁を大切にしているのだと感じられたのも良いなぁと思いました。