【旅行記】VIVANT聖地巡礼inモンゴル 3日目後編
サインバイノー!
前回までのお話はこちら↓
今回はほぼ写真なしです(そんな旅行記あるか)。
人は疲れるとろくなこと考えません。
それがよく分かる今回。
良かったら私のボヤキにお付き合ください。こんなこともあるんだな〜的な。
ドライバーさんの娘さんをダランザドガドと思しき街で拾い、車に乗せて、私たちがナライハに向かう途中のウランバートルで降ろす段取りになっています。
私とシホさんがモールを出た時点で15時くらいだったと思います。どっかに行っていたという車が戻って来ていました(一体どこ行ってたんだ)。
街中をぐるぐる走り、ようやく娘さんを拾いました。車の後部は荷物置き場になっていたので、荷物を整理して座席を整え、最後部座席に娘さんは収まりました。
16歳の彼女は今風のスタイルの子。お菓子やチキンの入った弁当などを持って乗り込んできました。
車の中でお弁当食べられると匂いで酔うかも…と思いましたが、まぁ大丈夫でした。チョココーティングのどぎついグミとかくれました。私も梅キャンディをあげました。
シホさんが、私がモンゴルに来た理由を彼女に説明しました。やはりシャイなモンゴル人のためか、ドン引きな顔をしていました。私が「VIVANTを知ってる?」と英語で尋ねると、黙って首を縦に振りました。おぉ~知ってるんだ!と嬉しくなりました。観たかどうかまでは訊きませんでした。
※今思えば首を縦に振ったからといってYesであるとは限らないじゃないか。モンゴルではどっちなのだろう。まぁYesの意味だとは思うけれども…。
シホさんがモンゴル語版VIVANTの続きを観出し、結局3人で一緒に観て第1話しを完走しました。シホさんは称賛の言葉を述べていました。特にヤギと羊の大群を使って、馬に乗ってチンギスから逃れたシーンは「これはすごくうまい手を使った」と感心していました。「銅鑼の音で動物たちは走りますからね」
「続きも観ます!」とシホさん話していましたが、観てくれたかな~。
ここまでは和やかでしたが、途中またちょっと寝て、まぁまぁ長いこと時間が経って、日も傾き始めました。薄暗くなるということは、20時近いということです。
"今どの辺走っているんだろう" と思ってもGoogleMapは開かないようにしていました。
やがて「KARAOKE・RESTAURANT・HOTEL」のネオンサインが眩しい建物の駐車スペースに車が停まり「ここで晩ごはんを食べます」と言われました。
メニューを見るとモンゴルアレンジされた韓国料理、といった感じでした。
とはいえ、いつもながらお腹は減っていないので(何ならさっきのチャツァルガン乳飲料で腹膨れたよ)、サラダを頼みました。単品サラダ、ありがたかった…。
16歳の娘さんは骨付きマトンをオーロラソース的なソースに付けながら豪快に食べていました。結構な量でしたが、やはりモンゴルの人は逞しいなぁ、と思いました。
話題が私のスマホのストラップのBLACKPINKの話になり、元々シホさんも嫌いではないようでしたが、娘さんも食いついてきました。
本当にモンゴルでもBLACKPINK人気がある!
シホさんがスマホで『How You Like That』の動画を流すと、横で私が踊り始めました(椅子に座ったままではありましたが、レストラン店内です)。曲が流れるとジッとしていられないのです。
「踊れるんですか」
「はい」
↓せっかくなのでダンス動画リンク貼っておきます。再生回数に1000回近く貢献しているはずです私(いらん自慢)
この時ばかりは、ドン引き顔しか見せていなかった娘さんも、やや目を輝かせてくれました。
結局最後まで振りを披露したところで、トイレを済ませ、車に乗る前にシホさんから衝撃の言葉が。
「到着は朝の5時になります」
え、えぇ?
「ナライハのゲル泊まれないんですか」
「はい。途中の道路の状態も良くなかったので時間が掛かかりました(やや申し訳無さそうに)」
ということは。
シャワー浴びられない(3日目に突入)。
充電出来ない(予備バッテリーも死んでる)。
お誕生日プレゼントのマッサージも受けられない。
マッサージ、めっちゃ期待していたのに。何ならそれを糧にここまで来たのに(違)
「オー・マイ・ゴッド!」
オーマイゴッドなんて素で言ったことないよ。
顔はさながらムンクの「叫び」でした。
「後部座席全部! mallowskaさん1人で使っていいので!
車中泊になります!」
私の心はここではっきりと、ポッキリ折れました。音聞こえた、うん。
ツーリストゲルは唯一の水洗トイレ、シャワー、Wi-Fi(SIMあるからなくても大丈夫だが)、充電可、ポイントだったのです。
しかも誕生日と重なっていたんです。ワクワク過ごせちゃうかな~♪ なんて期待していたんです。
まさかの車中泊2泊目
娘さんを送ることになったから?
いやそもそもバヤンザクからナライハってめっちゃ遠いよね、私のせい?
いや、この工程は旅行会社が提示した工程じゃん?
それを承諾して私は参加してるんじゃん?
雨降ったせい? 4年振りの雨のせい?
え、私ツイてるのかな(なんで?)
…いや、誰のせいでもありゃしないよ。うん。
けれどさすがに、さすがに、疲労が一気に押し寄せました。
心の余裕は一切なくなりました。
「せめて…スマホの充電させてもらっていいです…カ…」
振り絞った言葉がこれだよ。もう、今の世の中スマホ電源落ちたら何も出来ないもんね。何ていう世の中だ。
「もちろんです!」
そういうわけでスマホは運転席のプラグをお借りして充電させてもらう事になったので、手元から離れました。
車に乗り込むと、シホさんが気を利かせてBLACKPINKの曲を流してくれたのですが、私は後部座席でうつ伏せになり、無反応でした。
ブルピンの曲で無反応でいる自分がいるという、新たな気づきがありました。
申し訳ないと思いつつ、反応することで疲労の限界を超えそうでした。心折れるってもう無になるんだね…。
モンゴル人が4人となった車内はめちゃくちゃ賑やかでした。何を話してるかさっぱりですが「ザ」(はい)と「ティーム」(Yesの意)は聞き取れました。
そんな賑やかしさもこの時ばかりは気にならず、熟睡こそ出来ないものの目を閉じ続けました。何も出来ない私です。
途中、停車したので「トイレ休憩だ!」と思い、私も起き上がって外に出ました。
用を足しながら見上げた空には天の川がはっきりと見えました。
わぁぁぁ、天の川なんて何年ぶりに観たかな…。
この時ばかりは空に心を奪われましたが、スマホは車内で充電中、写真撮らず。
本当にもうね、夜空の写真1枚もなくてね、何やってんだよって感じです。
車に戻ればまた寝ます。
モンゴルに来てからの2.5日間、車の外にいたのは24時間あったか否かくらいではなかろうか。ずっと車内。とにかく移動。しかもジェットコースター並みに揺れる車。
改めて、
VIVANTはとんでもねぇドラマだ
(褒めてる)
と思いました。
役者さんやスタッフさんたちだって似たような経験しているはず。何なら場合によってはもっと過酷な状況になっているはず。
たかだが3日で心が折れてすみません、だよこりゃ。
本当にすごいよVIVANT。
モンゴルに行ったらわかるドラマのすごさがある。ほんと。染み渡るよ、ほんと。
しばらくすると車内が静かになったので、ドライバーさん以外は就寝しているのかもしれないと思いながら、さらに少し経つと停車し、車のドアが開き、話し声がかすかに聞こえます。
娘さんが降りたんだな、と思いました。
ってか今何時よ。真夜中なんでは!? 大丈夫なの? 家の前?
色々思いましたが目は開けずにいました(本当に余裕ナシ)。
もしかしたら途中でドライバーさんも就寝休憩取ったかもですが、憶えていません(朦朧)。
3日目終了。