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【完全解説】20万の立ち退き料を、素人が自力で165万にした実体験

やあ、こんにちは。
地方在住、2LDKの賃貸物件の立ち退きを経験したマルコだ。

ひょっとして君も、賃貸物件の立ち退きを迫られているのか?


いきなりだが、当選おめでとう


まあまあ、怒らないでくれ。
立ち退きなんて人生でそうそうあることじゃあない。

せっかくの機会だ。ここは一つ宝くじにでも当たったと思って、楽しみながら取り組んでみたらどうだろう?

運が良ければ、あなたの居住権を三桁万円の立ち退き料と引き換えることだってできるかもしれない。私のようにね。


私はそういったポジティブな気持ちで望んだことで、十分に満足行く立ち退き料をゲットできた。

さらに人生で初めて、4日もかけて長文の有料記事まで書いてしまったんだ。
ポジティブの力は、本当に凄まじい!

このnoteでは次のような内容をシェアしている。気になる人はぜひ読んでみてくれ。

①通知から合意書の締結までを、時系列で詳しく説明
②居住用の賃貸契約で、知っておきたい知識と心構え
③交渉時の戦略とポイント
④165万円を引き出した、私が最初に送った3枚の回答書
⑤弁護士事務所からの実際の回答書(全4回分)
⑥回答書に対する、私の主張と弁護士の主張
⑦実際に結んだ明け渡し合意書

※掲載した回答書は実際のものだが、個人情報に該当する箇所は消してある
※法律の専門家ではなく、あくまで素人の奮闘記だ。その点は了承の上購入してくれ


立ち退きを求められた物件のスペックだ。
あなたとまったく同様ではないと思うが、参考にしてくれ。

● 地方都市郊外のそこそこ田舎
● 軽量鉄骨アパート
● 築30年
● 2LDK、家賃52,000円(周辺相場より安い)
● 4年ほど居住


では実際にどのような思考と行動が、20万円の立ち退き料を165万円にまで押し上げたのか、その体験談を説明していく。


【1】 通知はある日突然に・・・


平日のある日、ポストに一通の書類が届く。

弁護士事務所からの封筒だ。
初めてのことなので、おそるおそる開封したことを覚えている。

● 建物取壊しのお知らせ
● 退去のお願いと保証の案内
● 解約、明渡合意書
● 返信用封筒

中にはだいたいこのような書類が同封されていた。

特に「建物取壊しのお知らせ」の内容は一方的なもので、

● 築30年を超え老朽化が進んでいる
→ (全然きれいだけど…あと10年は余裕)
● 南海トラフ巨大地震発生の危険が取り沙汰されている
→ (そんなのどこの家も同じであろう…)
● 貸主として入居者の生命・身体の安全を守る責任がある
→ (明らかに大家が取れる責任の範囲を超えている…勝手に背負うな)
● これまでご入居ありがとうございました!
→ (えー、一方的過ぎなんだが!)
※括弧は筆者の感想

とのこと。

書面は弁護士然とした様式で、風格のある判子がついてある。弁護士事務所名も仰々しい。

初見の多くの人が「これはもう決定事項なんだ」「こちらは部屋をお借りしている弱い立場。しょうがないよな。。」と思い込んでしまうだろう。

そう、大家も弁護士もその心理を付いているのである。
私はたまたま冷静なタイプだったので、とにかく自分がどういう状況に置かれたのか?関連情報を調べまくった。
パートナーに関しては取り乱し、変なプレッシャーからか普段飲まない酒を飲む始末であったが。。

ちなみに提示された立ち退き料は20万円。
引っ越したら完全に赤字なのがすぐに分かる金額で、納得できない!
「一体何が正当な合意なのか?!」知識を身につけた上で、しっかりとこの戦いにのぞもうと思ったのであった。



【2】 落ち着いて調べまくる


まずはGoogleとXやnoteで情報収集。多くの断片的な情報をまとめてみたら、自分が取るべき行動が徐々にわかってきた。
さらに、立ち退き料の決め方に関する書籍や、弁護士が書いた交渉術の本なども数冊読んで準備した。


そして、、これは一生に一度あるかないかのボーナスチャンスに巡り合ったのだと確信した。


なぜら、100万円以上の立ち退き料をゲットした経験談がちらほらと見つかったからだ。

どれだけ時間を取られるかわからないが、かなり割の良い仕事だと思って取り組むべき案件だと思った。そう思えるセンスと好奇心が重要だ!

私のケースでは、電話交渉が合計3.5時間。情報収集が多く見積もって8時間。書類関係も多く見積もって4時間として、ざっくり合計16時間。

得られた利益が165万 - 20万(最初の提示金額)=145万だから、

145万 ÷ 16時間 = 90,625円/時間だ。

期間限定だとしても、時給9万のバイトはなかなか無いだろう。そう思って取り組むことを強くオススメする。

立ち退き料の交渉は、運が良ければ時給9万円の楽しいバイト


まず、マンションなど居住用の賃借人ちんしゃくにん借主かりぬし)として理解しておくべきことを書いていく。耳慣れない用語が少しでてくるが、内容は簡単なのでしっかりと読んでほしい。


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