国税庁「中学生・高校生の税の作文」に思うこと
国税庁では毎年この時期に、「中学生・高校生の税の作文」を募集しています。
私の高校でも毎年1、2年生に社会科の夏休み宿題として提出させています。
この取り組みは確かに税について意識を高める効果があると思いますが、今年はどうも気乗りしないんですよね。
このコンクールで賞を取るのは、毎年「税の果たしている役割」「税への感謝」「きちんと納税しよう」みたいな作品です。
まぁコンクールの目的を考えれば当たり前ですけどね。
でも、財政政策における税の役割にはもう一つの側面がありますよね。
「減税による景気への好影響」など「税を取らない効果」です。
でも、「減税が国民生活を助ける」とか「減税で景気回復」とか「ガソリン税を減らせば産業にも好影響」などはまず賞を取れない。
もちろん生徒もこういう視点ではなかなか書けないですよね。
でも昨今の社会情勢を考える時、税負担について問題提起できる高校生の方がきちんと税について考えていると思います。
もちろんただ単に「負担を減らせ!」ではなく、税の大切さや税の公平な使い道などを理解した上でです。
税の徴収と使い道については国民がきちんと考えて、選挙での投票基準にしないといけない。国民が主権者であることの証だと思うのです。
国税庁主催では無理かもしれないですが、「適正な税負担」についても考えている作品に光が当たってもいいと思うんですが…🤔