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J信用金庫 v.s. MBA交流クラブ vol. 1

普通のサラリーマンが信用金庫の理不尽な対応に泣き寝入ることなく、訴訟を起こした話です。
弁護士に依頼すると赤字なので、本人訴訟で裁判を行っています。

理不尽な対応をされたけど泣き寝入るしかない…、誰しも一度はそんな経験ありますよね。
もし、泣き寝入ることなく訴訟した場合、どうなるのでしょうか?
今回、私は2,296円の損害賠償を求める裁判を提起しました。

現在、裁判は進行中でどんなストーリーになるのか分かりません。
リアル裁判エンターテイメントをお届けできれば幸いです。

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「先日のビジコン、お疲れ様でした!」ジョッキをぶつけて乾杯し、冷えたビールを一気に喉に流し込んだ。
この夜、平良はビジコンのプロジェクトリーダーであった板橋を誘い、赤羽駅前のもつ焼き屋で飲んでいた。

「ビジコン、何とかやり切りましたね。」と平良は満面の笑みで言った。
「当日は大きなミスもなかったですし、及第点には達したかと思います。」板橋は謙虚に言った。
ビジコンとは、ビジネスプランコンペティションの略で、チーム対抗で自分達のビジネスプランを審査員の前でプレゼンし、その出来を競う大会である。今回が初主催の大会であり、全くのゼロから企画して、約四カ月でよく走りきれたものだと改めて思う。
七輪を挟んで座り、焼けたばかりの熱々のモツをほおばりながら、ビールで流し込む。イベントが無事に終わったという安堵感と、一から作り上げたという達成感を共有しながら飲むビールは最高にうまい。

「そういえば、あの協賛金の件、その後どうなりましたか?」板橋はふと尋ねる。
今回のイベントではモンゴル市場をテーマにしており、モンゴルビジネスの各方面から協賛企業が名乗りを上げてくれた。三菱UFJ銀行はその一つであり、協賛金$1,000が振り込まれる予定であった。
「実は、まだお金を受け取れていないんです。」平良は言った。
協賛金は三菱UFJ銀行のウランバートル事務所からの海外送金で行われており、このような海外送金の場合、マネー・ローンダリング防止の観点から、口座を開設している金融機関の確認作業が必須となっている。
「団体の口座はJ信用金庫ですよね。確認作業がまだ終わらないんですか?いくら何でも時間かかり過ぎじゃないですか?」
「実は、J信金から連絡があって・・・」七輪の上で焼ける肉を見つめながら、平良は言った。
「J信金は、今回の海外送金を組戻し、つまり送金元に返金したとのことです。」
板橋は驚いた表情で「返しちゃったんですか。J信金はこれがマネー・ローンダリングだと断定したということですか?」と言った。

窓の外は雨が降り始めていた。傘を持っていない人が空いている飲み屋に入ろうと右往左往している様子が見える。
「マネー・ローンダリングだと断定したわけではなさそうです。J信金は指示を受けて組戻しを行ったと言ってきました。」と平良は言った。
「一体、誰が組戻しを指示したんですか?」
平良は苦々しい表情で答えた。「J信金は“私”の指示で組戻しを行った、とそう言ってきました。」
板橋はぽかんとした表情で、何を言っているのか理解できない様子であった。
「平良さんが指示するわけがないですよね。一体どういうことなんですか?」
平良は七輪の炎を見つめながらため息をついた。「私にも訳が分かりません。何度も問い合わせをして、『私はそんな指示を出していません。』と伝えましたが、無駄でした。何を言っても『我々はあなたの指示を受けました。』の一点張りです。」
「一体、何が起こっているんですか?」
「恐らく」平良は言った。「隠蔽工作だと思います。」
 
 
平良が代表を務めるMBA交流クラブは、国内外のMBA学生が集う、日本最大のMBA専門のコミュニティーである。MBAとは経営学修士のことであり、人生100年時代と言われるようになってからは、このようなリカレント教育を受ける社会人は年々増加している。MBA交流クラブのメンバーは設立からわずか一年で2000人超となっている。このクラブの最大のイベントが今回のビジコン『MBA杯2022』であった。

つづく

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(参考資料)

※実際の人物・団体などとは関係ありません。

【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
メールアドレス:mba2022.office@gmail.com

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