中判フィルムカメラが気になる人へ|35mmフィルムとブローニー(645)の比較
少し前ですが、近くの沼地(シュレックかよ)…というか湿原に行って写真を取ってきました。
使ったカメラはMinox 35GT(35mm)とMamiya645Super(中判)です。
フィルムはどちらともKentmere 400。
同じ景色、同じフィルムでフィルムサイズが変わると写りにどんな違いが出るんだろうか…と思いながら撮ったのでその成果を載せたいと思います。
まぁ厳密にはカメラメーカーも違うしレンズも違うんですが、中判フィルム気になる!って方の参考になれば幸いです。
場所・天気
撮影地は栃木県の沼ッ原湿原というところ。標高1200mくらいですが、道も整備されていて普段着でも普通に散策できます。
撮影時の天候は、曇り時々濃霧。というか濃霧時々曇りくらいの感じでした。
前日も雨で、撮影当日は午後から雨予報でしたが何とか降らなかったという天気です。
話しは逸れますが、ネイチャーフォトといえば雄大な山脈や荒野のイメージがありますが、個人的にはヨーロッパの村はずれ、とりわけイギリスの海岸や山がとても美しいと思っています。行ったことは無いですが。
今回の濃霧の湿原も、イギリスを思わせる悪天候で撮影していて非常に楽しかったです。
早く写真を出せ。
ということで本編です。
まずは駐車場から湿原までの階段。これはMamiya645Super(以後、マミヤと言います。中判です。)で撮りました。
木々の写真はやはりモノクロがいいです。個人的に木の形(枝のシルエット)を撮るのが好きなんですが、カラーだとごちゃごちゃ感が出て難しいんですよね。上手な人は綺麗に撮ってますが、モノクロで撮ることで簡単にシルエットを捉えることができます。(この写真はシルエットというよりは木々の鬱蒼とした感が好きです。)
湿原に佇む木
続いては比較です。
スキャン時の色の濃さとかは特に意識していなかったので、マミヤの方が暗かったですね。あと、この時は山から降りてくる霧がかなりのスピードで移動していたので撮っているうちに状況が少し変わったというのもあります。
僕の評価としては、マミヤの方がピン甘かなぁという感じ。レンズの特性かもしれませんが、Minox 35GT(以後ミノックス。35mmです。)の方がカリッと映るかもしれません。マミヤのレンズが悪いわけではなく、スムースな印象です。
その先は、確かに続いている。
続いては構図が縦横で違うのですが、濃霧の先へ続く道です。僕の評価は、構図がミノックスの方が綺麗だったかな。奥へ続く感じが、縦構図で強調されるかと思ったんですが。
ババっと2枚(タイトルを考えるのが苦手というのは秘密)
背の低い草の中に佇む木とその下に群生するシダのような植物。まさに湿原!って感じだなと思い撮りました。草陰からワニが顔を出しそう(笑)。ただ実際にはオオサンショウウオが生息しているようです。滅多に出会いませんが。
写真を撮る妻。最近流行りの2000年頃のコンデジを手に入れてパシャパシャ撮ってました。なんてこと無い写真なんですが、この粒状感が非常にフィルムっぽくて好きです。現像はミクロファインで長めに行うくらいには少ない粒状感を好んでいるのですが、これはなんか良いです。DxOのフィルムパックにありそうな感じ。
まとめ
少ない写真でしたがいかがだったでしょうか。こうやって比べると「中判=35mmよりも高精細」は、本当に腕次第だなと思います。もちろん、環境と腕さえ良ければ物理的に大きな中判が勝つのでしょうが、僕みたいにクオリティにバラつきがあるうちはそこまで大きな差は生まないのかなと。
僕はマミヤが好きなので使ってますが。結局それが一番ですよね。
それよりも、ミノックスの写りの良さに感動しました。実はミノックスを買って2本目のフィルムだったんです。(1本目はトラブルがありほぼ撮れていなかったので、実質1本目)
カラーはまだ試していませんが、あの小ささと気軽さでこの写りだったらマジで一家に1台ものですね。
そのうちミノックスで撮ったシリーズの記事もあげようかな。
以上。