【カメラの画質】10万以内のカメラで各社フラグシップ機の画質に追いつける。それがフィルム。
はじめに
EOS R5 → 中古で40万くらい?
X-T3 → レンズキットで15〜16万だったかな?
僕がメインで使ってるデジタル一眼です。
最近はコンデジブームが来ているようですが、いわゆる「昔のカメラの画質」が若い世代に受けてるんでしょうか。
とはいえカメラが趣味という方の中にはシャープで、クリアで、階調豊かで…といった画質を求める人は多いはず。というかそれが正統派…?
しかしデジタルに目を向けてみると、CanonのAPS-C機で評判の良い(気がする)eos R10の中古ですら、2024年5月時点では10万をギリギリ超えてくる相場です。
昨今の物価高もあり、コロナ禍の半導体不足も影響してるのか分かりませんが、カメラは本当に高価です。
いや、昔からカメラなんて高級品なんですが、その高級品の新機種が出るたびにどんどん値上がりしています。
そんな中、比較的少ない出費で画質の良い写真を楽しむ方法として、フィルムカメラを提案するのが本記事の内容です。
また、フィルム=いわゆる薄くてノイジーでエモいみたいな印象を持っているとすれば、少しはそのイメージを変えていただける内容になっていると思います。
なお、フィルムカメラ推しの筆者の贔屓目がふんだんに入った内容になるかも知れませんが悪しからず。
フィルムカメラなんてまだ使えるの?
まずはフィルムカメラなんて見たことも触ったことも無いという方向けに、念の為お伝えしておくと、中古のフィルムカメラは化石ではありません。むしろ4〜50年前のカメラとかの方が、電気系統が一切ない完全機械式だったりするので、保存状態がよかったりオーバーホール(分解修理)したりしたものであれば普通に動きます。
逆に90年代とか割と最近に発売された、電子制御されているフィルムカメラの方が、電気系統が壊れていて使えない…なんてことが意外とあります。
ちなみに僕が過去に所有している(していた)フィルムカメラはこんな感じ。
Nikon F2(1959年発売、たしかレンズ込みで2万くらいで購入)
Mamiya RB67 Pro-s(1974年発売、たしか5万弱くらい)
Mamiya 645 SUPER(1985年発売、7万くらい)
どれもヤフオクなどのネット購入でしたが、問題なく使えます。
フィルムカメラでの作例
すべてデジタルスキャンなので、フィルム本来の画質という訳にはいかないのですが、デジカメと比べて画質はいかがでしょうか。
少なくとも僕は、手持ちのEOS R5やX-T3と遜色ないかと思っています。
画質においてフィルムが経済的に優れていると思う理由
※この点については完全に筆者の推測なので、間違っているかもしれません。
そもそもデジカメにおてい画質を決める要因は「センサーの質」「画像処理エンジンの質」「レンズの質」が挙げられるかと思います。
一方でフィルムカメラの場合は、「レンズの質」のみが大きく影響するのではないでしょうか。だって、数千円で買えるピッカリコニカも3桁万円するライカMシリーズも同じフィルムを装填してるんだから。
ただ、レンズ一体型カメラのレンズとズミクロンなどのレンズでは写りは雲泥の差ですよね。
デジカメのセンサーについて
センサーの仕組みについては専門家ではありませんので、詳しく触れませんが、こちらの記事によると、センサーは光というアナログの信号をデジタル信号に変換してノイズキャンセルやらなんやら色々な処理を行った上で、目に見える画像として表示しているとのこと。そして、そのセンサー性能をアップするためにメーカーは日夜開発に勤しんでいると。
デジタル機器の常ではありますが、廉価版の製品には最新の部品ではなく型落ち部品を使いますよね。なので、やはり〜10万以内で買えるデジカメ(コンデジ)にはそれなりのセンサーが積んであるのかなと思ってしまいます。
そもそもコンデジはスマホに取って変わられてしまったので、発売自体が少し前のもので、その分センサーも昔のものになりますよね。
フィルムについて
先にも触れたように、フィルムは安いカメラでも高級カメラでも同じものが使えます。フィルム個々の良し悪しはあると思いますが、安いカメラにはいいフィルムを装填できないなんてことは無いのです。
ではどこで画質に影響があるのかといえば、やっぱりレンズ性能では?と思います。
でも、フィルム高いじゃん…。現像代もかかるし。
これを言われてしまうとぐうの音もでません。。。
ただ、この点については、総じてフィルムカメラを愛用している人は「フィルムにしか無い楽しさがある!」を主張すると思います。
今回それについては趣旨から逸れるので触れませんが、ランニングコストが気にならない魅力がフィルムにはあるというところだけわかっていただければと思います。
経済的優位性の話しでは?
こんなツッコミが入りそうですが、単純計算で考えてみましょう。
例えばKodak Gold 200という36枚撮りのフィルムが10本パックで14000円ほどで売っています。
仮にフィルムで1万枚撮影したとしたら、この10本パックがだいたい27セット必要になります。
14000×27なので、¥378,000-です。
カメラを10万で買ったとしても、まだEOS R5のボディ代くらいです。
もちろん現像代がここにかかるわけですが、自家現像という手段もありますし、モノクロであればフィルム代はもっと安くなります。(現像代を頼むと高いですが…)
また、初期費用が抑えられるというメリットがありますよね。
デジカメとフィルムカメラの作例比較ギャラリー
最後に、僕がデジカメやフィルムカメラ撮影した写真を比べて見てもらいながら、「フィルムも意外と悪く無いね!」って思ってもらおうと思います(笑)。
まとめ
重ねて言いますが、フィルムとデジタルどっちが良いというお話しではありません。ただ、”フィルムって意外とデジタルと遜色ないでしょ?しかもカメラによっては結構お安いよ。” という話しがしたかったのです。
数年前、フィルムはエモい!みたいなところで若者を中心にフィルムカメラが流行りましたが、すべてのフィルムカメラが写ルンですみたいな写真なわけではないです。
シャープでクリアな写真を撮ることもできるフィルムカメラに、この記事をきっかけに興味を持っていただけると幸いです。