オンラインクラスをどう充実させるか?
言葉をオンラインで教えるというのは、本当に難しいですよね。
1年間、オンラインと対面で日本語を教えていますが、いまだにオンラインのクラスの難しさを感じ続けています。
入りが難しい…
授業への入り方は、対面でもオンラインでも難しいですが、対面の場合、まだ表情等がよくわかるため、話が続きやすいように思います。
オンラインだと、天気や調子を聞くぐらいしかなく、すぐ内容に入ってしまいがちです。
特に前もって話題などは考えておきませんが、つかみとなる話はやはり重要でしょう。
生徒さんの関心事や最近の予定など、授業の中で分かったことについて簡単な日本語で質問して、答えてもらうようにしています。
日本語の特異性
オンラインだと、表情やジェスチャーなどで、言葉や状況のニュアンスが伝わりにくく、言葉の裏に隠れた意味や感情を共有するのが難しいこともあります。
日本語は敬語や文脈のニュアンスが豊かで、それをどのように伝え、感じ取ってもらうかも大切になります。
しかし、オンラインではその微妙な感覚をどのように伝えるのか、その方法を見つけるのが難しいと感じます。
小さな画面越しのコミュニケーション
また、特に子供たちは小さな画面の中の世界に飽きやすいようで、近くにいる人や物に注意がそれてしまうこともしばしばです。
さらに、子供たちの家庭環境や周囲の騒音、インターネット接続の不安定さなど、さまざまな要因も授業に影響を及ぼします。
1時間、小さな画面を見続けることも、子どもにとってはかなりの苦痛と感じることもあります。
試行錯誤の連続
わたしは現在、8歳のお子さんや14歳のお子さんもオンラインで教えていますが、毎回試行錯誤の連続です。
最初は、成人と変わらないような組み立てで、スライドを大きな字にしたり、1回分の量を減らしたりして挑戦しました。
しかし、普通に進めていくスライドだとあまりワクワク感を感じないようで、3個くらい練習をすると飽きてしまうようです。
そこで、数回前のクラスから、この note でも紹介したように、パワポのアニメーション効果を活用して、まるで紙芝居をやっているようなスライドにしました。
昨日もクラスがありましたが、大きな声で答えてくれるようになり、30分の練習も楽しく元気に終わりました。
隣で様子を見ていた私の奥さんも満足そうな顔をしていました!
やはり難しい文法の説明…
でも、後半部分は文法的な説明もあったため、また少しおとなしくなってしまいました。
文法的な説明のときは、大人の方のクラスでもつまらなくなりがちで、気を配りながら、様子を見ながら進めますが、なかなか難しいものです。
今後は、文法の説明をどのようにわかりやすく、しかも楽しくできるかがキーとなっていきそうです。
オンラインだからこそできること
難しいオンラインクラスですが、日々環境が改善されているので、オンラインだからこそできることも多くあるでしょう。
私はまだまだ勉強段階ですが、音声や映像教材を駆使することで、実際の教室以上に、視覚的・聴覚的に訴える効果も期待できそうです。
また、短時間で集中する学習計画を設計することで、その中で、リズムよく会話の練習や単語の暗記などを行って、メリハリのあるクラスに変えることもできそうです。
今後も、自分の教え方をアップデートし続けていきたいと思います。