「MR D.I.Y.」この店も欠かせません
前回、久しぶりのマレーシア情報で、マレーシアのミニマート・コンビニ業界でトップを爆走している「99スピードマート」について紹介しました。
今回は、ホームセンター業界のリーダー、というか完全に独占している「MR D.I.Y.」を紹介しようと思います。
こちらの店も、マレーシア生活ではすっかり欠かせない店になりました。
マレーシア発の企業
「MR D.I.Y.」は、マレーシア発でアジア地域で繁盛しているホームセンターで、現在、アジア全域に 1,000 を超える店舗を展開しています。
取り扱っている商品は非常に幅広く、家庭用品および家具、電気製品、文房具、スポーツ用品、自動車のアクセサリー、おもちゃ、コンピューターのアクセサリー、そして化粧品から宝石にまで及びます。そのラインアップは実に14,000 種類を超えるといいます。
創業わずか20年足らず
「MR D.I.Y.」は、創業者であるTan兄弟が、2005年にクアラルンプール市内に最初の店舗を開店した時から始まっています。以来、わずか20年足らずで急成長しており、私がマレーシアに赴任した2012年には、クアラルンプール市内にも、まだ小さ目の店舗があるだけでしたが、現在では、サイズの大きな店舗(「MR D.I.Y. プラス」)にも挑戦し、マレーシア国内中いたるところで見かけるようになりました。
「MR D.I.Y.」は、2020年にマレーシアの証券取引所に上場して、Tan兄弟は億万長者になったと地元のニュースで大きく取り上げられました。
質実剛健
「MR D.I.Y.」は日本のおしゃれなホームセンターというよりも、「質実剛健」という言葉が似合う、古き良きハードウエアショップといった感じです。
大型店の「MR D.I.Y. プラス」も、マレーシアを代表するショッピングモールに出店していますが、周りに媚びず我が道を行くといった店つくりで、かえって好感が持てます。
安い!
「MR D.I.Y.」の特徴は、店舗の看板に「Always Low Prices」と掲げているように、何といってもその低価格にあります。
自社ブランドで販売している商品も急速に増えていて、低価格化を進めています。
便利!
「MR D.I.Y.」は、マレーシア最大の店舗ネットワークを誇っていて、マレーシアを代表するモールやハイパーマーケットにも積極的に進出しているため、きわめて利便性が高く、その点で、他店を圧倒しています。
ホームセンター業は、顧客に訴求するべきものは「価格」「利便性」「品揃え」だと思いますが、「MR D.I.Y.」はそのすべてにおいて圧倒的な優位性を発揮しています。
多様化する店舗
「MR D.I.Y.」は、積極的に店舗の多様化も進めていて、「Mr.DOLLAR」というディスカウントショップや、おもちゃを扱う「Mr.TOY」など、異なるジャンルの店舗も展開しています。
幅広い消費者層、特に若年層やファミリー層に人気で、私のマレーシア生活でも欠かせない店舗となった「MR D.I.Y.」
今後の展開が期待されますね。