北部の都市 イポー旅行(2日目 午後)
イポー周辺の鍾乳洞寺院めぐりを終え、午後からは初めて訪れるキャメロンハイランドへ向かいました。
マレーシアに来て12年が経ちますが、この有名な避暑地を初めて訪れる瞬間です。
午前中の鍾乳洞寺院の訪問が思ったよりも時間を要してしまったため、ほとんどが車で通り過ぎるだけの時間しかなく、山頂近くの野菜売り場くらいしか観光できませんでした。しかし、ドライブが好きな私にとっては、まさに理想的なワイディングロードでした。
高原リゾート
キャメロンハイランドは、クアラルンプールから約150㎞北に広がり、パハン州の北西端に位置する高原リゾート地です。標高は約1500m前後で、年間の平均気温が18℃前後と涼しいため、マレーシアでは古くから避暑地として親しまれています。ここは紅茶や高原野菜、花の栽培地としても知られ、茶畑や果樹園が広がり、その見学施設や直売所がエリアの見どころとなっています。
キャメルンハイランドの歴史
ここで、少しキャメルンハイランドの歴史について見ておきましょう。
【1800年代後半】
キャメロンハイランドの歴史は1800年代後半に遡ります。
1885年、測量学者ウィリアム・キャメロンが英国から派遣され、この地の調査と地図の作成を行いました。
彼が発見した高原地が今日の「キャメロンハイランド/Cameron Highlands」であり、その名前は彼の名前に因んでいます。
【1900年代】
1900年代には農業試験が始まり、英国人による紅茶プランテーションやリゾートの開発が本格化しました。
第二次世界大戦を経て、キャメロンハイランドは、マレーシアの高原リゾート地としての地位を確立しました。
【2000年代~現在】
2000年代以降、紅茶プランテーションは減少し、現在ではコテージ、カフェ、ホテルへと改修され、アフタヌーンティが楽しめるスポットとなっています。最近ではリゾート開発が進み、マレーシアを代表するリゾート地のひとつとして注目を集めています。
山々に広がる茶畑
キャメロンハイランドといえば、山々に広がる茶畑が特に有名で、その中でも特に注目を集めるのが、マレーシア最大の紅茶メーカー「ボーティー(Boh Tea)」のプランテーションです。ボーティーの茶畑はマレーシア最大の敷地を誇り、見学やお土産屋、茶畑内のカフェでのティータイムが楽しめるのが魅力です。カフェから眺めるキャメロンハイランドのお茶の葉が繁茂する美しい景色は、まさに絶景といえるでしょう。
キャメロンハイランドには、ボーティー以外にも「キャメロンバレーティ(Cameron Valley Tea)」の茶畑が3カ所あり、それぞれ異なる雰囲気を楽しむことができます。
茶畑巡りをすることで、一面に広がる緑豊かな風景と、新鮮な紅茶の香りに包まれながら、キャメロンハイランドの美しい自然を心ゆくまで満喫できるでしょう。
Lata Iskandar Waterfalls
キャメロンハイランドからクアラルンプールへと車で向かう幹線道路沿いに広がる「Lata Iskandar Waterfalls(イスカンダルの滝)」。
この小さな公園には、25メートルの美しい滝が広がり、涼しく、心地よい雰囲気が漂っています。近づいてみると、立派な滝がそびえ立ち、子供たちは水遊びを、みんなは写真撮影を楽しんでいます。
ここは思い思いに自然と触れ合い、楽しむ場で心が豊かになります。
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