2020年、厄年にあらず 人生の夜明け
2020年を振り返るなら、それはそれはとんでもない年だった。昨日くらいまで厄年だと本気で思っていた。「悪い人ではない」と思っていた奴に、人を人とも思わぬ発言と行動で苦しめられ
「へぇ!人間生きていたらこんな想いもするものか!」
と、もはや関心をするまであった。そう思えたのも周りの友人方に助けられてようやく、と言ったところで、はじめのうちは自分の発言や行動によってなんとかできる範疇なんじゃないかと思っていた。自分のしてやれることとは…思い悩み、吐く。もはや「思いやりというものを自分が教えてあげられるんじゃないか」という傲りに近かった。答えは否。こんなことで投げ出してはいけない……思い悩み、吐く。
所詮人間。人がいい歳になるまで習得できなかったことを新しく教えてやろうなどとは、至難の技であった。
傲ってはいけない。
所詮、人間。神ではないのだからね。
最低限の思いやりとか相手の気持ちを考えるだとか教えてもわからない人間がこの世にいるのだと思い知らされ、酷く落胆したものだ。でも、今思えば当たり前。「いい歳してまで習得できていない」のは伊達じゃない。別に教わってこなかったわけじゃない。それまで周囲の人間が技を尽くして教えても習得“できなかった”んだ。だから、これしきのことで深く傷つくなど…………思い悩み、吐く。己の無力さを嘆き…………………吐く。
と、ものの見事にしつこく続く吐き癖と逆流性食道炎をGET。何をしても減らすことのできなかった体重は…うん?どこに消えた?周囲から「どんなダイエットをしたらそんな急激に痩せられるのか」と驚かれるほどまでに。
地球上における私の体積は確実に減った。
もはや自分の言動や行動で回避できない事象は「事故」であるので、これは「事故」。このなかなか起こり得ない大事故に加えて、小さな事故的案件も少し起こったので、2020年は間違いなく厄年だろう、と確信していた。
はて、おかしい。
調べても厄年じゃない。
厄年………18歳………
私は18歳だったのか?
いやいや…こんな酷い一年、これまでなかったじゃない?
じっくりゆっくり思い返し、振り返ってみたところ、一つの結論に至った。
「あれ?本当に厄年じゃないや」
おかしい。
事故に対して、得たものが多すぎる。
そもそも事故自体も、何をしても思いやりや道理が通じない人物と関わりが断てた、と思うとこれから先の人生にとってはとんでもない利益では………。これがなければ気づかないまま、もっと長いこと無駄な時間を費やしていたかもしれない。ぶっちゃけ関わっていた時の方が、時間的にも金銭的にも大打撃大損害を被っていた。
他にも、
・世の中にはわかり合えない人がいるのは当たり前だが、それをわかろうと情や努力でカバーできるのも限界があると知った (これまではわかろうとすることこそが愛情・友情と思っていた。なんたる傲り!)
・↑は、もはや情とか努力の度合いとかは関係ないから、離れることはただの住み分けであって、見捨てるわけではないと知った
・少しだけど、人を、人の発言を疑うこと、そして、まずそうな気配から離れることを覚えた
・その分、信頼できる人をこれまで以上に大切にしようと思った
・自分が人からの「言葉」と「言葉と行動の不一致」に追い詰められたからこそ、自分は「言葉」と「言葉と行動を一致させること」を改めて大切にしようと思った
・自分の生き方、思考の悪癖を見直す機会になった
・先のことや過去のことに囚われずに「瞬間」「いまここ」を大切にしていこうと考えられるようになった
・傷ついた言葉の数以上に、大切で豊かな言葉を他の人たちからたくさんもらえた (その節はみんな…どうもありがとう)
・親友や友人との仲が深まった
・職場同期との絆が深まった
・仲良くしたい人たちと仲良くなった
・これまでしなかった経験をしたことで人間的な深みが増した
・見聞が広まり、視野が広がった
・事故すらネタ・笑い話にできた
・本の良さを改めて知った
・手紙とギターという新しい趣味を得た
・健康や運動の大切さを知った
・痩せられた
・肌がきれいになった
・お金持ちになりました
最後の方、うさんくさいと思うでしょ。怪しい広告みたいだけど、全部ほんと。他にも探せば良かったことまだまだあるんじゃないか?
正直「こんな開き直りみたいな思考していいのかな…人を嫌って離れること、人を疑うことを覚えて良かったって言っちゃいけないんじゃないかな」って自信が無くなる瞬間もあった。人よりも許容範囲が広くて“許せる”こと、“人間を好きなこと“が、自分の矜持でもあったから。矜持が揺らぐとはまさにこのこと。
でも、私のこれらの考えも汚いところも全部知ってる親友のあんなから、何気なく
「かには人間が好きなんやろな」
って言われた時は泣きそうになった。
あぁこんなんでも私はまだ人間が好きなんだね。
人間を好きって言っていいんだね。
だから、人を許す前に、先に自分を許した。
いいの。良かったことだらけって認めていいの。事故までも人生においては大利益と考えると、今年が厄年なわけがないんだよ。
とんでもない「禍いの」年ではなくて
私の人生において
好機であり
転機であり
これからの人生がまさに劇的に好転していく
とんでもない「大変革」の年。
人生の夜明けぜよ。
【2021年の目標】
①信頼できる人、言葉、健康、「いまここ」を大切にする
②なんでもない日に着物を着る
③自分の絵で何か発行物かグッズを作る
④一人暮らしをする
以上
来年は更に良い年になる。
いや
共に良い年にしよう。
今年も素晴らしく輝く君たちと、素晴らしくあたたかい言葉に、心底、救われた!
今年もありがとう。
来年も、どうぞよろしく。
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