「おじさんセルフィー問題」を考える。羞恥心で決め顔が作り切れない私はどうすればいいのか
自撮りが苦手です。
本当に壊滅的なくらい、苦手なんです。
立場上本来であればいろんなところに出かけたり、人と出会ったりするときにSNSなんかで写真を出せばもっとアピールになることは理解しているんです。
やっぱり人ってバーチャルな空間であったとしても、言葉だけじゃなくて写真が出てきた方が親近感がわいてくるものだと思います。実際私自身、著名な方が写真付きで投稿されるのを見ると引きが強くなるんですよね。
で。
皆さんは自分の角度とか、よく掲載する表情を持っているんですよ。
だから大体どんな場所に居ても同じ感じになる。
例えばとあるVoicyのパーソナリティの女性の方はどこに行っても困り顔で撮っています。あの表情で歩いていたら完全に不審者ですし、恐らく決め顔っていうやつはSNSの中でのみ通用するものなんですよ。
あれですよ。
メタルTシャツとか、プロレスTシャツとか、24時間テレビの黄色いTシャツとか、特殊な環境だと多数派なのに、公道では絶対に着られないやつ。あれと似ているんだと思うんですよね。
まぁそんな感じで、よくSNSに自撮りを掲載される方っていうのはその辺を心得ている訳なんですけど、私は立場上そっちよりなのになんか出来ない。
いや。
あのね。
二十歳くらいの頃はやってたんですよ？
以前投稿しましたが、かつて私は「例の彼女」がきっかけで20歳くらいの頃にカットモデルとして雑誌に掲載されたこともありましたし、まだ詳しくはお話ししていませんが深夜番組に30分くらいガッツリ出演したこともあります。
そういうものに出る時って、ある程度撮られ方を心得ていなければ出来ない訳です。だって、絵として締まりがなくなってしまいますからね。
まぁ当時も得意じゃなかったし、すごく苦手でした。
でもこんな感じでそれなりには撮れていたんです。
それがね。。
世の中に出て、記事を出して、メディア出演をするようになった、正にこれからって時に、本当に無理になっちゃいました。
だってね。
私がそういう立場になったのは三十後半でした。
もう結婚して家庭もあるんですよ。
で。
カメラ向けられて、「昔取った杵柄」的な感じでアゴ引いて口角上げて、目を見開いて、角度を意識するじゃないですか。
そうすると、どうなると思いますか？
あのね。
「いい歳して何やってるんだろう」
「カッコつけマンか、わしは」
「良く見られてどうしたいんだよ」
って考えちゃうんですよね。
照れとか恥とか、いろんなものがぶわーっと出てくるんですよ。
こうなってくると、一応ロジックに従って顔は作っているんですけど、これが壊れてくるんですよ。
やっぱりあれって、恥ずかしくても何やってんだ？って思っても、やり切らないとダメなんだと思います。やり切らずに気恥ずかしさが出てしまうと、無表情と決め顔の中間、いや、決め顔になり切れない中途半端な表情になる訳です。
そうするとですね。
無表情よりも、決め顔よりもおかしなことになっちゃう。
出先で写真撮ると、顔を作らないと！ってやるけど、羞恥心が捨てきれないからどうやっても「決まらない顔」とでも言うのでしょうか、何とも中途半端な写真が粗製乱造されて、俺のスマホのフォルダに堆積していくわけです。
おじさんの締まらない顔がフォルダ内に格納されまくる。
こんなどうしようもない事態ってない訳ですよ。
こうなってくるともう精神的に汗が止まらんのです。
何やってんだ俺は。
さっさと終わらせてしまいたい。
100点の表情を収めることを諦めて、なんか適当なところで濁す。
こんなことを繰り返すことになるんですよ。
セルフィー（自撮り）でどう顔を決めるか？っていうテクニックを語っている人は数多いかもしれないですけど、羞恥心をどうするか？という視点に立って対策を講じてくれる人を私は見たことが無くて、果たして私は自撮りの世界をどう漂流すればいいのかと悩んでいる訳です。
これを勝手に「おじさんセルフィー問題」と命名しますけど、どういう着地点にすればいいんだろうかと考えながらも、答えが見つからぬまま私のフォルダには「決まらない顔」の写真の死屍累々が溜まっていくことになる。
逆にもう「決まらない顔」を私の個性にしちゃうとか、もうそのレベルにまで来ています。なんとも表現しがたい失敗作こそ自分とするような、そういう開き直りで解決しようかと考える。
皆さん、自撮りってどうしていますか？
羞恥心をどう捨てていますか？
決め顔が決まらない時って、どんなこと考えますか？
いやー、これは気になる。
これは、皆様の知恵を借りて解決したい。
多分私って、相当シャイなんすよね。
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