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AnkerでおすすめのUSB充電器をワット数別(20W・30W・60W・100W)に紹介!

こんにちはー、ガジェットブロガーのマクリンです。

今回は、Ankerの充電器を細かく比較してみていきます。

同じワット数でいろいろモデルがあるけど、何が違うか分からない
自分が持っているデバイスにはどんな充電器を選べばいいか分からない

そんな充電器迷子な人向けの内容になっています。

僕は100台以上の充電器をもってるんですが、そのなかでも一番多いのがAnkerの充電器。市場の人気もかなり高く、Amazonの売れ筋ランキングトップ10のうち、9製品がAnkerです。

独壇場ですよね。

ただそれも納得で、カラバリ豊富でデザインいいですし、今まで使ってて壊れたこともありません。

万が一の保証やサポート面でもしっかりしています。カタログスペックに対する出力の正確性や、発熱の安定性も高いです。

人に充電器をすすめるときも、たいていAnkerになるんですが、Ankerだけにしぼってもかなりの種類があります。

引用:USB急速充電器 | Anker Japan 公式オンラインストア


充電器の種類を分けるときは、電圧 x 電流で求められる「ワット数」で分けることが多いですが、このワット数で、どのデバイスを充電できるのかが決まります。

本記事では、各ワット数ごとにAnkerのおすすめの充電器を挙げていきます。

ただおすすめのものだけポンポンあげても説得性に欠けると思うので、各ワット数ごとにいくつかの商品群でお見せし、そのなかで比較しながらおすすめを結論付けていきます。

「20W」→「30W」→「60W」→「100W」の順番で紹介していきます。それではさっそく行きましょう!


Ankerの20Wクラス充電器

ここからは、Ankerの20Wクラス充電器を4種類、実際にならべて比較していきます。


左から「Anker Nano Charger (20W)」「Anker PowerPort III 20W Cube」「 Anker Charger (20W, 2-Port)」「Anker Charger (25W)」です。


以降は商品名を省略し、それぞれ「Nano」「Cube」「2-Port」「Charger 25W」と表現します。

価格は1,690円、1,790円、1,390円、2,190円です。価格だけ見ると、2-Portが一番安いです。

ポート数は、Nano・Cube・Charger 25WがUSB-Cのみの1ポート、2-Port は USB-C + USB-Aの2ポート仕様になってます。


プラグ形状は、Nanoと2-Portが固定プラグ、CubeとCharger 25Wが折りたたみプラグです。


このクラスだと、プラグが折りたためないのも結構あるんですよね。


僕は折りたたみプラグのほうがおすすめです。カバンや収納ケースの中でもプラグが引っかかりにくいですし、傷や破損のリスクも減らせます。

持ち運ぶ機会が多いなら断然こっちです。

サイズを1ポート同士で見ると、Nanoが30 x 30 x 47mm、Cubeが32 x 32 x 33mm、Charger 25Wは36 x 31 x 31mmです。


Apple 5W USB電源アダプタと並べるとこんな感じ。昔のiPhoneについてた充電器なんですが、今の20Wクラスとほとんど変わらないんです。


固定プラグである分、Nanoの筐体は小さいんですが、奥行はどうしても大きくなっちゃいます。


携帯性で見ても、この2つのほうがすぐれてますね。


重量は、Nanoが34g、Cubeが39g、2-Port が54g、Charger 25Wが49gです。


2-Port は本体がちょっと大きいですが、20Wクラス充電器で唯一の2ポート構成ですし、複数台充電できるから「これがいいんじゃない?」って思われる人もいるかもしれません。

ただ、出力配分がけっこう微妙なんですよね。

1ポートだけつないだときは、こんな感じで20W近く出るので問題ないです。


両ポート使うと、7.5Wずつに分かれて合計15Wまでしか出ないという触れ込みです。今回はなぜか13Wと5Wに分かれ、カタログスペック以上にUSB-C側は出ています。

いずれにせよ、最近のスマホだと低速充電や通常充電になっちゃうので、スマホ2台はちょっとキツいです。

現実的には、イヤホン2台あるいはイヤホンとスマートウォッチってことになるんですが、この組み合わせで充電する機会ってほとんどないんですね。

なので、2ポート充電器だけど2台同時充電で使うことがほとんどないって観点で、僕はあまりおすすめしないです。

プラグも固定式なので、先ほどあげた、傷や破損、プラグが折れ曲がる、みたいな懸念もあります。


20Wクラス充電器で選ぶなら、折りたたみプラグ式のCubeかCharger 25Wってことになります。


このうち「どっちがおすすめか?」なんですが、僕はCharger 25Wをおすすめします。


その理由が出力。Cubeが20Wで、Charger 25Wはその名のとおり25Wです。

たった5Wの違いですが、この差が意外と大きいんですよね。

例えばAndroidスマホの場合、一部のモデルは「PPS」という充電規格に対応し、PPS対応充電器とPPS対応スマホを組み合わせて充電すると、最大20W以上の超急速充電が可能です。


Charger 25WはPPS対応充電器なので、充電中はこんな感じで「超急速充電」と表示されてます。


出力も20W以上出ています。


一方CubeはPPS対応じゃないので「急速充電」の表記になっています。


iPhoneの場合も基本的には20Wの充電器でOKですが、14シリーズ以降のiPhoneは、20W以上での充電もいけて、その場合はもっと速い速度で充電可能です。


AndroidとiPhoneいずれのスマホを使われてる場合でも、Charger 25Wを選んでおくに越したことはないと思います。


iPhone 16 ProとGalaxy S21がカラの状態からフル充電になるまでの充電時間を、CubeとCharger 25Wでそれぞれ計測してみました。


まずiPhoneの結果ですが、こちらは両者でそこまで変わらなかったです。

ただCharger 25Wのほうが5分だけ速かったので、充電を少しでも急ぐ人はこっちのほうがいいですね。

次にGalaxy S21。これがかなり違いました。

急速充電表示で充電されるCubeだと84分なのに対し、超急速充電表示のCharger 25Wは62分で満充電にいたる結果となりました!

Charger 25Wのほうが20分以上短縮できるので、Galaxy S21のようなPPS対応スマホなら、かなり恩恵にあずかれる充電器というのが分かりますね。

Ankerの20Wクラス充電器を4つ比較した結果、僕はAnker Charger (25W)を一番おすすめします。


Ankerの30Wクラス充電器

つづいて、Ankerの30Wクラス充電器を3種類ならべて比較していきます。


左から「Anker 511 Charger (Nano 3, 30W)」「Anker 323 Charger (33W)」「 Anker 521 Charger (Nano Pro)」です。


以降はそれぞれ「Nano 3」「323」「Nano Pro」と省略します。

価格は2,790円、2,990円、3,990円です。

ポート数は、Nano 3はUSB-Cの1ポート、323がUSB-C + USB-Aの2ポート、Nano ProがUSB-C 2個の2ポートになってます。


プラグ形状は、Nano 3と323が折りたたみプラグ、Nano Proが固定プラグです。


充電器を卓上で使う人は固定プラグでもいいですが、旅行とか出張、ふだんのお出かけで持ち運ぶ機会の多い人は、固定プラグだと、同梱物を傷つけたり、プラグ自体が折れ曲がる懸念があるので、ちょっと厳しいですね。


そういう観点で、この2つのような折りたたみプラグのほうがおすすめです。


重量は、Nano 3が39g、323が61g、Nano Proが75gです。


3つで比べると、Nano Proはすこし重いなぁって印象ですよね。


ただ、Apple 30W USB-C電源アダプタが106gなので、3つのなかでNano ProでもAppleのアダプターよりはいくぶん軽いので、持ち運びで不満を感じる面はないです。


サイズは、Nano 3が36 x 29 x 29mm、323が40 x 35 x 35mm、Nano Proは46 x 35 x 34mmです。


Nano 3が1ポートだけにダントツに小さく、Apple 30Wアダプタと並べると同じワット数なのに半分未満です。


なんなら、Apple 5Wアダプタとも遜色ないレベルにおさまってます。


ただ323も、Nano 3よりひと回り大きいくらいなので、30Wクラス充電器としては十分コンパクトです。


この時点では、323が頭ひとつ抜けています。


2ポートのわりにコンパクトなのと、折りたたみプラグである点が決め手になります。


Nano Proもポート構成は魅力的ですが、プラグ固定なので、ちょっとおすすめしづらいです。


Nano 3の軽量小型っていう点に後ろ髪を引かれつつ、323の出力を見ていきたいと思います。これ実は、2ポート使用時の出力配分がけっこう優秀なんです。


まず1ポートだけつないだときは、USB-C側が30W出るので、MacBook Airでも急速充電できます。


両ポート使ったときは、USB-Cが20W、USB-Aが12Wに分配されるという触れ込みですね。USB-C側はわりと近い値出てます。

ノートPCはキツいですが、スマホとイヤホンの組み合わせなら全然イケるので、結構実用的な設計です。

USB-A側が低速充電になるというデメリットを飲み込めば、一応スマホ2台同時充電もいけるっちゃいけます。


Nano 3の小ささ・軽さには一歩及ばないですが、323でも十分小さくて軽いので、携帯性ではなんの不満もありません。

USB-CとAを両方使える点を、魅力に感じる人もいるでしょうね。

Ankerの30Wクラス充電器では、僕はAnker 323 Charger (33W)をおすすめします。Nano 3も正直おすすめで、MacBook Airユーザーの相棒的な充電器ですが、ひとつ持っておくなら、大は小を兼ねるということで、今回は323にしました。


Ankerの60Wクラス充電器


Ankerの60Wクラス充電器を4種類ピックアップして比べていきます。


左から「Anker Nano II 65W」「Anker 725 Charger (65W)」「Anker 735 Charger (GaNPrime 65W)」「Anker Prime Wall Charger (67W, 3 ports, GaN)」です。


以降はそれぞれ「Nano II」「725」「735」「Prime Wall Charger」と略します。

価格は4,490円、5,290円、7,990円、8,490円です。

735とPrime Wall Chargerの2つはちょっと高いですね。


ポート数は、Nano IIはUSB-Cのみの1ポート、725がUSB-C + USB-Aの2ポート、735とPrime Wall ChargerがUSB-C 2個にUSB-Aの3ポートです。

60Wからついに3ポート仕様が出てきましたね。

プラグ形状は、このクラスになるとすべて折りたたみ式になってます。


充電器を常時カバンの中に入れてるような人はとくに、プラグは折りたためるに越したことはないですね。


重量は、Nano IIが116g、725が125g、735が124g、Prime Wall Chargerが147gです。


参考までに、Apple 67W USB-C電源アダプタが208gです。


60Wクラスから100g超えてくるので、どれもめっちゃ軽いわけじゃないですが、持ち運ぶ分には余裕です。


このなかで注目すべきなのが、3ポート仕様の735の重量ですね。Nano IIよりポート数は当然2個増えますが、そこまで重くなるわけじゃないです。


20gしか変わらないなら、1ポートより735選ぼうかなって気持ちになりますね。


サイズは、Nano IIが44 × 42 × 36mm、725が64 x 38 x 32mm、735は66 x 38 x 29mm、Prime Wall Chargerは50 x 40 x 39mmです。


1ポートのNano IIが一番小さいですが、Prime Wall Chargerもそこまで大きいわけじゃなく、体積比でいうと17%アップくらいですね。


Prime Wall Chargerはなんなら、2ポートの725とほぼ同体積なんです。


725と735でいうと735のほうが若干小さいんです。それなら、2ポートより3ポート選ぼうってなりますね。


Apple 67W USB-C電源アダプタと比べると、Prime Wall Chargerと735の2つは約半分です。けっこう小さいです。


3ポートの735とPrime Wall Chargerで見ると、体積自体は735のほうが小さいです。


ただ形状で見ると、筒型で若干細長いのが735で、より立方体に近いのがPrime Wall Chargerです。


壁挿しコンセントに挿した際、735みたいな筒型だと、足に引っ掛ける心配がちょっとあります。


一方Prime Wall Chargerは、奥行が短いので引っ掛けにくいという面では安心です。


重量バランスでは、Prime Wall Chargerのほうが一見すぐれている印象ですが、重量が10数g、735より重いので、ゆるい差込口に挿した際の筐体の傾きは、両者ほとんど変わらないですね。


この時点では、735がほかのモデルよりすぐれている印象です。

3ポートのなかで一番安いのと、小さくて軽いのはやっぱ正義です。

なかでも大きさは、2ポートの725と変わらないので、だとしたら3ポートを選びたいですよね。


形状的にはキューブ型のPrime Wall Chargerも捨てがたいですが、今から見ていく出力面で、735のほうがどうしてもすぐれている面があるんです。


1ポート使用だと2つのUSB-Cは、735が65W、Prime Wall Chargerが67W出力でき、14インチMacBook Proや60WクラスのWindowsノートPCまで急速充電できる仕様です。実際にちょっと確認してみますね。


最初は735でMacBook Proを充電してみます。63.9Wくらい出てますね。


つづいてPrime Wall Charger。これも58.1W出ています。


2ポート接続も見ていきたいところですが、その前に注意点が一個あるので説明します。

Prime Wall Chargerは、USB-Cを2つつないだ際に、高出力側と低出力側が固定され、このアイコンのとおり、上側にノートPC、下側にスマホをつながないといけないんです。


要は、デバイスの種類によってポートの位置が決まっちゃうんですね。上側は最大45W、下側は最大20Wまでしか出ない仕様です。

実際に、MacBook Airとスマホの組み合わせで確認してみます。

まずは上のポートにMacBook Air、下のポートにスマホ。これだとMacBook Airが42WでiPhoneが19Wなので問題ないです。


次に、上のポートにスマホで下のポートにMacBook Air。つまり、ポートのアイコンを無視したつなぎ方です。

これだと、MacBook Airをつないでるのに、ポート側の出力制限で20W程度しか出てないのが分かります。

これだとしっかり急速充電はできないですね。

こんな感じで、複数ポートつないだ際にノートPCをつなぐポート位置を気をつけないといけないので、若干使いにくいと感じる人もいると思います。

一方735は、つないだデバイスに応じ、合計最大65Wの範囲内で、上下ポートの出力配分をいい感じに振り分けてくれます。


さっきのMacBook Airとスマホの組み合わせを、735でも試してみます。

まずは上側にMacBook Air、下側にスマホで行きます。こんな感じでMacBook Air側が30W程度出てますね。

Prime Wall Chargerほどは出てないですが、MacBook Airは30W出てれば急速充電されるので問題ないです。

つづいて、上側にスマホ、下側にMacBook Airで行きます。この場合は、下側のポートがちゃんと30W程度出て、デバイスを認識しているのが分かります。


あとは、MacBookをためしに2台つないでみます。ちゃんと30Wずつ出ています。

実際つないでみると実感するんですが、USB-Cポートを複数つないだときの使い勝手が、同じ3ポート充電器でも735のほうがやっぱ優秀ですね。

3ポートともにつないだときは、出力配分・出力位置が固定のようで、上から40W / 15W / 10Wに分配されます。

この場合は、上側のポートにノートPCをつながないといけないようです。

最初は、一番上にMacBook Air、真ん中にiPhone、下にAndroidスマホの組み合わせで行きます。この場合は触れ込みどおり、だいたい40W・15W・10Wくらい出てますね。


次はiPhoneとMacBook Airの位置を逆にしてみます。どうでしょう。やっぱり出ないです。

MacBook Air側が15.6Wしか出てません。

3ポート接続だと出力配分固定ですね。これはPrime Wall Chargerも同じなので、しょうがないです。

Ankerの60Wクラス充電器は、Anker 735 Charger (GaNPrime 65W)をおすすめします。ふつうなら上位モデルのPrime Wall Chargerに行きたいところですが、735は2つの機器を充電するときに、なにも考えずに挿せてラクチンなので、この点を重視して選びました。


Ankerの100Wクラス充電器

Ankerの100Wクラス充電器を4つならべて比較していきます。


左から「Anker Nano Charger (100W)」「Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)」「Anker Prime Charger (100W, 3 Ports, GaN)」「Anker 737 Charger (GaNPrime 120W)」です。


以降はそれぞれ「Nano」「Prime Wall」「Prime Charger」「737」と略します。

価格は5,990円、9,990円、8,990円、12,990円です。一番安いものでも5千円超え、高いものだと1万円以上なので、このクラスはさすがに高いですね。

ポート数は、NanoがUSB-Cのみの1ポート、ほか3つはどれもUSB-C 2個にUSB-Aの3ポートです。


昔は2ポート仕様の100Wクラスもあったんですが、今は終売になってて、このクラスから選ぶとなると、1ポートか3ポートになります。

となると、せっかくの100Wなので、複数機器の充電もまかないたいところですよね。

プラグ形状は、全部折りたたみ式です。


重量は、Nanoが123g、Prime Wallが178g、Prime Chargerが169g、737が198gです。


参考までに、Apple 96W USB-C電源アダプタが295gです。


で、iPhone 16 Proがガラムフィルム込みで212gです。ついでに本体だけだと199gだそうです。


Appleの純正充電器より軽いとはいえ、737はiPhoneと同じ重量がこの筐体にギュッと詰まってる感じなので、やっぱちょっとずっしり来ます。


一方Prime Chargerは3ポートなのに、737より30g近く軽くて、Prime Wallより10g程度軽いので、比べてみるといくぶん軽やかな感じがします。

一般的な充電器としては重い部類にはいるでしょうけど、持ち運びは問題ないですね。

重量でいうと当然1ポートのNanoになるんですが、そこはポートの少なさとトレードオフって感じです。


サイズは、Nanoが60 x 41 x 29mm、Prime Wallが60 x 42 x 39mm、Prime Chargerは68 x 45 x 29mm、737は80 x 43 x 32mmです。


1ポートのNanoが一番小さくて、それを横にブリっと太らせた感じがPrime Wall、そこから若干スリムにして筒型にしてるのがPrime Charger、さらにひとまわり大きい筒型が737です。


こうして見ると、737はちょっとおっきいですね。体積比でNanoの1.5倍なのでけっこうデカいです。


Prime Chargerと比べても24%アップなので、3ポート同士で見てもなかなかです。


重くて長いと気になるのが、壁挿しコンセントに挿した際の突き出し。60Wクラスのところでも少し触れましたけど、ちょっと引っ掛ける可能性があります。


この重さなので、差し込み口がゆるいコンセントだと、自重でポロッと取れちゃう懸念があるんですよね。


あとプラグの表面処理見てほしいんですが、じつはPrime Chargerだけほかの3つとちょっとちがうんです。


Prime Chargerは、プラグの表面にざらっとしたブラスト加工が施されてます。要は、より滑りにくい表面になってるんですね。

この恩恵もあってか、コンセントに挿しても抜けにくいです。

3ポートの3つを、同じ電源タップに挿して強めにフリフリしてみたんですが、Prime Chargerだけ抜けずに生き残りました。


1ポートのNanoとも一緒に振ってみましたが、Nanoは軽いおかげで抜けず、Prime Chargerも抜けなかったです。

いろいろなコンセント環境で作業するなら、3ポートのなかだとPrime Chargerはかなり使いやすい充電器です。

この時点では、Prime Chargerがバランスいいと思います。3ポートで一番安いですし、軽くてコンパクト、あとはコンセントからも抜けにくいです。

これで出力面も優秀であればパーフェクトなのですが、はたしてどうでしょう。

ということで、Prime Chargerの出力面も確認していきます。上2つのUSB-Cポートは、1ポート接続のときは、どちらも最大100Wに対応しています。


今回割愛していますが、ほかの3つもUSB-Cポートは単ポート接続だと最大100Wまで出ます。

動画編集に使うようなクリエイター向けのWindowsノートPCや、14インチのMacBook Proでもしっかり急速充電できるってことになります。

僕が持っているのは14インチMacBook Proの下位モデルなんで、100Wめいっぱいまでは出ないと思いますが、一応確認してみます。82Wですね。


USB-Cポートだけを2つ使ったときは合計最大100Wになります。

ただ、60Wクラスのところで紹介した735とちがい、出力配分・出力位置が固定で、ノートPCのアイコン側が最大65W、下型のUSB-Cポートが最大35Wみたいに、決まった出力でしか出ないんですね。

MacBook Airみたいな30WクラスのノートPCならとくに気にする必要はないですが、60WクラスのWindowsノートPCやMacBook Proと組み合わせて同時充電する際は、ちゃんと上側のポートに挿さないといけないのを意識しておく必要があります。

実際にMacBook ProとAirの組み合わせで同時充電してみます。こんな感じでそれぞれ64Wと32W出ています。


逆側に挿してみると、さきほどは65W程度まで出てたのが、33.5Wしか出なくなっています。

こんな感じで、高出力側・低出力側の位置が決まってるっていうのが分かります。

3ポートともつないだ場合、ノートPCのアイコン側は65W出力をキープしながら、残り24Wが下側のUSB-CとUSB-Aで割り振られるカタチになります。


なのでこんな感じで、ノートPC・スマホ・イヤホンの組み合わせが現実的だと思います。それぞれ64.5W・6.8W・2.4W出ています。

下側のUSB-Cが少し小さい結果となりましたが、出力面も堅実な結果だと思います。

Ankerの100Wクラス充電器は、Anker Prime Charger (100W, 3 Ports, GaN)がおすすめです。


Ankerの充電器まとめ

今回は、Ankerの充電器でおすすめのモデルを、クラス別に紹介しました。

まとめると、20Wクラスでは「Anker Charger (25W)」、30Wクラスは「Anker 323 Charger (33W)」、60Wクラスは「Anker 735 Charger (GaNPrime 65W)」、100Wクラスでは「Anker Prime Charger (100W, 3 Ports, GaN)」をおすすめします。

こうして見ると、同じワット数でもそれぞれ3〜4個あるわけで、そりゃどれ選べばいいのか迷いますよね。

今回、発売時期に関係なく、けっこうフラットに評価したつもりなので、ふだん充電するデバイスでワット数を決めたうえで、あとは4つのどれかにすれば、満足いただけると思います。

以上、マクリンでした。

本記事は、下記動画をテキスト化したものです。


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