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Eyelet 001 Grenson "London" -Straight Tip- を引っ張り出してきたおはなし

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Grenson のストレートチップモデル "London"


Grensonというシューメーカー

 Grensonは英国のシューメーカーで…みたいなことは書きませんが、靴メーカーの中ではメジャーの中のマイナーという、どちらかというと知名度のない方です。それ故に廉価です。セールにも良くのっかります。最近(ここ10年)は、カジュアルよりにシフトしてていて、私にはちょっと手を出しにくいデザインが多いです。

London を買ったいきさつは 

 メーカーのことはさておき、革靴をちゃんと履くようになってから10年くらい経ちました。この靴は最初の方に買った一足。池袋の靴屋でラスト一足が半額になってた記憶があります。サイズは7 1/2 E。私、Grensonはだいたい、7Dを履くので、一まわり半くらい大きい。このことは、買うときに自分でも少し感じてた。さらに、対応してくれた店員さんもそんなニュアンス(ちょっと大きくない?いいの?)を出してましたが、安い(はず!)、でもでもだって欲しいで買ってしまいました。

 その時はとにかく欲しかったんです。Men's EX別冊最高級靴読本に出てくる英国のメーカーの靴が、この値段で買えるなら欲しい(欲しい!)。なわけで、私の持ち靴のなかでは数少ない新品購入品。今の自分ならこのフィッティングでは買わないと思いますが、最初はそんなもんかなぁ。

やっぱりサイズ大きい

 そんないきさつで買ったわけなので、そのまま履くと大きくて、羽が閉じて、ぶかっとします。なわけで、ここから、いろいろと頑張ることに。似たようないきさつで買った靴用のも含めて、ソックシート何種類かった覚えてないくらいいろいろと試しに突っ込んだ。セールで一足買えるくらいは使ったはず。ほとんどが浪費に終わりました。

 最終的に、スイスのCo-opで売ってた、ちょっと厚いぺらぺらなソックシート入れて、ほんで、右のかかとに調節用の当て革を張って一応は履けるようにはなったんですが、気持がのらず、買ってから2年くらいで、放置開始。積ん読ならぬ積ん靴。いつどこで出来たかわからないけど、トゥの部分に線傷ができてしまい、それもなんか気が乗らずでした。数年に一度。デリクリ塗る程度でした。

積ん靴(つんぐつ)を引っ張り出す

 箱にいれて箪笥の上に乗せっぱの積ん靴になってたわけですが、8年ぶりくらいに引っ張り出すことに。きっかけは、靴の集まりに出たこと。そこで刺激を受けて、私の中で考え方に変化が起きました。持ってる靴で履ける奴はちゃんと活用しようという風になったわけです。

 線傷を補修し、紐も金属セルのもに変えて、昨年(2019)の秋にあった友人結婚式に持っていきました。

 久しぶりに履いてみると、ちょっと右の小指が引っかかる程度(よくよくく思い出すと前からそう。)。羽は閉じるけど、すごく緩いわけではないので、ちゃんとなじめば小指も気にならなくなるような気がしました。

諸元など

 わたしの逸話はこれくらいにして、靴としてのデータなぞ。

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 上の写真が靴の中の表記です。一応読み方も知ってる範囲で書いておきます。

   MADE IN ENGLAND
   STYLE 22346/01   7 1/2 /E
   400206

 22346はスタイルナンバー、その後ろの01は、色と革の種類を表していて、01は黒のスムースレザー(のことらしい)。なので、同じ黒でもスエードの場合は番号が変わる(らしい)。最後の400206は全く分からない。シリアルかなにかでしょうか、もしかしたら製造年の情報なども入ってるかもしれませんが、この辺に関する資料はほとんど見たことがないので、ちんぷんかんぷんです。

 表記にはないのですが、Londonのラストは77です。Grensonの靴はラスト表記が靴の側には基本ありません。スタイルによって決まっていると言えばそうなのですが、対応表を探してもあまりありません。掲示板のGrensonスレに少し残っている程度です。この辺の話はいつになるかわかりませんが、また後ほど。

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 77ラストは、少し丸みを帯びたスクエアトゥ。なんとなくやさしい面持に見えるのは私だけでしょうか。77はGrensonの傑作ラストの一つだと思います。

 また、Londonは foot masterという、master pieceに次ぐ、当時の上から2番目のグレードにあたります。2番目のグレードなんですが、このLondonは、(おそらく)国内販売向けの大塚製靴の取扱い品だからか、革質はもちもちしてとてもよいです。

最後に

 まとめるほどのこともないのですが。この記事の最後として。実は、このLondon、E widthという、Londonにしては珍しい width なんです。現行?はFで、オークション、フリマでたまに見かけるものもほとんど F です。ほとんどというか、F 以外見たことないです。

 ちょっと大きいのですが、冠婚葬祭用などで活用していこうと思います。

ギャラリー

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 珍しくオリジナルの箱持ってます。日本向けに張られた紙。うっすらと、スタイルの絵が透けています。たしか、ラスト表記の77も書いてあります。



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