変形性頚椎症とは? 山田朱織枕研究所 2021年6月16日 17:28 今回は変形性頚椎症という病気についてお話をしたいと思います。人間が二本足で立って歩くようになってさまざまな脊椎と言って、背骨の病気を持つようになりました。これは加齢と共に起こってくる変化です。首の中の構造をまず見てみましょう。私たち医者は解剖とも読んでいます。これは人間が横を向いて座っている姿勢です。このように首の前と後ろがあります。首の中には骨、椎間板、骨、椎間板、骨、椎間板というふうに順番に構造が並んでいます。拡大するとこのようになっていて、硬い骨と少し柔らかい軟骨である椎間板、ブルーのラインところですね。これがまるでサンドイッチの具のように交互に重ねるような構造をしています。首には7つの骨があって、2番、3番、4番、5番、6番、7番これが緩やかなカーブを持って前方に少し曲がっているのが生理的にはいい状態姿勢と言われています。大事なのはこの後ろに脳から繋がる神経がずーっと走っていること。この神経はもちろん脳みそと繋がっているわけですけど、椎間板のすぐ後ろに走っている為、非常に首の骨や椎間板が変化して形が悪くなったり、機能が悪くなってくるとすぐに神経に影響してしまうという点が問題です。変形性脊椎症はまず第一に、40代50代になってくると椎間板がグラグラすることで、椎間板の水分が失われて質が悪くなっていくその過程で首が不安定になるわけですが、それを止めるようになんとか予防するために骨に棘が伸びてきます。このような骨棘という骨の棘これが前のみではなく後ろにもできてくると、当然首の神経に当たってしまう可能性が出てくるわけです。神経に対して棘が当たってしまったら当然痛みやしびれ、不快な凝りが出てくる原因となるわけです。このように首の中に起こる変形性頚椎症、これが起こることで生活上さまざまな不具合が起こってきたらそれは治療のタイミングと考えてください。変形性頸椎症については確実な診断を行うにはレントゲン検査、CT検査、MRI検査などが必要になってきます。これらが神経をどのように痛めているのか正確に判断することで、治療の必要性を考えることができます。もちろん、そのような検査は整形外科で受けてください。最後に治療について。変形性頚椎症と診断されさらに症状が色々とある場合には治療が必要になってきます。簡単な治療としてはまずお薬を飲んだり、温めたり、リハビリテーションしたり、それでも症状が取れないと首に直接ブロック注射なども行うことがあります。一方、もう一つ大事なことはリハビリテーション、そして日常生活の姿勢の管理です。何気なくしている姿勢、悪い姿勢でスマホをしたり、ゲームをしたり、本を読んだり、パソコンに向かったり、日中の姿勢を正すことはもちろん大事です。でもより長く重要な要素は、寝ている時の姿勢の管理。これを適切な枕で行うこと。これが変形性頸椎症の患者様にとってはとても重要なポイントだということを覚えておいてください。その具体的な方法についてはまた別のyoutubeでご説明したいと思います。お願い致します。 #骨棘 #変形性頚椎症 #悪い姿勢 #姿勢の管理 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート