My Songs of the Year 2023
Twitter(Xとは意地でも呼ばない)だとYoutubeの動画リンクが貼れないらしいのでNoteにまとめたよ。
「2023年に聴いた曲で気に入ったものリスト」だから23年以前の曲もあるよ。
『ダンス・ダンス・ダンス』BOND LOST ACT
ちょうどデレステでダンス・ダンス・ダンスのイベントが走っていた時にapple musicで検索をかけたら引っかかった同名の1曲。
いわゆる80~90sのリバイバルがムーブメントとして来ているのは知っていたものの全然ティンと来ていなかったんですが、この曲は何故かスッと刺さった。「マルゼンスキーのイメソン」と言い換えてもいいと思う。彼女がタッちゃんに乗ってる時、聴いてるといいな……
アルバム名の「マニックピクシードリームガール」はストックキャラの一種で「悩める男性の前に現れて道を示してくれるエキセントリックな女性」の意なんですが、アルバムも含めてちょっと高垣楓っぽいな……と変なシンクロを感じました。
『DAFT FUNK』Nathan East
川島さんのソロ2曲目『Dreaming of you』は作詞のオノダヒロユキさん曰くカテゴリ的にアシッドジャズらしく、作業用BGMとして聴いていたアシッドジャズベストの中でティンと来た曲をチョイス。
ごりごりにDaft Punkのオマージュだけど、まだジャズの領域を飛び出していないというか、テクノとジャズがきれいなグラデーションで溶け合っているようで形を保っている所が気に入ったんだと思います。岸辺露伴が「六壁坂」で破産した時に唯一の財産だったニコラ・ド・スタールが「抽象画と風景のせめぎ合い」に心打たれてる(でも本当に露伴は心打たれてるのかな?)に近い。
『Used to the Darkness』 Des Rocs
元々はゲーム『Destiny2』のDLC「光の終焉」のトレーラーでかかっていた曲。僕はこのゲームをもう10年くらいやってるんですが、いよいよマーージで一区切りしそうなんですよ。
このゲームのシナリオ設定コンセプトとして「光」と「暗黒」という二面性の対立があるんですが、話の途中から「暗黒」は悪だけの要素なのか?「光」が本当に味方なのか?という自問自答が加わって来て、プレイヤーであるガーディアンはここ数年「暗黒」の力も使うようになっています。今回はその暗黒の力を紹介するトレーラーにかける曲としてピッタリのタイトルでした。
『紺に花』 赤い公園
聴いたのも5月、春の曲です。バンドの存在はニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨンの「スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェイデッド・クロウ」のED曲『もんだな』を聴いてたので知ってはいたんですが、その時とはバンドメンバーが違うらしくドロッとした感じが抜けててこっちも好き。
春の暖かさと、何かしたくてたまらないウズウズした感情を彷彿とさせる。
あと、僕はこの曲を聴くとサクラチヨノオーを思い出すんですね。彼女の若干柴犬っぽい、逸るせわしなさと、「何か」を追いかけて走りたい気持ち……そういう物を感じ取ります。
『metamorfose』 岩崎 琢
仮面ライダーがバイクの上で初めて変身しているシーンでかかっている曲ですね。僕は過去に昭和仮面ライダーで本郷猛が一文字隼人と交代した辺りまで見てたんですが、劇場で内心ゲラゲラ笑いながらこのシーン観てました。庵野秀明があまりにも小学生を拗らせてたので……
『羅生門』 森川智之
「これは曲ではないのでは?」という指摘は知らん!でもなんか知らないけど何度も聴きたくなるんですよ……森川さんはどっちかというと吹き替えよりの声優さんではあるんですが、だからこそいい意味でナレーションに嚙み合わせが良い。上記のタイトル以外にもいろんな文学作品の朗読があるから探してみるのも楽しいよ。人間椅子とか題材も込みで本当に気持ち悪い石田彰が聴ける。
『ハイド・アンド・シーク』 NOMELON NOMELON
「なんか最近の新しい曲をインプットとして取り込みたいなぁ~」で探し当てた曲。『ダンス・ダンス・ダンス』でも書いたけど80~90’sのリバイバルが若い子達にトレンドとして受け入れられてるんだなぁ……!と実感した曲でもある。
子供の頃、おっさん達がなんで昔の古臭い服を着続けるのか分からなかったけど、今なら分かる。周期的にリバイバルするトレンドは場合によっては昔ダサいと思っていた物に近いから更新し辛くなるというメカニズムだったんですね。
『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』 佐藤心
佐藤、カッケェよ……マジで……個人的にシンデレラガールズで今年一番の当り曲です。
花守ゆみりさんも人気声優になってだいぶ経つけど、この曲を歌っている時は「マジの26歳の女」を強調した低音がとてもヒットする。原曲の必死さと佐藤のド根性スタイルが噛み合った良カバー曲です。早くフルバージョン聴きたい。
『Contact With You』 星野康太
「真実かよフロムソフトウェア……!」
「幻想じゃねえよな……?!」
「還ってくる……オレ達の”黄金世代”が還ってくる!!」
ハイ、来ました。もうね……10年待った甲斐がありました……最高だった……この曲はACⅥで皆お世話になった先生、バルテウス戦で掛かっている曲です。
ACラストレイヴンまでのテクノ感を彷彿とさせる、おそらく劇中曲の中で一番過去のACっぽさがあったんじゃないでしょうか。
この曲を聴いて苦痛を感じ始めたら上達の第一歩。苦痛を抜け出した時が上達の瞬間です。
『Steel Haze(Rusted Pride)』 星野康太
「さすがにこの大量のMT部隊とG1ミシガンにラスティが突っ込んだら死んでしまう……!自分が代わりに引き受けねば……!」へのフロムのアンサーがこれでした……しんどい、僕は戦友に死んでほしくなかっただけなのに……!
星野康太のコーラス、4シリーズのサントラを狂ったように聴いてきたのでその正統進化が感じられました。ラスティの「より高く飛ぶのは……私だ!」というセリフも歌詞とリンクしていて良い。
あとこの曲が流れるラスティ登場ムービー後、スティールヘイズをロックしたままアサルトブーストを吹かし続けると、機体同士をぶつけ合うシーンが撮れます。これを覚えておいてください。
『Rough And Decent』 Shoji Miyazawa
そしてACのサウンドに新しい風が吹いた……!とても衝撃的な曲。
いままでのテクノ感も持ちつつ、過去のフロムタイトルにも見られなかったジャズテイストを持ち込んだ名曲です。
こういう所も含めて、過去のACを大事にしつつ新しい物を作ろうとする意志みたいなのが伝わってきますね。Ⅶは3年くらいまでなら待てます。
『Bite My Head Off』 The Rolling Stones
「真実かよミック・ジャガー……!(2回目)」
まさか21世紀が4分の1過ぎそうな頃にローリングストーンズが新アルバム出すとは思わなかった……!ちょうどビートルズがジョンレノンを口寄せして新曲出してたタイミングでもあったのもその瞬間だけ時代が50年くらい前に戻ってしまった。いや、本当に70年代のローリングストーンズのテイストが維持されてるんですよ、本当に凄い。
AC/DCがアルバム出した時にも思ったんですけど、半世紀ロックを続けているジジイたちが、今もなお新曲を書いて演奏して作品を作り上げるという事実に。改めて「始めるに遅い事なんて何も無い」という川島さんの言葉を嚙み締めます。だがそれと同時に『ハイド・アンド・シーク』でも書いたような新しい世代のリバイバルカルチャーを純粋に楽しむのも、これまた難しいな……と未だに半世紀前の曲を聴いてて実感もしました。それはそれ、これはこれ、という感じで。
『Gold On The Ceiling』The Black Keys
聴いたことある人は聴いたことある、映画『オーシャンズ8』で一仕事終えたメンバーがエンディングで思い思いの買い物をしている時に流れてる曲です。気に入ってたから探してたんですよね~。オーシャンズシリーズは曲の選定が僕好みなのもあって観るのも聴くのも好き。
昔遊んでいた本物のギターを使うゲーム「Rocksmith」にもこのバンドの曲が収録されていて、10年来の奇遇な巡り合わせを感じました。
『Driving All Night』 瀬戸明日葉 (CV:Machico),風祭朱美 (CV:朝ノ瑠璃)
『Duality』 瀬戸明日葉 (CV:Machico),風祭朱美 (CV:朝ノ瑠璃)
いやーこの文を書いてる3日前に初めて聴いたんですが、二次元コンテンツとジャズがここまで刺さるとは思ってなかった……本当に良い。
swing, sing、うっすらと内容だけは把握してたんですが、思ったよりメンツが豪華で、ホリプロ勢の3人(Machico、はっしー、ころあず)が比較的普段聴いているのと同じトーンでジャズを歌うのはかなり聴き得感があります。
他にも二宮ゆいの『fly me to the moon』もあるのでこちらもお勧め。
来年は本格的に追っていきたいコンテンツ。
結びに
今年も色んな曲に出会えました。いい時代になったもんだ……
特に邦楽(厳密には日本語の曲)のレパートリーが増えたのがとてもよかったです。
好きな音楽のレパートリーはは本質的に不動産というか、増えるほど得、よほどの事が無い限り減らないので、新約聖書にある「天に宝を積む」行為に近いと思っています。こうやって纏めるのもいいアウトプットになるし。
と、いう感じでした。