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組織がうまくいかない共通点は「目的設定」にある。

こんにちは、桜井です。

今年の10月からNewsPicks主催のNewSchoolに通い始めたり、オンラインコミュニティ「#地方マーケの輪」をつくり、地方×マーケティングの皆さんと情報交換を行うコミュニティを細々と運営し始めたり、同郷でDX×マーケ領域で活躍中のザキヤマさんのオンラインコミュニティ(静岡マーケティングサロン)に参加してみたりと、本業の会社とは違う組織にいることの方が徐々に多くなってきました。

そこで、なぜ組織がうまく回るのか?うまく回らない組織はなにが良くないのか?について考える機会がとても多くなりました。

私自身も試行錯誤の中ですが、その最中で経験したことをまとめてみたいと思います。


うまくいく組織には“共通の目的”がある

一丁目一番地として大切なことは、共通の目的があることだと思っています。

スタートアップ、ベンチャー界隈のみなさんにとっては何をあたりまえのことを・・・と思われるかもしれませんが、ローカルレガシーの企業では目的の共通性に乏しいケースが散見されます。

よくある共通性の欠如が散見されるケースでは、以下の通りです。

・社長と従業員との間の意識の違い
・部長(部門長)と課長との間の意識の違い
・マネージャーと部下との間の意識の違い

それぞれのレイヤー間で目的意識のGAPが生じています。

あまりに高い目的を掲げていると「そこまで求められてもできない」「それは私のやるべきことではない」といった声を聞くようになります。一方で抽象度が高すぎると具体的なイメージが湧きづらく、これもまた思考停止の要因になります。

ここでの問題は、

①実は、そもそも目的なんてなかった(目標はあるが目的はない)
②共通の設定する目的に無理がある(能力・経験にGAPがある)
③設定した目的への理解浸透がされていない(掲げただけのスローガンになっている)→具体的な行動指針を定めていない

の3つかなと思っています。

つまりノープランだったのか、設定段階で無理があったのか、設定した目的に近づける努力をしていないのか、の3パターンである、ということです。

以下にそれぞれ補足・説明をしてみます。



①そもそも目的なんてなかった


1つ目はそもそも目的なんてなかった(目標はあるが目的はない)ケースです。

よくあるのが「売上・利益目標」およびそれらを達成させるためのKPI(行動目標)・戦術はあるが、それ以外はない、という状態です。

私個人としては、「目標」は「目的達成の重要指標」である、という認識をしているため、「目的=KGI・目標=KPI」といった位置づけをしています。

また、目的とはどこを目指すのか?なぜ目指すのか?なぜ私たちが取り組むのか?が明確になっている状態であると思います。

目的と目標、それぞれ明瞭になっているか、を確認してみるとよいでしょう。

【チェックポイント】
・目的と目標をそれぞれ設定できているか?
・目標(数値目標)だけ設定していないか?
・設定した目的の「理由」をメンバーが言える状態になっているか?


②共通の設定する目的に無理がある


2つ目は共通の設定する目的に無理がある(能力・経験にGAPがある)ケース。

これは、目的はあっても実現可能性が乏しい状態を指しています。

田舎の中小企業の1年目から「経営者視点を持ち、独立採算制の組織を目指す」といっても、知識・能力・経験がないのでは想像ができません。

今のメンバーで実現可能な目的なのか?ただの理想論を押し付けているだけではないのか?という視点を持ち、再考していくといいかもしれません。

私も自らの理想を組織に押し付けた結果、組織が混乱→瓦解したことがあります。それは理想だけを見て、メンバーを見ていなかったからです。

【チェックポイント】
・その目的は現在の組織・個人に見合ったものか?
・実現可能性を考慮した目的となっているか?
・自らの理想「だけ」を押し付けていないか?



③設定した目的への理解浸透がされていない


3つ目は設定した目的への理解浸透がされていない(掲げただけのスローガンになっている)→具体的な行動指針を定めていないケースです。

一方で目的をつくるだけつくって満足してしまっているケースもあるかもしれません。

例えば、「地域発展のリーディングカンパニーとなり、SDGsを意識した未来思考の組織を目指す」といったところで、明確な行動指針がなければ従業員はどう動いていいかわかりません。

目的だけ耳障りの良い言葉を並べたところで、みんなその言葉に惚れ惚れしてなんだか達成した気持ちになってしまう、なんてことにならないよう、具体的な行動指針を定めておく必要があります。

それが戦略であり、戦術であるはずなので、それらが目的と一気通貫した状態を目指すべきだと思っています。

【チェックポイント】
・その目的を達成するための具体的な行動策はあるか?
・外向けの耳障りの良い言葉の羅列に終わっていないか?
・目的と戦略・戦術に一貫性はあるか?


以上が組織がうまく機能するための「目的」の話でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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