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私の家はゴミが捨てられない(後編)
このnoteは後編になります。
まだの方は前編からご覧ください。
そうしてゴミを見直す事にした私。
まずはゴミの内訳を仕分けしてみる事に。
燃えるゴミ、生ゴミ、燃えないゴミ、電球、電池、などなど。
まず燃えるゴミ。
我が家は燃えるゴミは全て薪ストーブの中で燃やしてしまいます。メキシコは下水設備が日本とは違い、トイレットペーパーは流せません。
なのでトイレットペーパーを含め、紙類段ボールなど不要になった燃えるゴミは燃やしてしまいます。
そして生ゴミ。
野菜の皮など調理する際にでる生ゴミは、もともと前の家に住んでいた頃からコンポストを作って良い土づくりのために循環させていました。
その後ニワトリ達を飼い始め、彼らが食べれるものは彼らにあげてから鶏糞として堆肥化させる事にしています。
以上の自家循環できる燃えるゴミ、生ゴミ以外のゴミが私を悩ます問題のゴミ。
瓶や缶は家の中で再利用出来る部分は最大限再利用出来る方法を考えましたが、それにも限界があります。
溜まり続けるワインボトルなどのお酒の瓶は花壇の仕切りにしてみたり、缶詰の空き缶はには植物を観葉植物を株分けしたりしましたが、増え続ける一方でなんの解決にもなりません。
電池や電球にも参りました。再利用しようがない。
そもそもサンクリのゴミのいく先は結構曖昧な部分が多く、ゴミの分別もろくにしないだけでなく、燃えないゴミをグアテマラとの国境近くの山間に投棄したり、プラスチック類のゴミを黒い煙をモクモク出しながら燃やしてる現場も何度も見てきた。
処理できてないのに生まれ続けるゴミ。
その頃目にした海洋プラスチック問題。
’’2050年の海は魚よりも多くのプラスチックゴミで溢れかえる’’
そんなニュースを目にして、一晩中これから私はどうしたらそんなふうにならないで済むのか考えたのでした。
私は天然石を取り扱う仕事をしていながら、地球の産物である天然石に与えてもらうばかりで、何も交換できてない。
自分のことがとても恥ずかしく思ったのでした。
地球が好きだ。
そう強く思ったのはその時が初めてだったかもしれない。
もっともっと地球と仲良く共存したい。
今この瞬間からでも遅くない。
行動しよう!そう決めたのでした。
その翌朝から私は旦那に宣言しました。
「プラスチックの不買運動をします。」
ゴミになるものは買いません!
それから、ゴミって何者なのかを考えました。
まず1番最初に思ったのは、ゴミ袋の中身をしっかり覗いてみると、ゴミと言ってもそのほとんどが「梱包容器」である事に気がつきました。
そしてそれは紛れもなく自分で働いて作ったお金で「買った物」の一部。
それを中身がなくなるたびに捨てていると言う事に、私は疑問を感じずにはいられませんでした。
私は自分で働いて買ったものを日常的に捨ててるんじゃないか!?
もしそうだとしたら環境汚染云々もだけどそもそもなんて勿体ないことしてるんだろう。
捨てたくない!
捨てるものを買いたくない!
そこで、ゴミを出さないための第一歩は、中身だけを買う事ができるものを選ぶ事から始めてみる事にしました。
例えば、量り売りの店に容器を持参する。そうすると中身だけ買えますよね。容器は捨てるに困っていたワインボトルなんてとても便利。コルクで開け閉め出来るし、ラベルをきれいに剥がせばキッチンに置いてあるだけで可愛いいです。
その結果、小麦粉、豆類、米、チョコレートや砂糖、原材料系のほとんどが量り売りで手に入れることが出来ました。
また、石鹸を液体石鹸から固形石鹸に変えたりするだけでもパッケージゴミが大幅に減ります。
しかし量り売りで買えないものもあります。
私の住んでる街は比較的量り売りのものは多いと思います。例えば日本だと野菜はビニールに入って売られていることの方が多いと思いますが、こちらでは地域毎にあるメルカド(スペイン語で市場)に行けばパッケージフリーで野菜や肉魚、なんでも買えます。袋に入れて渡してくれようとしますが、袋いらないよと言うと笑顔でおまけを入れてくれたりととても喜んでくれる方が多く、私も嬉しくなります。
量り売りで買えるものを買う事に切り替えてから次にぶつかった壁は、
量り売りで買えないもの。
量り売りで買えないものを挙げていくと、その共通点は、加工食品でした。
例えば乾麺、パスタや米麺など仕事の合間にチャチャっとお昼ご飯を作るために常備していた乾物系は、大概がプラスチックゴミとなるビニール袋に入って売られています。
そこで私はパスタは一体何で出来ているのかを調べると、小麦粉と卵のたった二つの原材料があれば出来ること、そしてその二つともパッケージフリーで手に入ることがわかると、なんだかとても嬉しくなりました。
加工食品は原材料だけ買って自分で加工すれば容器ごと買って容器を捨てるような事をしなくていいんだと言うことが分かったのでした。
それは保存料などの添加物を食べずに済むので健康にも良い上、原材料代のみで済むのでお財布にも優しいので無駄に働かなくて済む。
そして無駄な資源を地球から採る必要もなければ捨てる必要もない事になりました。
その後は食料品に関するゴミの次に、衣類関係、機材関係、次々とゴミを生まないためのアイデアを試し、実践していくこととなったのです。
こうして今我が家のゴミ問題は解決に向かい始めたのでした。
よく私のInstagramを見た方や、私の生活スタイルを見た友人に、なんで不買運動はじめたの?とか、なんでそんなになんでも作ってるの?と聞かれます。
私はいつもこう答えます。
「私の家はゴミが捨てられないから」と。
次回は梱包ゴミを減らす為に始めた手作りの記録をレシピ付きでお届けしたいと思います◎
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