親しくなることへの戸惑い
私にはよくない思考がある
それは、仲良くなれそうな人とでも、つい距離をとってしまうところ
特に、この先一緒にいられないと思ったら、さらに距離を詰めないように動いてしまう
理由は、自分が辛くならないように
以前、職場に入ってきた7才年下の同性の同僚
仕事への取り組み方も共感でき、本好きカフェ好き、映画好きの趣味や楽天的かつ合理的な思考、話のテンポなどなど、気が合うところが満載で、もっと仲良くなりたいなと思っていた女性がいた
でも、旦那さんの転勤で、その子は辞めることに
彼女から「きっと、いろいろと条件違ったら、絶対付き合ってましたよね、私達」って
それを聞いてキョトンとしたけど、確かにそうかも
異性であるとか、独身であるとか
同性でありお互い既婚者だったから、付き合いたいという感覚にはならなかったけど、彼女と仕事しているだけで楽しかった
職場からいなくなってしまうというだけでもショックなのに、心のヨリドコロとなっている人を失うのかはつらすぎる
今仲良くなると、彼女が辞めたあとにさらに辛くなると思って、距離を詰めるのをやめてしまった
仲良くなったら、距離的には離れても、きっといろんな手段で繋がれるのに、なぜ親しくするのをやめてしまうのか、私は
心の平静を保つために
我が身の保全のために
傷つくのを最小限にするために
人と交わることでさらに得られるであろう、経験やら感情やらを捨ててしまっているというのに、心が乱されるのを恐れる
きっと過去の恋愛も影響しているのかもしれない
気になっている(なっていた)彼に対してもそう
親しくなったら、別れるときつらい
食事も摂れなくなってしまう自分が想像できる
だから、深入りしたくない
こんな人間味なくていいのかな
職場の人からは「仕事に対する熱い想いと愛を感じる」と言われるが、実際の自分はどうなんだろう
心の安定がなければ、熱い想いと同僚たちへの愛を継続していくことは難しいと思っているのだけど、本当は自分だけを守っているかもしれない