文字のラジオ20201030愛しさと切なさと心強さと GOOD COFFEE FARM グァテマラLot No.20W5を飲みながら
はい。そういうわけで今週も始まりました。
おっさんが営業中にコーヒーを飲みながらだらだら喋るっていうしょうもないやつなんですけども。
今日飲んでるのはGOOD COFFEE FARMさんっていうグァテマラのコーヒーを扱っている生豆業者さんからおくられてきたサンプルなんですけども。ウォッシュトのカトゥアイです。カトゥアイらしいサトウキビとか黒糖っぽい甘みとぶどうとかベリーのフレーバーですね。毎日飲みたい感じのコーヒーですかね。おいしいです、はい。
ただちょっと謎なんですけど、このサンプル予告なしにいきなり送られてきたんですよね郵便で。
前からGOOD COFFEE FARMさんは興味あったし、取り組みも面白いなあって思ってたんですけど、なんでウチに送ってくれたんだろうかっていうね。
国内の代理店が熊本のAND COFFEE ROASTERSさんで焙煎士の方と面識あるので選んでくれたんなら嬉しいんですけどたぶん違うでしょうね。まあ送っていただけたのはすごく嬉しいです。新しい取引先の候補になりますしね。おいしいし。
まあコーヒーのことは前回も話したので今回からは私の好きなものの話をしていきましょうかね。
となるとやっぱり最初に話すべきはプロレスかなと。
私プロレス好きなんですよ。というか私の人生はプロレスとともに歩んでると言ったほうがいいかもしれないですね。
好きになったのは小学四年のとき。うちのクラスに転校生が来たんですけど、たまたま家が僕の隣だったんですよ。そんなことめったにないからもちろん仲良くなりまして。
んでそいつが持ってたんですよ。スーパーファイアープロレスリング2。スーファミですね。
プロレスファンの間ではファイプロシリーズとして知らないものはいないほど人気のプロレスゲームシリーズなんですけど、そこに登場するブレード武者。顔を赤くペイントして緑色の毒霧を噴いて残虐ファイトを展開するっていう。
それまでプロレスなんてほぼ見たことない僕からしたらこれ何っていう。かっこよすぎるやんって。漫画やんってね。
んでそいつに聞いたらこのファイプロシリーズは実在のレスラーの名前をもじってるっていうんですよ。実際にこんなやつおらんやろって思ったんですけど、そいつが週刊ゴングっていう今はなきプロレス雑誌を見せてくれて。
そしたらさらにびっくりですよね。
グレート・ムタ。
何なら実在のほうがもっとかっこええし、っていう。
そこからハマりましたね。レンタルビデオ屋に行って「闘魂三銃士見参」っていうビデオ借りたり週刊ゴングの新年増刊号で1月4日の東京ドームの記事を穴が開くほど読んだりね。
いつの間にかその転校生より詳しくなってて小学校の卒業文集の将来の夢に「週刊ゴングの記者になる」って書いてましたからね、プロレスラーじゃなく。
それから中学、高校とひたすらゴング読んでワールドプロレスリング見て、高松市総合体育館にプロレス来たら観に行ってっていうのを続けて、進路相談のときに愕然としまして。やりたいことなくて。
ちょうど再放送でやってた松田優作の探偵物語にハマってたから先生に「探偵の専門学校行く」っ言ったら「そんなんないわ」って言われまして。本当はあるんですけどまあ要は馬鹿なこと言うなってことでしょうね。
で、しばらく専門学校の一覧見てたらマスコミ広報学科がある大阪の専門学校見つけまして。そういやゴングの記者になりたいんやったわっつってその専門学校行ったんですよ。
それで、専門学校卒業のときにちょうど週刊ゴングの編集スタッフ募集が出てたので送ったんですけどまあ見事に書類選考で落ちまして。その前にゴング格闘技っていう格闘技専門誌も落ちてるんですけど。
仕方ないので就職決まんないまま香川県に帰ってきてコーヒー屋でとりあえずバイトしてみたらコーヒー面白くて働いてたんですけどまたゴングの編集スタッフ募集があったんですよ。もう忘れられない元カノみたいなもんですよね。
たしか23歳ぐらいのときだったので今回で最後って決めて応募したんですよ。そのときの応募要項は今までと違うところが一つあったんです。
自己PR文による一次審査。
文章には多少自信があったんで気合い入れて書きました。自己PRだって言ってるのに「彼は」で始まる第三者目線から自分を客観視したPR文。
一か八かでしたけどこれが功を奏して、数日後電話がかかってきました。
「ヨシムラさんですか?ゴングの金澤といいます」
まさかの編集長GK金澤からの直電ですよ。驚きましたね。小さい頃から長州力のインタビューとかずっと読んでたし、ワールドプロレスリングの解説なんかもやってましたしね。憧れのGK(ゴング金澤)ですよ。
GKいわく地方出身者はリスクもあるしあんまり誘わないんだけどそれでもいいかと。
舞い上がって即答しそうでしたけどなんとなく行きますって言えなくて、こちらから折り返しますって保留したんですよ。虫の知らせってやつですかね。
期限ギリギリまで悩んでやっぱり香川でコーヒーの仕事したいかなと思って断りの電話をゴングの編集室にかけたんですよ。そしたら金澤さんが退職しててね。
後から本読んで知りましたけどゴングは買収とかなんとかで体制変わっちゃったみたいで、金澤さんは飛び出しちゃったそうです。
しかもそれから数年もしないうちに週刊ゴングは休刊。結果的には行かなくて正解だったのかもしれないですね。
それから15年ぐらい経って今では雑誌買わなくてもネットで情報追えますし、ネタバレしちゃうしでますます紙媒体は厳しそうですね。
でもそうなることでお客はますますプロレスを主観で見てしまうのでミッドカードと呼ばれる中堅あたりからじわじわ人気に火がついて、みたいなのがなかなか難しくなってきたかなあと思う今日この頃です。
とまあ今回は僕と週刊ゴングについてダラダラ喋りました。何が言いたいんですかね(笑)まあそのようにして育ってきたんでプロレスは僕の人生ですって言ってもいいかなあっていう話です、はい。
以上です。
あ、一応タイトル回収しときますとはじめて買ったCDが「愛しさと切なさと心強さと」だったっていう。何で買ったかってたしか中学一年のときにストリートファイターの映画に友だちと行くって親にお金もらったけどそいつにドタキャンされて、映画行かないなら金返さないといけないから行ったってことにして近所のレコード屋でCD買って残りのお金もらおうっていう汚い手を使ったんでした。
言っても当時中学生1500円ぐらいだからCD買ったら500円しか残んないんですけどね。
そういやその友だちっていうのが僕にプロレスを教えてくれた転校生でした。
ということで今回はこのあたりで。いやあ長いのにオチもなくてすいません。また来週。