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誕生日が苦手だった僕。

感謝の気持ちを込めて、今日は初めてnoteを綴りたいと思います。打ち始めるとなんだか色々書きたくなっちゃって、なんかまとまりのない感じになってしまいましたが、そこはお許しください。

今回は誕生日のお話です。そう、誕生日ってみんな平等にある1年に一度の特別な日のことです。

もちろん僕にとっても特別な日で、なんだかんだで誕生日の前後、誕生月って、ちょこっと普段よりも意識しちゃって、少しオシャレなところに食べにいったり、お家で少し手間のかかったご飯したり、プレゼントもらったり、自分自身でセルフ誕生日プレゼント買っちゃったりとか、やったことある人の方が多いんじゃないかなーなんて思ってます。そんな特別な誕生日、今年はより特別に感じてしまったので、ちょっとだけお付き合いしていただければと思います。

sioというレストランにハマったはなし

まずはここから記さないと、話が繋がらないので、僕とsio系列のお店やおうちでsioの話からさせていただきます。
ちなみに"sio"というのは、代々木上原にあるレストランのことです。


どんな流れで”ど”ファンになっちゃった話は、別の回で設けたいと思います。ただ、「コロナのおかげ」とは言いたくないですが、新型コロナウイルスの蔓延がなければ、鳥羽シェフ率いるsioというお店とは出逢うことはなかったのかもしれません。
SNSでのレシピ公開であったり、バインミーやトーバーライスのテイクアウト、レシピ本の出版など、暗い話題が多すぎたあの日々に、ひと筋の光を見させてくださったレストランでした。
コロナ禍でもいろいろな企画を立ち上げ、そんな面白いチャレンジや企画に徐々に楽しさや喜びを感じ始め、いつの間にか、どっぷりと自分の生活に食い込んでいきました。
ただ食事を楽しみに行くだけでなく、客同士の横のつながりまで発生し、それはいつしか同じテーブルでお酒を楽しく飲みあう仲にまで発展していきました。
(初のオフ会の様子は、sio仲間のぽんたろうさんのnoteをご覧ください)

「sioが好き」というたった一つの共通点だけで、こんな馬鹿出来ちゃう仲間や、実際には会えなかったとしても、みるみる広がる輪には、本当に驚きを隠せない日々です。
そんな幸せな日々を過ごせた2021年も、12月となり、すっかり年末の雰囲気が漂ってくる時期になってきました。ただ、12月は自分にとってちょっと苦手な月になっていました。

何でよりによって

ある年の誕生日当日、いつも通り仕事をしていると、突然滅多にかかってこない親戚からの電話。
なになに?誕生日おめでとうとか言ってくれるの?とか、淡い期待をこめながら電話にでると、

「母親が倒れて病院に運ばれた。」

え?なにそれ?どういうこと?昨日普通に他愛もない話してたけど?
あまりにも突然過ぎるし、全然理解ができないまま、職場を後にして、母親が搬送された病院へ。
待合室に通されると、親戚が先に到着していた。何が起こったの?と、状況把握に精一杯。

救命センターのスタッフの方々が色々と治療を試みてくれたようであったが、あまりにも呆気なく帰らぬ人となった。

(なんでよりによってこの日に、、、)

悲しみよりも先に、そう思ってしまった自分がそこにはいて、他に364日もあるのに、なんで神様はこんなに意地悪なんだ。なんか悪いことした?そりゃ喧嘩とか言い争いとか最近もよくしていたけど、誕生日にぶつけてこなくても、、、
まあ、人なんていつ死ぬかなんて分からないし、なんらかの記念日に亡くなることなんてのも、無論あることで、、、
ただ、「何でよりによって」という気持ちが強すぎて、あまりにもイレギュラーなことが起こると、悲しむとかそういう感情が全く無くなって、涙なんてもんは一滴も出ませんでした。
それからというものの、自分の誕生日が来るたびにその記憶が蘇ってきてしまい、1年のなかのワーストワンの日になりました。

ああ、、、またあの日がやってくる、、、

極力、仕事をいれて、できるだけ1人でボーッとすごさないようにわざと忙しくしたりして(今思えばその行為自体が意識しすぎているんですけどね)、その日を気にしないよう気にしないようにしていました。

そして2021年12月

また今年も、あの日がやってくる月になりました。
時間が経ったからというのもあるかもしれませんが、まあ2年前より去年、去年よりも今年、というように感情の起伏というのは落ち着いている感じはありましたが、やはり、「あーいやだな、、、」という気持ちは心のどこかにあるのを気づかないように気づかないように、、、といった12月の始まりでした。
12月もなんだかんだで自分の休みを見つけては、sioの系列店にいっていたんですが、、、、、

12月頭にいった㐂つねさんでは、サプライズでお祝いしていただき、誕生日当日には、自分の料理仲間からまさかのバースデーメッセージのサプライズ、その映像の中には、まさかのsio系列店の皆さんが!!!それだけでも大変な労力だったと思うし、お店の方々は忙しかったと思うのに、時間を割いていただいて、、、、あぁ、、、なんていう幸せ者なんだ、、、、、
その後日に伺った代々木上原では、誕生日後ということもあり、「ビデオありがとうございました~」って事後のお礼みたいな感じだったので、安心しきっていたんですが、食後にまさかのサプライズ。その後、丸の内のo/sioさんでも最後にプレゼント頂いたりと、、、、、
そればかりか、戸田のイザカヤでファンミーティング(笑)していたときには、突然鳥羽さんまで現れた!!!!!
まあコンピューターなら完全に処理が追いつかずにクラッシュしているでしょうね。

めちゃくちゃ温かすぎでした。付き合いのある時間は正直そんなに長いもんじゃないのに、人を喜ばせることを本気で考えている、幸せの分母を増やし続けている集団。「愛」とか恥ずかしげもなく普通に使っちゃっている社長。

喜ぶべきじゃないのに嬉しい。
苦手なはずなのに。
誕生日がくることが憂鬱だったのに。
純粋に、誕生日を祝ってくれている皆さんの姿に、心を打たれました。
何を卑屈に考えてたんだろうなって。誕生日なんて祝うもんじゃないって思っていたけど、やっぱりおめでとう!って自分だって言うし、何歳になっても、めでたい日なんだ。ナンバーワンの日なんだって。
親が死んじゃってから、涙を流すことのなかった自分が、まさかの涙腺崩壊(笑)
時間が経てば、心のスキマや穴は埋まってくるよ、ということは良く聞くが、時間が経つだけじゃダメで、その過ごす時間に、どんな人と出逢い、どのような行動をするのか、そして何を感じたかが重要なんだなって。

親を亡くしたあと、家に帰っても温かい夕飯が待っていることはなく、自分で食事を作らないといけなくなっていた悶々としていた東京生活を送っている間に"おうちでsio"に出逢い、sioというレストランに出逢い、素敵な社員さんに出逢い、素敵なファンに出逢い、、、、、無くしたものもあれば、それ以上に得たものが大きかったんだなと。
過去に囚われるよりも、これからを見て行かなきゃなと、本気で思わせて下さった12月でした(まだ12月終わっていませんが)。
感謝しかないし、自分も大きな愛を与えることができる人間になれるよう、より愛のある選択ができる人間になれるよう、精進していきたいと思います。特に今年は39歳なので、サンキューの精神でいきますので、よろしくお願い致します。

最後に

僕の誕生日にやらかしてくれたお母さん。
ちょっと恨んじゃってました。ごめんなさい。
誕生日が嫌な日だったけど、ずっと悲しんでメソメソするより、喜んでメソメソするほうが幸せだって気づいたんで、そろそろ僕は誕生日を楽しみに生きていこうと思います。そう思わせてくれる、愛に溢れた人たちと出逢うことができました。そしてこれからもまだ会っていない愛に溢れた人に出逢えると思っています。
こんな幸せを味わえる人間に育ててくれてありがとう。
医者になって、1番助けなきゃいけないはずなのに、助けてあげれなくて、ごめんね。その分、1人でも多くの人を助けれるような、痛みのわかる人間になれるよう頑張っていきます。


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